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2019・第6回びわ100参加の記録③感想・分析編 [ウォーキング]

(②当日編から続く)

IMG_4224.PNG
(GPSアプリ"Geographica"の集計表示画面。このアプリはとても便利です)

過去2回同様、サポーターのみなさんの意気込みが強く感じられる、すばらしい大会だった。後半のチェックポイントやゴール地点のように長時間にわたって開設されている場所では、気力体力を持続させるのが大変だと思うのだが、はるか手前から何人もが拍手やライトで出迎え、また見送ってくださることは、特に深夜にはとても勇気づけられた。また、たった一人で、分岐点やルートが変わる要所に待機していて、選手が通るたびに案内をしてくださる方にも頭が下がる。今回は特に、暑さや雨や虫刺されで難儀だったと思うのだけど、そのつどパイプ椅子から立ち上がってくださって、こちらが恐縮してしまう。

また、「たねや」さんのお饅頭とか、いちご飴、サラダパン、しじみ汁などなど、エイドでいただくものに「滋賀県らしさ」が現れていることも楽しく感じられる。たねやさんファンひいては滋賀県ファンを育成する効果は絶大で、東京のデパ地下で「たねや」さんを見かけると、思わず何かを買ってしまう習慣がついている。このあたり、運営の巧みなところだと思う。

それにしても、雨と高温に難渋した大会だった。実際に強い雨に降られていたのは2時間ぐらいなのだけど、その後も弱い雨や霧雨が断続的に続いたためにレインウェアを外す決断が遅れ、高温とあいまって消耗につながった。
気象データでみると、
・19日の最高気温:長浜23.5度、彦根22.0度、大津21.0度
・20日朝の最低気温:長浜16.7度、彦根18.8度、大津16.7度
・19日(全日)の降水量:長浜15.0mm、彦根14.0mm、大津14.0mm
となるが、湿度が高いためか、この数字以上に暑く感じた。
これまで、第4回は台風、第5回は低温、第6回は雨と高温といずれも悪条件だったが、最も過酷だった第4回の台風にくらべれば今回はまだマシ。とはいえ、3回参加して2回が雨って、確率的にかなりレアなのでは…たわむれに計算してみると、①準備編で

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10月の彦根の晴れ日数と降水日数の平年値は、晴れ日数18.1日、降水日数8.9日。ちなみに晴れ日数とは、「日照時間が可照時間の40%以上」の日数、降水日数とは「日降水量1mm以上」の日数で、びわ100参加者にとっては、むろん降水日数のほうが重要。ほぼ24時間歩き続けるわけなので、歩行中に1mm以上の雨にみまわれる確率は、8.9日/31日=0.287となる。
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としているので、10月の大会に3回参加したとして、
・3回とも雨にみまわれる確率 0.287x0.287x0.287=0.024
・3回のうち2回雨にみまわれる確率 (1-0.287)x0.287x0.287x3=0.176
・3回のうち1回雨にみまわれる確率 (1-0.287)x(1-0.287)x0.287x3=0.438
・1回も雨にみまわれない確率 (1-0.287)x(1-0.287)x(1-0.287)=0.362
のはずなのだが、0.176のクジをひいてしまったようだ。

それでも、雨に濡れたら濡れたで、そのまま歩き続けられる(薄いソックスなら、雨があがればやがて乾く)こともわかったので、次回以降、過剰な装備を省けるだけでもありがたい。

また、これも毎回同じことを書いているが、信号待ちがとても少ないこと(特に、スタートから松原町の信号まで11.8km、長命寺町信号から守山美崎公園手前の信号まで13.9kmにわたって、いずれも信号待ちがない)と、高低差が少ないことは、歩いていて気持ちがよく、びわ100のコース設計が優れているところだと思う。

しかし、これまでも最大の課題としてきた「後半の栄養補給」が、今回も最大の宿題として残ってしまった。60km地点以降のおよそ8時間、エイドでいただいたものを別とすれば、ドライフルーツとビスケットをわずかに食べただけだった。ふだん深夜早朝に食べる習慣がなくても、あれだけ歩けば空腹になって当然のはずだが、実際には、何も食べたくない(ゼリーさえ食べたくない)ので困ってしまう。温かいお茶を飲むのがやっとでは、体に悪いにきまっているので、何か対策を考えないと。

これに関連して、ゴール直後のひどい症状も、一体何がおきているのか(貧血?低血糖?脱水?)よくわからないだけに困ってしまう。スタート直前とゴール直後に採血して、どういう状態なのか分析したいところ。ゴール地点、隣のベンチでおいしそうに唐揚げ食べながらビールを飲んでいる参加者がうらやましい。日ごろの鍛え方が違うのか…

2019心拍数推移.png
(心拍数の推移。20時ごろから23時ごろまで謎に低下している。なお歩数は、10月19日83,659歩、20日60,641歩)

