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『ダークスター・サファリ』の登場人物一覧【ネタバレ注意】 [本と雑誌]

藪柑子のアフリカ経験はきわめて限られたものでしかないが、それでも、「あぁ、アフリカ行くとこういう人いるよね」と思わせる人物が次々に登場する。この人たちとの会話を受け止めるセローの胆力には恐れ入る。
「アフリカの国境を歩いて越えない者は、ほんとうの意味で入国したとは言えない。首都にある空港はまやかしの境界にすぎず、はずれにあるように見える彼方の国境こそ、実体を具えたその国の中心なのだ」(p.289)
その感じ、よくわかります。

第1章 逃避

第2章 世界の母(カイロ)
1. アミール・グーダ(タクシー運転手)
2. ムハマド・カブリア(馬曳き)
3. サリフ・マシャモウン(駐エジプトスーダン大使)
4. クラシ・サレフ・アフマド(駐エジプトスーダン領事)
5. スティーブン・ムシャナ(駐エジプトウガンダ領事)
6. レイモンド・ストック(マフフーズの伝記作家)
7. ナギーブ・マフフーズ(作家)
8. アリ・サレム(エジプト人作家)
9. エシェテ・ティフロン(駐エジプトエチオピア総領事)

第3章 ナイル川を行ったり来たり(アスワン、ルクソール、ハルガダ、再びカイロ)
10. ウォルター・フレイクス(アメリカ人観光客)
11. ムハンマド(ファルーカを操るヌビア人)
12. ベニート・クルチアーニ(コンボニ宣教会司祭)
13. ファウジ(エジプト学のガイド)
14. イブラヒム(フィラエ号の給仕)
15. イハブ(エジプト航空の行列で隣り合った男)

第4章 オムドゥルマンのダルウイーシュ(ハルツーム)
16. ハルーン(アクロポール・ホテルの同宿者)
17. ヨルゴス・パゴウラトス(アクロポール・ホテルを経営するギリシャ人)
18,19,20 ハッサン、アブダラ、サイフ・ディン(ハルツームの大学生)
21. レイ・マグラス(イギリス軍を退役した地雷撤去の専門家)
22. マハムード・アルマンスール(ニューヨークから家族に会いに来たタクシードライバー)
23. ドクター・シャイフ・アド・ディン(医師)
24. ドクター・ファイズ・アイザ(弁護士)
25. ハリーファ(ハルツーム博物館に同行した歴史通)

第5章 ヌビアへのウサマ・ロード(シェンディ、再びハルツーム)
26. ラマダーン(ヨルゴスがみつけてくれた運転手)
27. ムハンマド(シェンディの王宮の警備員)
28. カマル・ムハンマド・ヘイル(3人連れのヌビア巡礼者のリーダー)
29,30 ハッサン(カマルの息子)、ハミド(連れのヌビア人)
31. アブダラ・マギド(華奢な青年)
32. サディク・アル・マフディー(アル・マフディーの曾孫で元スーダン首相)

第6章 ジブチ鉄道でハラールへ(アジスアベバ、ハラール)
★33. シスター・アレクサンドラ(マルタ出身の尼僧)
34. ニャリ・タファラ(ハラール育ちの失業者)
35. クリスティーヌ・エスカリオラ(スイス出身で修道院附属学校の職員)
36. アブドゥル・ハキム・ムハンマド王子(ハラールの首長の直系の子孫)
37. ユスフ(ハラールのハイエナマン)
 
第7章 アフリカで一番遠い道(アジスアベバからケニヤ国境へ)
★38. カール・ネルソン(駐エチオピア米国大使館広報官)
39. ニビー・マコンネン(元囚人)
40. ウビシェット・ディルネサフ(ハイレ・セラシエ元皇帝の補佐官)
★41. アリ(仲介人)
42,43. ダデレとウォルデ(南部地域への同行者)
44. グラッドストン・ロビンソン(ラスタファリアンの村の最初の定住者)
45,46. デズモンドとパトリック(ラスタファリアンの村のジャマイカ人)
47. ダイスケ・オオバヤシ(ディラに暮らす通信技術者)

