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手も足も…(9/14-15) [皿回し]

…出ないとは、こういうことをいうのだろうか。

日曜日。消費年完の第2回。
課税/不課税/非課税の区分について、それぞれ具体項目を学習していく。懇切に説明してくださるし、そんなに難しいことを言っているわけではないのだが、覚えようにも引っかかりがないというか、手足を動かす余地がないというか、思案を巡らす余地がないというか、ちょうど北京ダックのアヒルが強制的に給餌されているような感じ。
「そうだから、そうなんだ」という問答無用の世界。無理やり覚えるのは、年配の受験生には非常に苦しい。

月曜日。財表上級演習の第3回。
授業を聞いていたら、講師が「税法と違って、会計学は学問なんだから、論旨がきちんとしていない答案、つまり、覚えてきたことをなんとなく書きました、みたいな答案じゃ減点されますよ」と言っている。

税法と違って、会計学は学問…

ということは…

財表と違って、税法は学問じゃない…ってことか。

うすうす感じてはいたけど、やっぱりそういうことなんだ。合点。
学問じゃないんだから、「そうだから、そうなんだ」でいいわけだ。
こちらが気分を切り替えて、学校や研究所じゃなくて自動車教習所に来たつもりでやれってことだな、つまり。
(もしかして、他の受験生にとっては当たり前のことなのかもしれないが)

続・新学期(9/7) [皿回し]

2科目めに何を受講するか、あれこれ考えたが、

・12月で中断する可能性が高いのに、あまり考えても仕方がない
・独立開業したり転職したりする気がないのに、急いで5科目揃えても仕方がない
・多少なりとも関心が持てる科目のほうが愉しそうだ
・しょっちゅうダイヤが乱れて振替が必要になるので、教室数の多い科目が望ましい

で、けっきょく消費年完にする。

受講手続を済ませて教室へ行き、教材の配付を受ける。
テキストやトレーニングはそんなに厚くないのでほっとする…が、理論マスターをめくって唸る。テーマ別に条文を羅列(再構成)したもののように見える。覚えようにも、なんだかつるつるした玉子を箸でつまんでいるような感じで、覚える上での引っかかりがない。

前の科目では、理論といっても「なぜそうなるのか?」という考え方が大事だったので、暗記は面倒でも掘り下げて考える楽しさがあった。それに比べると、問答無用で覚えなきゃならないのはつらい(なんたって年配だし…なんちて)。結局これを3科目もやらねばならんのかと思うとがっくり。

新学期(9/2) [皿回し]

さて4シーズン目の新学期。きょうは去年と同じ科目を受講しにいく。
いきなり余談だが、夏休みにヨーロッパの本屋とか文房具屋へ行くと"Back to school"みたいな看板が出ていることが多い。これはいうまでもなく、9月から新学年がはじまるからで、9月からの1年サイクルという点では今の自分と同じ。

ほんとうは土曜日から新学期なのだが、土曜日用事があるので会社を半日休んで平日のクラスへ。新しい講師。

演習中心のクラスなので、約1ヶ月ぶりに軽めの演習問題に挑む。ブランクのせいで文章がもたつくが、なにしろ問題が簡単なので、かなり時間をあまして終了。

初回なので、講師から勉強の仕方についての説明を聞くが、耳の痛いことが多い。曰く、
・10人に1人しか受からないのだから、人と同じことをしていたらダメ。自分なりに工夫しないと。
・自分の能力を過信しないこと。だいたいの受験生は学校時代それなりに勉強ができたわけで、分母が「できる人」ばかりなのだから、学校時代のつもりでいたら10%には入れない。
・理論の教科書をいくら読んでも頭に入らない。とにかく書いて、借り物ではなく自分の文章としてフレーズが出てくるところまで持っていかないとダメ。8月の本試験で自分が書いた理論が復元できるか?復元できれば、それは自分の文章になっているということ。復元できなければ、自分でわかっていないことを書いたということであり、それで合格するはずがない。
・1年目で受かるのは、まぐれの要素もあるから、2年目にもつれこむのは仕方ない。しかし、2年目に1年目と同じ勉強をしていてはダメ。自分に欠けているものは何か、よく考えて補っていく必要がある。