繰り返しになるが、ハード面で同じであっても、それを運営する人しだいで印象はいくらも変わるわけで、文字通り不眠不休でマネジメントやサポートにあたられた実行委員の皆さんに深い感謝を申し上げたい。来年も参加させていただきたいと思うと同時に、何年かに一度はサポーターとして参加するのもいいかなあなどと思ったりもする。

(★11.5追記)〔主催者から発表されたデータ〕
・びわ100コース(一般の部)
  登録者数 921
  出場者数 854
  完歩者数 590 (出場者数に対して69%、登録者数に対して64%)
       ↓
  完歩者590人のゴール時間帯別内訳
   午前7時まで(=21時間以内) 33
   午前8時まで(=22時間以内) 21
   午前9時まで(=23時間以内) 50
   午前10時まで(=24時間以内)57
   午前11時まで(=25時間以内)43
   正午まで  (=26時間以内)65
   午後1時まで(=27時間以内)68
   午後2時まで(=28時間以内)58
   午後3時まで(=29時間以内)66
   午後4時まで(=30時間以内)129 ※

・アスリートコース(健脚の部)
  登録者数 78
  出場者数 76
  完歩者数 70 (出場者数に対して92%、登録者数に対して89%)
       ↓
  完歩者70人のゴール時間帯別内訳
   午前7時まで(=18時間以内) 12
   午前8時まで(=19時間以内) 11
   午前9時まで(=20時間以内) 13
   午前10時まで(=21時間以内)6
   午前11時まで(=22時間以内)10
   正午まで  (=23時間以内)6
   午後1時まで(=24時間以内)1
   午後2時まで(=25時間以内)4
   午後3時まで(=26時間以内)0
   午後4時まで(=27時間以内)7

※完歩者の2割以上が、最後の1時間(29時間から30時間以内)にゴールしている事実は、いくつもの点ですばらしいと思う。
一つめに、これだけ多くの方が目標を達成されたという事実。これは、チェックポイントやエイドステーションなどでのサポーターの応援、さらには最後尾追跡(16時直前にゴールできるよう最後尾でペースをコントロールしているサポーターがいるはずで、コースに1kmちょっとのおまけがあることを考慮すると、高度な技術が必要だと思う)など、参加者のがんばりと運営の心意気がマッチした結果だと思う。
二つ目に、制限時間をあえて30時間としていること。仮に制限時間が24時間だったら、完歩者は限られる…というか参加者が限られる(腕に覚えのある者に限られる)ものと思われ、それで大会の価値が変わるわけではないにしても、「大会の趣旨を体現する度合い」という点では、やはり午後4時までゴールを開けつづけることが(運営上、楽なことではないだけに)すばらしいと思う。
(★11.7追記)自分が知る範囲で、100キロウォークの各大会の制限時間を列挙すると、
30時間 びわ100
28時間 ぐんま100
26時間 行橋別府、三河湾、東京エクストリーム
24時間 つくば、しおや、晴れの国おかやま
となっていて、びわ100(と、ぐんま100)が「完歩する経験」を重視していることがよくわかるし、とても共感できる(制限時間が短い大会をdisる趣旨ではないので為念)。


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2019・第6回びわ100参加の記録②当日編 [ウォーキング]

(①準備編から続く)

目覚めると晴れ間がのぞいていて、もしやと希望を抱かせるが、天気予報をつけてみると、むしろ午後から宵の口までずっと雨との無情な宣告。さらに気温高めというダブルパンチ。まあ、この天気図ではどうにもならない。きょうは1日かけて停滞前線を味わう日になりそう。

201910190900.png

宿の食堂で朝ごはんをつめこむ。隣のテーブルの宿泊客からは、炭水化物をひたすら摂取する気色の悪いおっさんに見えたことだろう(炭水化物を摂取しなくても、気色の悪いおっさんには違いないが)。
湿度は100%近く、真夏用の上下にレインウェアを重ね着すると、歩く前から既に暑い。また、防水でない靴を持ってきてしまったので、途中で浸水することは明らか。一応の対策として簡単なシューズカバーをかけるが、これでどこまで浸水を先延ばしできるか…せめて20kmぐらいまでもってくれるといいが。
また、バックパックの上からレインウェアを羽織ると、中味の出し入れが面倒になるのも困るところ。ハイドレーションには紅茶1.2リットルを入れる。

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・0km スタート地点で受付後、開会式。100人足らずなので、受付も実行委員長挨拶も伝達事項もラジオ体操も記念写真もあっさり終わってしまい、予定の13時を7分半ほど繰り上げてスタート。たとえ7分半でも、明るいうちに歩く時間が長くなるのはありがたい。スタートしてすぐのところで、犬を連れた年配の方が「全員完歩」の幟を並べて応援してくださる。
アスリートコースと称するだけあって、あっという間に半分ぐらいの選手が見えなくなってしまう。この人たちに無理についていこうとすると後で体力が尽きてしまうので、自重しなければと思いつつ、1kmあたり10分ぐらいの早いペースで歩き始める。
今回の目標は、20時間を切ること。単純計算では、1kmあたり12分のペースでずっと歩けばよいのだが、コースに1.4kmのおまけがついているので、その1.4kmに必要な時間を考慮に入れると、19時間40分ぐらいで100km地点に到達していないと、20時間は切れないことになる。