第8章 強盗街道を行く(エチオピア/ケニア国境からイシオロ、ナニュキへ)
48. ムスタファ(家畜運搬車のドライバー)
49. ベン・バーカー(旅行者用トラックのイギリス人ドライバー)
50. アベル・バーカー(ベンの弟で修理工)
51,52 フィオナとレイチェル(イギリスの慈善団体職員)
53. ミスター・マイナ(マルサビットの中等学校長)
54. ミック(トラックの修理チーフ)
55. ジェイド(トラックの乗客のニュージーランド人女性)
56,57 レベッカとローラ(トラックの乗客の少女)
58. ジュディー(ミックのガールフレンド)
59. ヘレン(セレロヴィに住むキクユ人女性)
60. チーフ・ジョージ(セレロヴィの地元部族の首長)
61. ファーザー・ラヴィシ(マルサビットのイタリア人司教)
62. マーク(トラックに同乗するサンブル族の警官)
63. シスター・マチルダ(サルディニア出身の修道女)

第9章 リフト・ヴァレーの日々(ナイロビ)
64. カマリ(ナイロビ行き乗合タクシーの同乗者)
65. シャー(ナイロビのインド人商人)
★66. ワホメ・ムタヒ(ジャーナリスト・作家)

第10章 コウモリ谷の旧友たち(ウガンダ)
67. ジョン・ンタンヴィレウェケ(マケレレ大学の講師)
68. クレモンティーヌ(コンゴ出身の売春婦)
69. アンジェリク(ルワンダ出身の売春婦)
70. フィフィ(ブルンジ出身の売春婦)
71. アポロ・ンシバンビ(ウガンダの首相)
72. ジャシ・クェシガ(シンクタンクの運営者)
73. チャンゴ・マチョ(国家政治委員)
74. テルマ・アウォリ(マケレレ大学の元同僚)

第11章 ウモジャ号でヴィクトリア湖を渡る(ウガンダ→タンザニア)
75. ミスター・ジョセフ(フェリー埠頭の係員)
76. オピオ(カバレガ号の船長)
77. マンサワワ(ウモジャ号の船長)
78. アレックス(ウモジャ号の一等機関士)
79. ジョン・カタライヒャ(ウモジャ号の機関長)

第12章 ブッシュ列車でダルエスサラームへ(ムワンザ→ダルエスサラーム)
80. ジュリウス(農業技術者)
81. ウエストン(会計士)
82. クリストファー・ンジャウ(パスポートを待つタンザニア人青年)

第13章 キリマンジャロ急行でムベヤへ(ダルエスサラーム→ムベヤ→マラウイ国境)
83. マイケル(タンザン鉄道の同乗者。コンゴ人)
84. フィリ(タンザン鉄道の同乗者。ザンビア人)
85. アリ(タンザン鉄道の同乗者。ザンジバル人)
86,87 コナーとケリ(サンフランシスコ在住のアイルランド人とその妻)
88. ウルスラ(ザンビアのエイズ対策事業に携わるフィンランド人)
89,90 プラサドとシヴァ(ムベヤのインド人商人)

第14章 高原の開拓地(マラウイ国境→リロングウェ)
91. 某(出入国管理官)
92. シモン(乗合バスの料金徴収係)
93,94 デイヴィッド・ペンローズとジョニー・バクセンデイル(ケニア在住のサファリガイド)
95. ムコシ(ムズズのホテルで酒をたかりに来たズールー人)
★96. ユーナ・ブラウンリー(リヴィングストニア布教区から来たアルスター人看護師)
97. サリム(リロングウェのレストラン経営者)
98. 某(駐マラウイ米国大使)

第15章 ソチェ・ヒル・スクールへの田舎道(リロングウェ→ゾンバ→ブランタイヤ)
99. デイヴィッド・ルバディリ(マラウイ大学学長。ソチェ・ヒル・スクール元校長)
100. サム・厶ペチェトゥラ(昔の教え子)
101. ガートルード(ルバディリの妻)
102. ジョナサン・バンダ(ジョージタウンから帰国中の政治学者)
103. アン・ホールト(ソチェ・ヒル・スクールの現在の教員)
104. ジャクソン・イエカ(ソチェ・ヒル・スクールの現在の教員)
105. スティーヴ・カムウェンド(家具店の支店長)
★106. 某(元駐ドイツマラウイ大使)