そうこうするうち、もっと痛烈なタマが飛んできた。
・仕事をしながら受験する人は、簿財両方なんて考えないで、年1科目にしなきゃダメ。3時間の授業を身につけるには3時間の復習が必要。仕事が忙しいと、授業が平日でも休日でも、2科目だと復習時間が足りなくなるはず。
・年配の受験生は、計算のスピードでは若い人に勝てないから、工夫しないとダメ。

年配?
年配って、いくつぐらいから年配なんだろう。
40かな、いゃ50すぎかな…などと思いながら聞いていると、
・この試験に関しては、30をすぎたら年配。
・若くて時間に余裕のある人なら、実務に役立つ法人・所得・消費をやるのがベスト。
しかし、年配の受験生はそんなことにかまわず、とにかく5科目そろえることを最優先にするべき。そのためには当然、受験レベルまでの所要時間が短い科目を選ぶこと。それも、なるべく理論の比率が高い科目を選ぶこと。たとえば法人・事業・国徴とか。
・実務に役立つといっても程度の問題で、自分の場合、相続に合格したけど10年間一度も案件に当たらず、ようやく当たったときには条文が変わっていて全然役に立たなかった経験がある。

本当かいな…orz
…もう1科目を何にするか、また迷いが…

受講相談(8/18) [皿回し]

9月からの新学期にどの科目を受講するか、講師に相談するために学校へ行く。

「財表ダメっぽいんで、もう一度年内完結か上級演習で行きたいんですけど」
「ダメって、どのくらいダメなの?」
「T基準で52点です。理論ちょっと甘めですが」
「ダメと割り切るのは早いな。もし合格していたとき、仕事かかえながら1月から新しい科目始めても間に合わないでしょ」
「絶対無理です。追い込みきかないんで」
「んじゃ、税法どれかやったほうがいいね。財表放置してでも」
「財表放置するのはどうも…年のせいか、間があくときれいさっぱり忘れてしまうんですよ…」
「独学で演習解くとかじゃだめなの?」
「独学は絶対無理です。意志の弱さには自信があるんで(←何言ってんだか)」
「じゃあ(財表と税法)両方」
「りょ、両方ですか!財表年完+法人年完だと週5コマになるんで、とても無理です。土日全部つぶしても週4コマですから。…っていうか、休日出勤とか家事もあるんで、週2コマ(1日)が限度です」
「じゃあ法人か所得のレギュラーは?」
「レギュラーはどうも気が進まなくて…」
「そうなると、消費年完しかないね」
「消費年完って、週何コマですか?」
「1コマだよ」
「じゃあ財表上級演習をくっつけても、週2コマに収まる?」
「そうだね。でも同じ校舎で同じ日(土曜か日曜)に両方受けられるかなぁ…調べてみて」

さっそく調べてみる。

うーむ。ダメじゃん。

 ・土曜さすらいコース(午前中財表上級→1時間で別の校舎へ移動して午後から消費年完)
 ・土曜お昼寝コース(午前中財表上級→そのまま自習室に居座って夕方から消費年完)

のどちらかだろうけど、きつい…
他校も含めて、もう一度よく考えることにする。

       

大試験(8/5) [皿回し]

おととし8月1日、去年8月7日につづく3度目の大試験。

雷雨のなかを会場へたどりつくも、冷房の入っていない廊下で延々と待たされ汗だく。受験生は階段や廊下にすわりこんで汗を拭きながら最後の詰め込みに必死だが、みんなが1年間勉強してきた成果を披露する場としてはあまりにお粗末。受験料を値上げしてもいいから、もう少し快適な試験会場を確保できないのだろうか。

零時半の号砲とともに全体を検分。前半(理屈)は平易で後半(数え方)は難しそう。これは希望どおりのパターン。理屈の理解度と記憶量はたかが知れているので、あまり深く考えずがんがん書く。間違っているかもしれないが、考える時間と、それによって得られる得点の上積みを天秤にかけると、ここで時間を捻出したほうがいいという判断。
理屈を書き終わって時計を見ると、わずか19分。あと101分も残っている。ラッキー。