・10km スタート直後に天気予報どおり降り始めた雨が、本降りに変わる。彦根城の周囲の狭い歩道にさしかかり、傘をさしている旅行者のみなさんと接触しないように歩くのが一苦労(むこうから見ると、大雨のなかをレインウェアで突進してくる迷惑な歩行者だろう)。長曾根町北の信号で湖岸道路に戻る際、水たまりに踏み込んだ右足が一気に浸水。あと85kmもあるのに…
 きょうの雲は、上空を北西から南東に押し寄せてくる。比良山系の上に濃い墨色の雲が出てくると、それが湖上をこちらに近づいてきて、自分のいる場所でも強い雨が降り始める。やがて雲の薄い部分が同様に近づいてきて空が少し明るくなり、小降りになる。この繰り返しで時間が過ぎていく。

・20km 雨はすこし小降りになる。相変わらずのハイペースで歩き続け、早くも右足の足首と前脛が痛くなりはじめる。少しペースダウンしないともたないという恐怖と、このペースでどこまで貯金できるか?という好奇心とが拮抗し、後者が若干上回る。20kmの看板の少し先で、10時にスタートした一般の部の最後尾とおぼしき二人連れを追い越す。その先、「あのベンチ」に私設エイドのようなものがあるあたりから、一般の部の選手をちらほら見かけるようになる。

・27km 去年と同じ公園でトイレタイム。ついでにヘッドランプと点滅灯を点灯し、懐中電灯を取り出す。公園を出てしばらくすると日没。このあたりから、グループで歩いている出場者をいくつも追い越すが、まだ渋滞というほどではなく、歩道も広いので、そのつど挨拶をする余裕がある。

・30km 時速5km/hで歩けば6時間を要するところ、5時間12分で通過。この時点で48分の貯金。ハイドレーションの水が、雨と高温のため、全部汗になって出てしまっている感じ。薄いソックスをはいているので、濡れていることがあまり気にならないという思わぬ効果。しかし足がふやけていることに変わりはない。

・32km 雨の第1CPに到着。去年と同じお嬢さんから「たねや」のお饅頭をいただく。「これが楽しみでびわ100に参加しています」は社交辞令ではなく、本当にありがたく思う。去年はパイプ椅子に座り込んで風邪薬を飲んだりしてタイムロスになってしまったので、ことしは立ったままバナナとお饅頭をいただいてすぐ出発。守山市内で待機している家族に電話し、あと4時間ぐらいで到着する旨を連絡。

・ 35km 前を歩く人がだんだん多くなってくる。歩道の狭い箇所で追い抜くときには後ろから声をかけ、注意深く右側を通るようにするが、そこがちょうど水たまりだったりして、なかなかしんどい。街灯がないので、ヘッドランプでよく見えない部分を懐中電灯で補いながら進む。

・ 40km 長命寺橋の先、おととしの第4回大会で広大な水たまりになっていた場所の状況を案じていたが、思ったほどではなくてほっとする。それでも水たまりの端をつたうようにして歩く箇所がいくつか。41km地点の第1エイドに立ち寄り、シューズカバーを外し、ロキソニン錠を服用し、さらにロキソニンテープを右足首に貼る。いただいた飴玉をしゃぶりながら、再び歩く。

・ 45km 湖岸道路の広い歩道をひたすら歩く。前の選手のバックパックで点滅する灯りがしだいに近づいてきて、追いつき、しばらく会話して追い越し、ふたたび真っ暗な中を歩くことの繰り返し。ときどき、真っ暗な道端に座り込んで休憩している選手がいてびっくりする(というか、ちょっと危ない)。

・ 50km 50キロ地点を示す看板がどこかに出ていたはずだが見あたらない。もう一度家族に電話し、あと30分ぐらいで着くので補給物資を持ってバス停で待っていてくれるよう依頼。

・ 53km スタートから9時間10分余で第2CPに到達。一昨年より40分以上、また昨年より30分以上早い。おにぎりとお味噌汁をおいしくいただく(このあたりまでは、まだ食欲があった)。ここでも座らずに出発し、バス停で待機していた家族から水と行動食の供給を受ける。ゼリー2本を一気飲み。夜間の寒さ対策として用意した着替えは、結局出番がなかった。

・55km 市街地の道路に戻ったので、信号待ちが気になる。待っているあいだはストレッチをしたり、行動食を頬張ったりするのだが、しだいに食欲も落ちてきて、後半用の行動食は大半を残してしまいそう。1kmあたり11分台をまだ維持しているので、60km地点で貯金が1時間あれば(つまり、12時間かかるべきところ11時間以内で到達していれば)、残り40kmに1分ずつ配分して40分(つまり、1kmあたり13分で歩いて)、残り20分で最後の1.4kmを歩ければ20時間を切れるかも、などと頭の中で計算する。