第16章 リバーサファリで海岸へ(ブランタイヤ→カイア→ジンバブエ国境)
107. ハドソン(ンサンジェへのタクシードライバー)
108. カルステン・ニャチカザ(マルカの村長の息子)
109. ウイルソン・マテンゲ(カルステンの友人)
110. ジョアン(カイアからベイラへのトラックドライバー)

第17章 ドラモンド農場を占拠する(ジンバブエ)
111,112,113,114,115 ピーター・ドラモンド(白人農場主)、リンジー(妻)、トロイ、ガース(長男・次男)、ローレン(ガースの恋人)
116. エドワード・チンドリーチニンガ(環境観光大臣)
117. レイク(ドラモンド農場の占拠者)
118. ジョゼフ(漁業共同組合の経営者)
119. 某(元ジャーナリストのアメリカ人)
120. 某(元外交官のアメリカ人)

第18章 越境ブッシュバスで南アフリカへ(ハラレ→ヨハネスブルグ)
121. ワシントン(バスのショナ族同乗者)
122. ツーロ(バスのソト族同乗者)

第19章 ヨハネスブルグのヒト科たち(ヨハネスブルグ)
123. ノーマン(タクシードライバー)
★124. ナディン・ゴーディマ(作家)
125. エル・リッジ(セネガル出身の工芸品売り)
126. エドワード(リトアニア人のタクシー運転手)
127. デイブ(ブルガリア人のエンジニア)
128. ソリー(ソト族出身の農場労働者)
129. アルビーノ(ナディンの家の使用人)
130. ラインホルト・カッシーラー(ナディンの夫)
131. ラクス・シーコア(詩人。かつての政治犯)
132. モーリーン・イサクソン(サンデー・インディペンデント紙の文芸局編集長)
133. マイク・カーキンス(化石遺跡のガイド)
134. シビラ(マイクのガールフレンド、獣医)
135. リー・バーガー(ウィットウォータースランド大学の古人類学者)
 
第20章 マラマラの動物たち(ネルスプロイト)
136. ハンシー(元南アフリカ軍兵士)
137. マイク・ラトレイ(動物保護区のオーナー)
138. クリス・ダフネ(動物保護区のレンジャー)
139. ノーマ・ラトレイ(マイクの妻)

第21章 リンポポ線での信仰と希望と慈善(ネルスプロイト→マプト→ヨハネスブルグ)
140. カンディド(マプトのタクシー運転手)
141. クリス(マプトのレストランの店主)
142. スザンナ(オハイオ州出身の宣教師)
143. ダ・シルヴァ(マプトのポルトガル人)

第22章 トランスカルー急行でケープタウンへ(ヨハネスブルグ→ケープタウン→サイモンズタウン)
144,145 ボブとシルヴィア(南アフリカ人の夫婦)
146. クレイグ(トランスカルー急行の客室乗務員)
147. ウィリアム(ヨハネスブルグのヴェンダ人)
148. クリス(スキンヘッドのバイク乗り)
149,150 イギリス人夫婦(トランスカルー急行の同乗者)
151. アンディー(ケープタウン駅の案内所員)
152. サンド(ニューレスト不法居住地を案内してくれた男)
153. スワニプル(ケープタウンの古道具屋)
154. ハッサン(ケープタウン第六地区のかつての住人)
155. ノア・アブラヒム(ケープタウン第六地区で生まれ育った作家)
156. トレヴァー(サイモンズタウンのバス停留所で新聞を読んでいたイギリス人)

第23章 ブルートレイン・ブルース

数えかたにもよるが、全部で156人!
(★をつけたのは、特に時間をかけてゆっくり読んでほしいやりとりの相手)


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酔いどれ李白

ポール・セローの愛読者で、アフリカについて調べているとき、たまたま「やぶろぐ」さんのブログに出会いました。
わたしはいま自分のブログで、セローの「ダーク・スター・サファリ」や「大地中海旅行」をネタにした記事を(不定期ですが)連載しています。
もしよろしかったらご覧になってください。
けっしてほめられた文章ではないし、セローに精通した人に読まれるのはちょっとコワイですが。
by 酔いどれ李白 (2021-07-31 00:11) 

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