さて後半。答案用紙を見渡すと、解答欄が異様に少ないのがいやな感じ。販管費の内訳も製造原価の内訳もない(製造業じゃないので、これは当り前)。つまり、ちょっとのケアレスミスが命取りになるということ。

いちばん最初に手をつける有価証券の、そのまた一番最初の株式でいきなりつまづく。株式交換って何だよ!わけわからんぞ。
つづいて外貨建満期保有債券の外貨ベースの償却原価を求めて期中平均レートで有価証券利息を計上し、償却原価に決算日レートを乗じた邦貨換算額との差を為替差損益で処理する手続き。こんなの簿記論でやってくれよ!と毒づきながら処理する(これ実際、財表だけ受講していた受験生は絶対できないと思う)。

次に税効果額。期首振戻しの計算はいいが、期末の圧縮積立金は結局いくらになるんだ?これがわからないと繰延税金負債の額がわからないので、繰延税金資産2箇所と法人税等調整額1箇所、法人税等と調整額の合算額1箇所の合計4箇所を一挙に失うことになる。

その次に退職給付債務。過去勤務債務が利得ってあんた…そんなレアなパターンをこんな場面で出さなくても…冷静に考えれば(利得か損失しかないんだから)すぐわかりそうなものだが、電卓をさっと入れてT/Bの退職給付引当金に合致しないとすごく焦ってしまう。おまけに勤務費用を推定させるという面倒な条件つき。これで得られる成果が退職給付引当金1箇所だけでは割が合わない。

さらに賞与引当金。今期末の引当金はいいけど、T/Bに計上されている賞与引当金は何なんだ?普通なら「支出時に販管費で処理しちゃった」とか書いてあるはずなんだけど。このあたりで販管費は無理そう、と判断する。
(それにしても、販管費の内訳を解答要求事項にしてほしかった…)

つづいて借入金。なんかもう難問も大概にしてくれ、ってか金利スワップっていったい何の話だ?
しょうがないので、適当に数字を拾って借入金と支払利息の欄を埋めるが、まあダメだろう。

このあたりで、容易ならぬ事態であることにやっと気づきはじめる。

16世紀末、アゾレス沖でスペイン艦隊の重囲に陥ったイギリスの私掠船リベンジ号
などというフレーズがふと脳裏をよぎる(←うなずいている人はかなり重症のイギリスおたく(←っていうか、試験中にそんなこと考えてる時点で全然ダメ))。まぁともかく、リベンジ号のように勝敗にかかわらず最後まで奮闘するしかない。

まだ続く。今度は建物の減価償却。資本的支出をなんと期中にやるという、簿記論でもなかなか出てこないようなスーパー面倒な計算。くらくらする。既存分を上半期分と下半期分に分けて下半期分だけ残存年数で償却計算し、追加取得分の下半期分を追加して累計額を修正し、追加分を加えた取得原価から差し引いて解答欄を埋めるが、直接控除法なのでわずか1箇所が埋まるのみで、しかもかなり怪しい。

さらに貸倒引当金。引当金自体は自信ないなりに数字が出てくるのだが、戻入額との差額を販管費と営業外費用に按分しないと繰入額が得られない。が、どうしても端数が出てしまう。引当金が間違っているということは、受取手形か売掛金か貸付金のどれか(もしくは全て)が間違っているということだ。

冷汗が出てくる。

さらに棚卸資産。帳簿と実地の差が何を意味するのか、焦っているので問題文を読んでもよくわからない。おまけに別の棚卸資産があって仕入時にわけのわからん仕訳を切っているので、それを修正しなければならない(また為替差損益!)。このあたりを間違えると、商品,売上原価,為替差損益と3箇所共倒れになってしまう。

…はっと気づくと、ほぼ全部の解答欄が埋まっていて、あと15分も残っている!
これは圧倒的にまずい展開。難しいところは放置して、とれそうなところだけを丁寧に計算して得点を積み上げる「石橋をたたいて渡る」路線で行くべきなのに、解答欄がたくさんある場合の戦略である「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」路線で行ってしまったということだから。