・60km 午前0時をすぎて播磨田町を右折し、県道42号線に入る。24時間営業のスーパーの前を通るが、駐車場にはほとんど車が停まっていない。大丈夫なのだろうか。

・65km 去年長逗留して失敗した喫茶店が道の反対側(進行方向右側)に見える。まもなく第3CP。温かいコーンスープをちびちび飲み干し、サラダパンは遠慮申し上げて早々に出発。どのCPやエイドも、今回は最小限の滞在時間で出発できている。

・70km 去年の第3CPが、やはり道の反対側に見える。あのときは恐ろしく寒かったのに、きょうは暑く、おまけに夜半をすぎてもパラパラと雨が降り続けるので、レインウェアを脱ぐ決断ができない。

・75km まったく食欲がない。ハイドレーションの水を飲むのもいやになってきたので、コンビニで温かいほうじ茶を買うが、それも半分も飲めない。湖岸道路に戻ると、長浜や彦根では感じなかった「水辺のにおい」を感じる。瀬田川畔の遊歩道に入り、懐中電灯を駆使してあるく。運営委員のみなさんがサイリウムを遊歩道の両側に配置してくださっているので、それが目印になってたいへん助かる。

・80km 遊歩道には信号がないので歩きやすいはずだが、真っ暗かつ水辺であることと、しばしば土手に上がらなければならないため、ペースが上がらないし、あまり楽しく感じない。ようやく第4CPの明かりを見つけてほっとする。飴玉を3ついただき、ふたたび歩きながらしゃぶる。飴玉で僅かでも糖分補給をと思うが、2ついただいたところでそれもいやになる。

・83km 去年と同じ場所でしじみ汁の差し入れ。陳腐な表現だが、五臓六腑に染み渡るおいしさ。思わず「しみわたる!」と口走ってしまう。スタートから15時間あまり、ここで初めて座る(立っているほうが楽)。

・85km 再度コンビニに立ち寄り、温かい緑茶を買うが、やはり半分も飲めない。固形物はもはや全く受け付けない。いつものことだが、近江大橋が見えているのになかなか近づいてこない。やっと近江大橋をくぐると、今度はプリンスホテルの高い建物がなかなか近づいてこない。そうこうするうち、対岸つまり東側の空がうっすらと明るんでくる。

・90km 明るくなりかけた第5CPに到着。スタッフが出してくださる熱い緑茶が驚くほどおいしい(「チャイと緑茶、それぞれホットとアイスがあります。何にしますか?」とわざわざ尋ねてくださって、ありがたいやら恐縮するやら)。持参したお菓子とドライフルーツを無理やり流し込み、ロキソニンをもう1錠服用。ついでにテープも貼る。ここでようやくレインウェアの上をバックパックにしまう(涼しい!)。まだ貯金が1時間あるので、残り11.2kmを1kmあたり15分のスローペースで歩いても、なんとか19時間台でゴールできると皮算用。

・ 95km 5月の「ぐんま100」でも残り10キロで足が止まってしまったが、今回も1kmあたり13分台までペースが落ちてくる。それでも、途中から生活道路に入って歩きやすくなったことで、ふたたび11分台を回復し、これなら19時間台の前半もいけるかもと考える。この静かな生活道路は、おそらく旧道なのだろうが、地元の人が数多く歩いていて、通りすがりに挨拶をすると返事をしてくださったり、応援してくださったりするのがたいへんありがたい。

・100km 最後の難所である「歩道橋」をどうにかクリアして、幹線道路に戻ってからの長いこと。途中の駐車場で、スタート直後に応援してくださった「全員完歩」さんが応援してくださるのを力に、残り1.8キロをなんとか進む。最後に1人抜かされたものの、19時間台前半でなんとかゴール地点に到着。

 しかしその後がいけない。加圧タイツを脱ごうと更衣所で前かがみになった瞬間に貧血のような症状(貧血ではなく低血糖か?しかし空腹感はまったくない)と腹筋の痙攣が爆発し、這うようにベンチへ移動して失神。足をあげ、頭に血が戻ってきて、ようやく意識が回復したものの、世界が暗く見え、吐き気が治まらない。ハイドレーションに残った紅茶を棄てるためにトイレに移動するが、袋の中の紅茶の色が血液に見えていっそう気分が悪くなり、トイレで冷や汗が出て動けなくなる。

(③感想・分析編へ続く)

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2019・第6回びわ100参加の記録①準備編 [ウォーキング]

5月1日 大会公式サイトに「きょうから募集開始」の告知が出ているのを偶然見つける。去年は7月1日募集開始だったので、2か月繰り上がっている。
去年と同様、どちらのコースに申し込むか少し考えたが、同時にスタートする人数が少ないほうが歩きやすいと思われること、また第3CPが午前0時まで開かないことを考慮して、今年はアスリートコースに申し込む。今回から申込先がJTBスポーツステーション社になったのですね。ここは、六甲全縦と同じ代理店。

