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第164回深夜句会(1/13) [俳句]

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このペースで感染拡大すると、来月はまた(対面の句会が)できないかも、と言い合いながら一時間。

(選句用紙から)

福詣ケバブ屋台の匂ひして

季題「福詣」で新年。七福神などに詣でることで、近年「○○七福神」などと称して新興住宅地のプロモーション活動に利用されてもいるが、常識的な鑑賞としてはお正月で、休みなので、少々時間のかかる七福神参りに出かけてきたところ、この七福神は、地元の人しか知らないようなマイナーな(あるいは今出来の)七福神ではなく、それなりに人を集める古参?の七福神とあって、ずいぶんと人だかりがしている、その道のどこかに、どうもケバブ屋台があるようで、羊肉とスパイスの独特のにおいが漂ってくる。

この句の俳諧味というか面白さは、眼前の実景でありながら、一応宗教行為であるはずの七福神参りの人出をあてこんで、そんな信仰とは無縁なはずの屋台主がちゃっかり出店しているところ。察するに、周囲の商店もきょうは正月休みなのであろう。そうした中でドネルケバブの屋台が繁盛(しているとは書かれていないが)する様子が面白い。

踏切の音の此処まで青木の実

季題「青木の実」で冬。庭先か玄関先かに赤い青木の実がついている。ずいぶん遠くの踏切の音が、きょうは北風に乗ってここまで届いている。踏切の音はいつも同じように鳴っているのだろうけど、雨の日と空気の乾いた日では音そのものが違うように思える。真冬の、空気が乾き切っている中で赤く静かに実をつけている青木が、音を介して描かれている。

(句帳から)

雪だるまの目鼻を覆ひ雪降りつむ
風船が横切つてゆく初御空
エコバッグから大根のはみだせる

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バリスタのベストヒットBook [本と雑誌]

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うーんこの。
本屋でアルバイトをしたことはない。スタバでアルバイトをしたこともない。だから、本屋の中のスタバでアルバイトをするのがどんな感じなのかきちんと理解できるわけではないのだけど、どことなく心躍る経験であるような気がする(気がするだけだが)。

で、本屋の中のスタバで働くスタッフが、今年読んで一番面白かった本を店頭に掲示するというのは、そういう立地ならではの面白い企画なわけで、自分だったら何を書くだろうか、と考えるのだが、この「2021年 バリスタのベストヒットBook」を見ると、どうもその、なんというか…

画像が小さくてよくわからないので、タイトルだけ挙げておくと、
「木曜日にはココアを」
「居酒屋ぶたぶた」
「しろくまのパンツ」
「嫌われる勇気」
「反応しない練習」
「どんなにきみがすきだがあててごらん」


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