しかたなく残りの15分、必死で見直しをかけるがすっきりしない。あと1分というところで、いちばん最初に計算した外貨建満期保有目的債券の償却原価が誤っていることに気づく。有価証券利息は訂正したが、為替差損益を直しきれないうちに時間切れ。万事休す。

完敗。というより自滅。
明らかに解答戦略の誤りだった。むろん、計算で圧倒的な差をつけないと合格は無理という前提があったからこそ、あえて高得点を取りに行ったわけだけど。あっけなく1年棒に振ったな~

予備校へ戻って解答を復元する気力もなく、再び降り出した雷雨の中を帰る。
まあともかく、新学期まではテキスト片付けて、ゆっくり本が読みたい。
しつこく受験してれば、そのうち何とかなるでしょ((c)植木等)。

あと1日 [皿回し]

本試験と同じ12時30分から2時間で答練を解いてみる。
腹の減り具合は微妙。
この「12時30分から」という時間はなんとも微妙(サラリーマンにとっては昼メシどきをはさむ格好)で、「すぐ腹が減る」「満腹するとすぐ眠くなる」二つのリスクを天秤にかけて考える(←そんな暇があったら暗記しないと)。

最後にもう一度暗記用のカードをめくって、だいたい終了。

なんだか大した準備もできないうちに1年経っちゃったな〜というのが正直な感想。でも「あと1ヶ月あったら」とは思えないので、まあ一応堪能?したということだろう。

この科目をもう1年やるか、それとも今年で終わりにできるか。それは明日どんな問題が出るか&どのくらいケアレスミスを抑えられるかにかかっている。一応希望としては、理屈(50点)は平易な問題で差がつかず、数え方(50点)はかなり難しい問題で差がつくことを希望(そのどちらも取りこぼしをしないというかなり無理な条件つき。自分にとって、これ以外の合格パターンはほとんど考えられない)。

1年間、さまざまのご助言をいただいた方、私がやるべきことを肩代わりして下さった方、煮詰まっているときに遊んでくださった方…道楽ゆえのびのびと受験できることの幸せを含めて、深く感謝したい。

あと1週間 [皿回し]

本当に来週の火曜日に本試験受けるの?というぐらい理屈が頭に入っていない。
週末から数え方は最小限にとどめ、ひたすら暗記につぐ暗記。
ところが数え方の演習とちがって、「2時間で解ききれるか」とか「1時間で何問解けるか」といった面白味がないので、なかなか手が進まない。単語カードを読んで考え、めくって答えを確認し、また次のカードを…とやっていると、あっという間に眠くなるのだ。

(余談)
gooラボの「ブログ通信簿」というお遊びがはやっている様子。

こういうのがあると、やらずにいられないので、さっそく…

tushinbo_img.rb.png

結果を見て、思い切り吹き出す。
なんか見事に言い当てられているような、いないような…

それにしても、パティシエですか。

あと2週間(的中答練3) [皿回し]

去年の9月8日から始まったこの科目の講習も、きょうで最後(あと1回オマケがあるが)。

最後の演習は相変わらず、つまらないミスを繰り返してあちこちで少しずつ失点する。
最終回なので自己採点だが、理屈が平均点+3点、数え方が平均点+4点と平凡な結果で、これでは上位35%もおぼつかない感じ。
数え方である程度難しい問題が出てくれないと、差がつけられないのが苦しい。

あと2週間、単語カード回しまくったおかげで理屈のほうが上向いてきた感触はあるのだが、本試験までにどこまで固められるか。基礎事項であやふやにしか覚えてない文章がまだたくさんあるので、それが出てしまったら一巻の終わりになってしまう。

あと3週間(的中答練2) [皿回し]

いまごろになって理屈をぐるぐる回しはじめたが、若干の手遅れ感が…

きょうの答練は、理屈も数え方も急に簡単になったようで、これじゃ練習にならないと思いながら、それでも最後は時間が足りずに若干の仕損じをやらかす(アホ)。
思うに、解答欄が全部埋まるような少量&簡単な問題が出るほうがずっと怖い。去年思い知ったが、そそっかしい自分は一定の率でケアレスミスをやらかすので、それでも大勢に影響ないぐらい難易度が高くかつボリュームのある問題を出してくれないと、「みんなができていて平均点が高く差がつかない状態で、自分もそこそこできているがケアレスミスで沈没」という展開になりかねない。
むろん、解いているときの精神的負担はまた別の話だが。