5月8日 滋賀県で大きな交通事故と伝えるニュースを聴いていたら「大津市の大萱6丁目交差点」とアナウンスしている。大萱6丁目って、びわ100のコース上、しかも内陸部から湖岸道路に左折する重要な交差点(73.5k地点)ではないですか。これは大変なことに。
安全のため保育士さんに手を引かれている園児でさえこのような事故に遭遇するのであれば、半ば眠りながらふらふら歩いている自分などは、いつ事故にあってもおかしくない(比較が不適切だが)。

6月29日 申込が550名に達したとのこと。しかし定員1000名って大層な数ですね。信号待ちをあまり気にしなくて済むこの大会ならではという気もするが、それでも、彦根市街地などは歩道が狭いので、渋滞が起きてしまうのではと心配。

7月31日 応募締切。最終日に多数の応募があり、ほぼ1000人に達したとのこと。仮にアスリートコースの最後尾からスタートするとしたら、その時点で自分より前を1000人が歩いていることになるのですね。すごい。

8月5日 仮バージョンとして表示されているコースマップを見たら、第3CPの位置が去年より4キロほど手前になっているほか、湖岸道路の74.1キロ地点に「救護所」が設けられるように書かれている。救護所なら、もう少し手前に必要な気もするが…

8月23日 きょう発表の3か月予報によると、近畿地方の10月の平均気温は平年並か高い見込み(低20・並40・高40)で、降水量はほぼ平年並(少30・並40・多30)。気温が高いことはいい面もわるい面もあるが、降水量だけは少ないことを願う。
10月の彦根の晴れ日数と降水日数の平年値は、晴れ日数18.1日、降水日数8.9日。ちなみに晴れ日数とは、「日照時間が可照時間の40%以上」の日数、降水日数とは「日降水量1mm以上」の日数で、びわ100参加者にとっては、むろん降水日数のほうが重要。ほぼ24時間歩き続けるわけなので、歩行中に1mm以上の雨にみまわれる確率は、8.9日/31日=0.287となる。

8月27日 参加者は992名(びわ100が909、アスリートが83)で確定との発表。992名とはすごい人数。ぐんま100キロの倍だ。後から追いかける形でスタートする自分としては、先行する909名がうまくばらけてくれると歩きやすいのだけど。それ以上に、エイドステーションやチェックポイントで、出場者が集中する時間帯に、バーコードの読み取りとか、1000人分のおにぎりとかバナナとかの手渡しをどうやるのだろうか。オペレーションが大変そう。

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9月16日 大会公式ウェブサイトに掲載されたコースマップを点検する。去年からの変更点は、
・木浜町交差点から生活道路(北寄り)に入っていたが、そのまま幹線道路(南寄り)を播磨田町まで進む。また、途中速野小学校前から幹線道路の右側(南側)を通行するようになる。
・ロイヤルホームセンターの大会本部は、これまでエイドとリタイア者仮眠所を兼ねていたが、大会本部の機能だけが残る(だから別途「救護所」が必要になるわけですね)。
・播磨田町交差点で県道42号線に右折後、全区間で左側(南東側)を通行するようになる。
・第3CPが4キロ手前に移動(70.1キロ地点→66.1キロ地点)し、開設時間が1時間繰り上がる。
・大萱6丁目の交差点で湖岸側(西側)に渡らず、陸側(東側)を南下する
・ロイヤルオークホテルに「救護所」が設けられる。リタイア者の仮眠場所ですね。
・95キロ地点のエイドステーションが廃止される。
ぐらいで、大きな変更はない感じ。
ところで、ウェブサイトには「おかげさまで、999名の方のお申込みを頂きました。」と書かれているのだけど、いつの間にか7人増えたのですね。
999人って…わざとやろうと思ってもできない人数ですな。

9月19日 1か月予報(9月21日~10月20日・近畿地方)
向こう1か月の
・平均気温は平年より高く
・降水量はほぼ平年並み(か、やや多い)
との予想。希望とは逆の予報。4週間先のことなので、一喜一憂しても仕方ないことはわかっているが、雨だけは降ってほしくない。

10月9日 参加説明書とコースマップが届く。いよいよ本番が近くなってきた。コースマップは…畳めないので、携帯には不便。去年のコースマップはA4両面印刷で情報量も多く、携帯しやすい優れものだっただけに、ちょっと残念。

10月14日 滋賀県の週間天気予報で1週間後の天気を参照。
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残念…雨ですか。しかし本格的な雨でもなさそうで、着るものや靴の選択に迷うところ。最低気温が高いのはありがたいが、風が強くなると体感温度が下がるので、風向や風速も気になる。

10月18日 19日は午後3時ごろまで雨で、そのあと晴れという微妙な予報…スタートから3時間ぐらい、なんとか持ちこたえられるか。
長浜まで移動し、宿に荷物を置いてテレビの天気予報を見ると、明日は午後3時どころか夕方まで雨だという。がっかり。また、駅前ビルの、過去2回夕食をとっていたカフェが廃業してしまっている。

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大きな町だから食堂ぐらい沢山ありそうなものだが、駅のまわりは居酒屋ばかり。やむを得ず、駅の隣のビルのファミリーレストランに移動すると、こちらはスポーツジムになってしまっている。「電車でやってきて駅前で食事をとる人」がもはや想定されていない事実に大いに盛り下がるが、近くの店で食べられるだけ食べて、20時すぎに就寝。

(②当日編に続く)



 


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2019・第9回ぐんま100参加の記録③感想・分析編 [ウォーキング]

②当日編から続く)

スタッフのみなさんの意気込みや心遣いが伝わってくる、とても気持のよい大会だった。主要な地点が市役所であることや、出場者に占める群馬県在住者の比率の高さなど、地元密着の度合が高い大会であることのよい面が出ているのだと思う。「ぐんま100kmウォーク」という看板の大きさ(他の大会は市町村名とか地域名であるところ、県の名前が大会名になっていることを言っている)も、納得がいく。

いつも思うことだが、100キロウォークの主役は2つ(2グループ)ある。
ひとつは、
「制限時間内に完歩できるか不安に思いながら挑戦している出場者(この大会でいえば、26時間台とか27時間台でゴールした出場者)」
もうひとつは
「実行委員会やボランティアをはじめとする運営スタッフのみなさん」
だ。両者に共通するのは、計算が入り込む余地のない(少ない)、より純粋な挑戦という点だ。自分のように、完歩できることは前提としつつ「どうすれば20時間を切れるか?」などと考えるのは、楽しいけれどもきわめて個人的な目標なので、なるべくスタッフのご迷惑にならないよう静かに参加し、エイドやチェックポイントでは十二分に謝意を表現するのがお約束というものだろう。

特に、エイドやチェックポイントのみなさんの励ましや、整体やマッサージの充実ぶりは、どちらもとても助かった。わけても、第2CPで足のマッサージをしていただいた先生には感謝してもしきれない。お名前を聞き忘れたのが悔やまれるが、あのマッサージのおかげで、第5エイド(90.2k)近くまで、1キロ11分台で歩くことができました。ありがとうございました。

にもかかわらず、最後の10キロで、やはり失速してしまった。失速といっても12分台か13分台なので、昨年のびわ100の失速ぶりにくらべればだいぶ改善されたのだけど、最後の10キロを11分台で歩くことができれば(つまり、最初から最後まで概ね11分台で歩ききることができれば)、あとは「12分未満で歩いた時間の累積」と「休憩時間」のどちらが長いかで19時間台か20時間台かが決まるというシンプルな構図になってくる。だが、最後の10キロで失速しないためのトレーニングって、どのようなものだろうか。これが第1の課題。

第2の課題は、昼間の暑さ&明け方の寒さ対策。いつもこんなに暑いわけではないのだろうが、5月11日の最高気温は前橋28.6度、伊勢崎29.4度、桐生29.5度、12日の最低気温は前橋13.5度、伊勢崎12.8度、桐生12.8度で、かなり日較差が大きい。着替えや着重ねはむろんのことだが、前後半でもっと明確に差をつけた方がいいかもしれない。極論すれば、前半はTシャツ1枚、後半はダウンジャケットとか。

第3の課題は、水と栄養の補給。前半は概ね計画どおりだったのだけど、後半になってほとんどのものを受け付けなくなってしまったので、秋のびわ100までに考え直さないといけない。最後まで摂取可能なものって、何なのだろう。

上記3つのいずれにも関連する第4の課題は、途中から頭が働かなくなってしまうことで、今回も、着替えや補給を忘れたり、トイレに行きかけて戻ってきたり、お店の人の問いかけに反応できなかったりと散々だった。眠気と疲労の相乗効果なので対策をとることは難しく、カフェインを摂取すれば一定の効果はありそうだが、心肺系への負担が心配。

課題というより懸念としては、当日編にも書いたとおり「歩道のない幹線道路を夜間に歩くこと」だろうか。これは安全の「度合」に関する懸念であること、またニューイヤー駅伝のコースを歩くことが謳い文句であることから、簡単に解決できないことは承知しているが、歩道のない区間だけ、並行する生活道路に迂回することは難しいだろうか。とはいえ、安全は自分の責任で確保しなければならないので、個人的には来年以降、本降りの雨だったら出走しない選択もありだと思っている。