あと3週間、数え方で間違えそうなところはほぼ洗い出した(終了直前に固x負xの欄がひとつ余っているのを冷汗まじりに睨んでいるうちに、ハッと気付いたのはその成果…って、小学生レベルの成果ではあるが)ので、残り時間でひたすら理屈の初歩を正確に覚え込むしかない。が、老朽化したスキャナ(両眼)とハードディスク(大脳皮質)がどこまでもちこたえてくれるか…

あちらを立てればこちらが(的中答練1) [皿回し]

答練もあと3回で終わり。1回ぐらいはすかっとした結果を出したい。

…と思いながら問題用紙を開いて5分もしないうちに有×証×の処理でミスを連発し、自滅。
修正×渡×基準が出てくると、きちんと理解していないのでどこかを必ず間違えてしまう。
数え方で平均+5点、理屈で平均±0点ぐらいか。

理屈を詰め込めば数え方が錆び、数え方を回せば理屈を忘れ、とかくこの世はままならぬ(って、単に物覚えが悪い&物忘れがひどいだけなんだが)。

あと1ヶ月 [皿回し]

いゃ〜何だか全然準備できてないな。
全国統一模試の出来も散々だったし。

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去年の今ごろのほうが、ずっと準備できてた…というか、去年はピークが早く来てしまい、調子が下降しないようにするのが大変だった。
ただ、ようやく理屈の点と点がつながって積み上がりはじめた感触がある。それにこの科目初受験だからあと1ヶ月で相当のびしろがあるはずだし、理屈を詰め込むには1ヶ月はちょうどいいかもしれない、と楽観的に考えることにする。
が、そのためには悠長なことをやっているわけにはいかない。不要不急の用事はもちろん、相当大事な用事もこの1ヶ月に限ってキャンセルさせてもらうことにする。

14ページもある!(応用答練2) [皿回し]

いびきの音でハッと目が覚める。

オレか?

いや、オレじゃない。斜め後ろに座っている、小太りで少々顎のたるんだ男性だ。

白昼、授業中の教室にいびきが響き渡るというのはかなり異様な状況だが、自分も「ひょっとしてオレ?」と思うぐらい朦朧としているし、他の受講生も似たり寄ったりの状態に置かれているので、苦笑するしかない。そうこうするうちに本人も目をさました様子。やはり、午前中がテストで午後から授業だと集中力が夕方まで続かない。

きょうの論述は二題とも書きやすくて、出来不出来は別として(←だめじゃん)こういう時は実に気分がいい。講師が話しているのを聞いてなるほどと思ったのは、この科目では「答えにあわせて問題をつくっているのであって、問題にあわせて答えがつくられているわけではない」ということだ。そしてその答えは、条文であったり理論の対比であったりすることが多い。ということは、「何が聞きたいのか」より「何を書かせたくてこんな問題文が出ているのか」という視点で問題文を読めばいいわけだ。

それにひきかえ、きょうの数え方はすごいボリューム。去年の数え方科目なみの量が出てきて、制限時間内では絶対に解ききれないので、久しぶりに「何を捨て、何を取りに行くか」を真剣に考えながら答案用紙を埋める。電卓を二三回たたけばすぐ埋まる解答欄と、数分かかっても埋まらない欄とでは、配点が同じなら前者から解いたほうがいいに決まっているわけで。問題は、どの欄がすぐ埋まるのか、必ずしもすぐにはわからないということだが…

他流試合 [皿回し]

皿回し試験の胴元はむろん国だが、この試験の受験対策をやっている予備校は、自分の通っている某校(本社=水道橋)と、これまた老舗の某校(本社=水道橋)の2校が最大手ということになっている。