冒頭にもどって、もう一つこの大会のいいところは、「適正な規模」を意識されているところだと思う。ちょっと考えると、参加者が多いほど大会が盛り上がりそうに思いがちだが、おそらく、エイドやチェックポイントのキャパを考えて、あえて適正規模にとどめておられるのだと思われ、これは素晴らしいことだと思う。(9.18追記 信号待ちの問題も、規模を一定程度に抑制する理由なのかもしれない。最初の15キロぐらい信号のないルートが設定できればこの問題はおおむね解決できるのだけど、この大会ではそうもいかないだろう。)

さらに一点、途中第2CPで荷物の出し入れができるところも、この大会のすばらしいところで、これができないと、上記「前後半での着替え」などは絵に描いた餅になっていまうので、ぜひ存続してほしいところ。

いずれにせよ、来年もエントリーして前橋へ行くのが今から楽しみ。大会スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

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2019・第9回ぐんま100参加の記録②当日編 [ウォーキング]

(①準備編から続く。備忘録を兼ねているので、いつにも増して冗長な点はご勘弁を)

朝からいい天気。やはり暑くなるのか。
天気予報が「夕方はところにより雷雨」と言っているのがいやな感じ。歩行者は、雷雨でも雪でも避けようがないので。

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8:00 前橋市役所前、スタッフのみなさんとぐんまちゃんに出迎えられて受付。風が強くて寒い。安全ピンを使ってゼッケンをTシャツに止めるのが毎度面倒だが、他にいい方法はないものか。

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8:30 開会式。市役所前の広場は出場者でいっぱい。何人いるのだろう。どなたかのご挨拶で「100キロウォークの折返点は50キロではなく、80キロである」とおっしゃっていて、本当にその通りだとうなずく。最初の80キロを歩く大変さと、残り20キロを歩く大変さがほぼ同じだということ。

9:01 かわいいゲートをくぐってスタート。0.5km地点で歩道橋を渡ることもあって、スタート後しばらくは、先導役に従ってゆっくり歩かなければならない。この時点で既に暑く、道中の大変さを予感させる。
前橋から高崎への大きな幹線道路を歩く。事前に想定されていた通り、信号で立ち止まるのが(より正確にいえば、信号を渡る直前で赤に変わってしまって立ち止まるのが)フラストレーションになる。かといって、赤に変わる直前に間に合うように予測しながら歩くのはけっこう難しい。信号待ちのあいだに、PETボトルの柿ピーをかじるのだが、ボトルから柿とピーが均等に出てこない(柿だけ先に出てきてしまう)ことが判明。事前の実験でわかったいたので、口の広いPETボトルを用意したのだけど、それでもうまくいかなかった。

11:09 高崎市役所のエイドポイントでスポーツドリンクをいただいて一気飲み。案の定、腹痛がやってくる。しまったと思ったがもう遅い。

12:28 第1エイド(19.5k)。塩むすびと梅干が美味。だいぶ汗をかいているので、きょうは水分補給も難しくなりそう。気温は30度近くまで上がっているが、湿度がとても低いので、日陰に入りさえすれば涼しい。

13:25 東善町の交差点を南へ。北から南へ向かう歩道には、日陰が全くない。これはつらい。途中の大きな豆腐屋さんが「豆乳ソフトクリーム」みたいなものを商っておられて、心惹かれるものがあるが、自重しておく。古い瓦葺の民家(農家)で、瓦屋根の上にもう一つ小さな瓦屋根が載っているというか、ロフトのようなものが設けられているのは、養蚕が盛んだった時代の名残りであろうか。

15:04 第1チェックポイント(伊勢崎市役所:34.1k)。バナナをいただく。汗を拭って額を冷やせるおしぼりのサービスがとてもありがたい。

15:32 応援団が待機する沿道のカフェに入る。不思議なことに、エアコンの効いた室内に入ったとたんに汗がどっと噴き出る。温かくおいしい紅茶をいただいて、再び出発。いちめんの麦畑の中を歩くのは気持がいい。その麦畑の中を、2両か3両の東武電車が走っていく。この景色は、北関東らしさを満喫できるすばらしいもので、県外からの参加者を募るには、ここでポスター写真を撮れば…などと考える。

16:29 幹線道路を外れ、古い街道に入る。進行方向左側は歩道がなく、右側にはわずかな歩道があるが、この歩道は昔風に、車の出入口が各戸ごとに削ってあるので、細かい凹凸につきあわなければならない。また、首の後ろから西日を受けて歩くのはなかなかにつらい。

18:49 第2エイド(49.3k)。コンビニの駐車場にキッチンカーが停まっていて、楽しみにしていたミニカレーの配給を受ける。食欲が維持できるかな?と危惧していたが、おいしいカレーで、すんなりと食べることができる。クリームパンもいただいて、早々に出発。

19:40 コース上に1か所だけあるスターバックスの前を通過。立ち寄って甘いものを買おうか買うまいかとギリギリまで迷ったが、第2チェックポイントが近いので、効率が悪いと考えて通過する。