両方の授業を受けることはできない—できなくはないが、あまり意味がない—が、きょうは小手試しに、ライバル校の公開模擬試験を受けに行く。
受験番号の書き方とか、答案用紙の扱い方とかの流儀がだいぶ違うので戸惑ったが、いざフタをあけてみると、問題文が何を聞きたいのかさっぱりわからない。半信半疑で解答欄を埋めたが、試験終了後に配られた模範解答を読んでも「えぇ?こういうことが聞きたかったの?それならそういう聞き方をしてくれないと…」という愚痴ばかり。論述なので正確な得点はわからないが、平均点を大きく割り込んでいる模様で、計算がまあまあな分をもってしても埋め合わせきれない感じ。惨敗。解き直しをする気にさえなれない。

他流試合なんて気取ってる場合じゃなくて、地道な暗記と問題文の読み込みに1日使うべきだったか。
演習形式で仕上げに入るのが少し早すぎた…といっても、本試験までの日数を考えれば、もう演習を数多くこなすしかないのだけど。

足りなかったり多すぎたり(全答練) [皿回し]

何回受けても、全答練って変な名前だと思う。何の略なんだろう。全国統一答案練習会、だろうか?
「全国統一模試」で必要十分だと思うのだが。
まあそれはともかく、この科目だけで受験者数が4000〜5000人いるので、自分の位置を把握するには最適な試験だし、他の予備校からも他流試合にやってくるわけで、それなりに気合を入れて机に向かう。

第1問。理屈。よく出題されるテーマなので鼻歌まじりにどんどん書く。
第2問。理屈。あまり見たことのない質問なのでゆっくり慎重に書く。
第3問。数え方。聞かれてない皿の数を一生懸命計算して時間をロスしたあげく、空欄をいくつも残して時間切れ。

さて答え合わせ。数え方が惨敗なのはもうわかっているので驚かないのだが、
第1問は模範解答にくらべて自分の解答が掘り下げすぎ(応用動作の話ばかり書いてしまっている。もっと初歩的な定義を書くことが求められていた様子)。
逆に第2問は自分の解答が浅すぎ(もっと突っ込んだ掘り下げが求められていた様子)。

こういう浅過ぎたり深すぎたりの加減がわからないのが一番困る。というか、あの問題文からその加減を理解しろというのは無理なのではないかと(愚痴につき以下自粛)。もっとも第2問は、あれ以上掘り下げようにも、何も考えつかなかったというのが真相だが…

採点が送られてくるのは月末らしいが、結果を見るまでもなく、あと52日で相当積み上げないと、単に分母になるだけかも。

(6.28追記)
返送されてきた答案を見ると、案の定というか
第1問=25点満点で11点
第2問=25点満点で4点!!!!!
という惨状。
いちばん受験者の多いこの試験で上位26%という現実は、残り日数を考えるとかなり苦しい。逆転できそうな要素はとりあえず見いだせないが、あと38日/365日と考えれば、持ち時間の残り10%。この10%どう使うか…考える前に手足を動かすしかない。

七転び八転び(上級演習まとめ) [皿回し]

(1)22+39=61 72.3%
(2)31+48=79 36.1%
(3)32+40=72 45.8%
(4)23+54=77 52.5%
(5)39+56=95  6.8%
(6)40+44=84 35.8%
(7)29+32=61 71.7%
(8)39+52=91 27.6%
(9)32+44=76 40.5%
(10)34+52=86 20.9%
(11)25+46=71 42.3% 
(12)32+48=80 30.7%
(13)21+58=79 43.2%
(14)29+48=77 13.0%
(15)37+41=78 21.0%

15回平均のpercentile rankは37.3%。かろうじて40%の内側だが、本試験の合格率15%には遠く及ばない。
去年(15回平均25.4%。科目は違うが、本試験の合格率はほぼ同じ)との比較でもかなり見劣りする。
現状では、ボーダーラインの外側にいると考えざるをえない。

第1問(理屈)の各回の得点を平均点と比較すると、
平均点以下4回、
平均点プラス5点以内8回、10点以内3回

なので、やらなきゃならないことは、
・まず、「三塁手がいない」的事態(=致命傷)を避けるために、全範囲をさらい、「穴」を追放する。
(どこに穴があるのかわかっていれば、それは穴ではないのだが…)
・次に、最重要項目について暗記の精度を上げ、キーワードを正確に再現できるようにする。
(暗記用のカードが、まだ全部できていないが…)
・さらに「何を聞かれてるんだか」対策として、過去問を含めていろいろな聞かれかたに慣れる。

一方第2問(数え方)の各回の得点を平均点と比較すると、
平均点以下2回、
平均点プラス5点以内5回、10点以内7回、10点超1回
なので、こちらは
・解いていく順番(解法)は固まったので、反復練習で計算スピードを上げる。
・いままでの間違いをリストアップし、同じ間違いを二度やらないようにつぶしていく。
・注記事項の言い回しを忘れないようにする。

あとは、これらをやりきるだけの時間と気力と体力が残されているのかどうか…
まあしかし、やらなきゃここまでの努力をドブに捨てるだけなので、やるしかないんだけど。

球は転々外野の塀(基礎答練1) [皿回し]

上級演習が終わり、いよいよ直前期。
野球でいえば、三塁ベースを回って本塁へラストスパート!といったところ(気分だけは)。

さっそく第1回の演習。気合充分で答案用紙に向かう。
第1問は、皿の数え方をめぐる2つの法律の内容比較。テキストのあのページのあの対照表がそのまま問題になっている。たしか黄色とオレンジ色で塗りわけをして…


内容が全く思い出せない。

こういう比較対照の表形式って、だらだら文章が続くだけのルールなんかよりずっと覚えやすいのだが、全く思い出せない。結局最後まで思い出せないままで、この第1問25点満点で平均18点のところ、なんと6点(自己採点)という惨敗。多くの受験生が難なく得点を積み上げているところだけに、落としたことが致命傷になる。

野球でいえば、三塁手の正面にゴロが転がってきて、おあつらえ向きのゲッツーコースなのに、
三塁手がお手玉をする
三塁手がトンネルをする
三塁手が悪送球をする
三塁手がいない

といったところか。球は転々外野の塀、走者一掃のランニングホームランで大量失点というわけだ。

本試験でこれをやったら即死なわけで、至る所に穴があるのが身にしみてわかったことがきょうの最大の成果。あと78日で、この穴を埋めきれるかどうか…

気がつけば、あと86日(上級演習15) [皿回し]

上級演習も、きょうの15回目で最後。
連休中は山奥で数え方の練習ばかりしていたので、きのうとけさは充分に理屈を詰め込んで、1月以来はじめて攻勢に回った感じがする(今までがひどすぎたともいうが)。最後ぐらいまともな点数を出して、気分よく直前学期につなぎたいところ。

ボリュームかなり多くて四苦八苦するが、なんとか致命的な崩れは回避できる程度に仕上げる。理屈は直前につめこんだ箇所が出たにもかかわらず、しっかり書けずやっぱり平均的ぐらいしかとれない(自己採点)。
理屈と数え方あわせて70点で平均点+7点、だいたい上位35%ぐらいであろうか。
この15回目を35%と仮定して、15回のpercentile rankを平均すると、38.3%になる。

去年は別種目「皿の数え方」の2年目で、15回平均が25.4%だった。それでも本試験では大ミスをやって結果的にはすべりこみセーフだったことを考えると、客観的に去年より苦しい位置にいることは間違いない。また、本試験のこの科目の想定合格率15〜20%から考えて、きわめて微妙なポジションではある。
が、ともかく、ここでやめるわけにはいかない。

残り100日どころか90日をいつの間にか切っている。この科目初受験なので、まだのびしろがあるだろうと楽観的に考えることにする。実際には受験専念組とか学生とかが終盤に追い込んでくるので、高齢の社会人は相当先行してないと逃げ切れないのだが。
計算のスピードを落とさないよう注意しながら、ひたすら理屈をつめこむしかない。

めんどうな計算(上級演習14) [皿回し]

二軒の食堂がでたらめな事務処理を繰り広げる定番問題は、去年の本試験でも出題されてけっこうまごついたが、きょうの上級演習ではその変形にあたる、食堂と調理工場がでたらめな事務処理を繰り広げる問題が出てきた。

なぜ厄介かといえば、期末に「調理工場から食堂へ渡した記録」と「食堂が調理工場から受け取った記録」が一致しないのが普通なので、その修正をしなければならないから。また、調理工場から食堂へ料理を渡すとき、業績管理目的で勝手に皿の数を水増しした分をあとで(部外報告用に)修正しなければならないから。

こういう面倒な計算問題は、去年の「皿の数え方」で終わりにしてほしかったな…などと思いながら電卓をたたくので、計算がうまくいくはずもない。理屈のほうが平均点程度しかとれていないので、頼みの綱は数え方のほうなのだが、きょうのようなボリュームのある問題が出てくると苦しい。

あと1回、GW明けに演習を受けてこの学期も終了。中途半端な日程だが、それが終わるとその日の午後からいよいよ直前講習で9回の演習と1回の全国模試が待っている。ことしは競合校の全国模試にもエントリーしたので、全部で11回の演習で本試験に突入という勘定になるが、現時点ではかなりハードルが高い感じ。

とうとう最後まで(上級演習13) [皿回し]

9月以来、何をさしおいても出席し続けてきた日曜日のクラスに、どうしても排除できない用事が割り込んでしまった。予習復習が贅沢どころか、授業(演習)に出ることすら贅沢になってしまったのか…と立腹&落胆しつつ土曜日のクラスに振り替え、朝早く東京の反対側まで出向く。

相変わらず、理屈が書けない。途中で再び「何を聞かれてるんだか」式の意地悪問題((c)いっささん)が出てきてしまい、天を仰ぐ。講師は「それはそういうものなので、気にせず飛ばすこと」と言うが、記述欄があるのに文章が書けないのは、実務家(皿回しを職業にしているという意味ではなく、事務全般をなりわいとしているという意味で実務家)としては屈辱でしかないので、やはり気分の悪さを引きずってしまう。不思議なことに、計算結果の欄を飛ばすことには何の痛痒も感じないのだが。

そんな状態で数え方に取り組んだので、数字が合っているという自信がもてないまま試験終了。しかも今回は試験時間中に雑念入りまくりだったので、史上最悪のpercentile rankを覚悟して自己採点に臨む。

理屈は案の定全然ダメ。各項目でまんべんなくロスしているほか、判じ物の部分をまるごと落としたりしているので、配点から考えて6割ぐらいの出来だろう。

次に数え方。相変わらず、合っている箇所も間違っている箇所もあるが、きょうは普段とは逆に、合っている箇所に配点が集中している。これはある種のサービスで、簡単なところに配点を置いてくれているのだが、それでもうれしい。どんどん○をつけていくと、配点箇所が間違いを避けているかのようだ。これはもしかして…と思っていたら、とうとう最後まで、合っている箇所だけに配点が置かれていた。1箇所「皿の名前」が怪しいところがあるのみで、数え方(ほぼ)満点。

奇蹟だ。

こんなところで運を使ってしまっていいのかという気もするが、これはたぶん、ぐだぐだ文句言ってないで(あるいは、途中で放り出さないで)勉強を続けろということなんだろうな…と勝手に受け止めることにする。

何を聞かれてるんだか(上級演習11) [皿回し]

論述問題の途中で、はたと考え込む。

覚えてないことが出題されたからではない(そういうこともしょっちゅうある…というか、いつもはそっちだが)。
そうではなく、問題文が何を聞いているのか、何度読んでもよくわからないのだ。
結局、何だかよくわからないのであやふやな答しか書けずに不完全燃焼。

これは問題作成者のミスか思いこみで、あとで説明があるだろうと思っていたが、講師の解説を聞いてびっくり。
「今回の(5)のように、問題の中には、何を聞いているのかわからない場合があると思いますが、そういうときは全受験生が同じことなので、時間をかけすぎないようにして、思いついたことをさっと書いて次へ進むようにしてください」

…本試験では、何を聞きたいのかわからないような問題が出るってこと?

覚えてないことが出て敗退とか、内容的に難しくて歯が立たないとか、そういう落ち方ならまあ納得もいくけど、判じ物、つまり何を聞かれているのかわからないまま答案を書いて落とされるのはいやだなあ。