19:53 第2チェックポイント(太田市役所:56.5k)。稲荷ずしをいただく、あとで果物もいただこうと考えたが、結局忘れてしまった。マッサージが数分待ちで受けられそうなので、少し考えてから申し込む。これは大正解で、ガチガチに固まっていた足の各所をほぐし、新品同様?に戻してくださった。値千金とはことのことで、本当にありがたい。

後半用のシャツやベスト(保温性重視)に着替える。脱いだシャツは汗びっしょりで、想像以上に水分が失われていた模様。行動食も全部入れ替える。後から考えると、このころから判断力が低下していたようで、後半用にわざわざ持ってきたジェルの包みを開けることすら忘れてしまった(しかも、ゴールするまでそのことに気づかなかった)。結局、54分間滞在して20時47分に出発。

21:12 太田と桐生を結ぶ地方道を北上するのだが、歩道のない箇所がところどころに現れる。これはたいへん怖い。もともとこの「ぐんま100」のコースは、ニューイヤー駅伝と同じコースであることが看板になっていて、地元群馬県の皆さまにとっては重要なポイントなのだろうけど、大型トラックが体のすぐ横を次々に通過していくとなると、心安らかではない。念のため反射材のタスキを掛けているが、まぁ気休め。

22:00 第3エイド(63.2k)。草津湯の花まんじゅうをいただく。ずっと食べ続けてきたドライフルーツや柿ピーがしだいに食べられなくなってきていたので、これはありがたい。

前後を歩く人はまばら。太田市と桐生市の境界の手前だっただろうか、とある一軒家の前で、こどもをだっこしたお父さん、お母さんから「がんばって!」と応援を受ける。遅い時間に真っ暗な中を一人でとぼとぼ歩いているとき、これは大変ありがたく、また心強い。よく晴れて星がきれいな分だけ、気温がどんどん下がっていくのを感じる。半月が西の空低くかかっている。きょうの月齢は6.2。100キロウォーク当日が満月で、かつ、夜中に高い角度で南中してくれると理想なのだけど(←これは参加申込時にまず調べることのひとつで、藪柑子には大きな関心事)。

22:44 深夜の渡良瀬川を右岸から左岸に渡る。桐生市街地のはずれなので、川面や河原の様子はよくわからないが、橋の長さや高さから、大きな川であることはわかる。むろん、渡良瀬川を歩いてこえるのは初めて。

23:48 第3チェックポイント(桐生市役所:72.3k)。スタッフのみなさんの歓迎で元気づけられる。豚汁の補給をいただくべきところだが、寒いさなかにおなかを壊してはいけないと考えて自重。トイレに行こうとして市庁舎の奥まで歩いていって、直前で翻意して戻ってくる。私は何をやっているのか?自分ながら不可解な行動をとっている。

00:25 疲労と眠気で食欲がなく、持参した行動食をこれ以上食べられないので、76.6k地点のローソンに入って温かいお茶とゼリー2つを購入。その場でinゼリー(エネルギーストロング)を飲むが、栄養ドリンク味ってどうしてこんなにまずいのだろう。エネルギーレモンにすればよかった(どうでもいい話)。朝バナナは、歩きながらちびちび吸い込む。

00:55 国道50号線に入る。あとはこの道路を、ひたすら西に向けて歩いていくだけ。とはいえ、ゴールまで23.5キロもある。また、さきほどの太田桐生間の地方道にも増して大型トラックやトレーラーがすごいスピードで走っている。トレーラーがホッパー?のようなものを2台牽引しているやつが特に怖い。この国道もところどころに歩道や街灯のない箇所があり、眠気と恐怖心が拮抗して変な感じ。また、ものすごく立派な、まるでリゾートホテルのようなラブホテルがあって、へええと感心してしまう。昼間見ればハリボテなのかもしれないが。

01:48 第4エイド(80.4k)。エイドはローソンの駐車場に開設されているので、先に店舗に立ち寄り、焼きおにぎりと温かいお茶を購入。もうこれしか食べられない。食欲はないが、あと20キロもあるので、少しでも食べ続けないとガス欠になってしまう。
このあたりから、道路の途中に冷気が充満した場所(数百メートルだけ特別に寒い区間)がいくつかあって、どうして一様に寒くならないのかわからないが、歩くながらぞくぞくする。

03:53 第5エイド(90.2k)。あと10キロ。第4エイドと同じように、コンビニに入って塩むすびをもとめる。お店の人が「温めますか?」と尋ねてくださるのだけど、何を尋ねられているのかわからず、一瞬ぽかんと考えこんでしまう。目をあけたまま眠っているというか、もう廃人同様の状態。エイドでいただいたわかめスープと併せていただくと、すばらしくおいしい。エイドにはバナナもあるのだけど、食指が動かない。スタッフのみなさんに励まされて出発。
この第5エイドを過ぎたところで、空が明るくなってくる。大型車が多い道路だけに、明るくなることは、安心できてありがたい。

05:06 野中町交差点。あと5キロ。しかし足が前に出ない。第5エイド以降、1キロあたり12分(時速5キロ)を維持できていないので、午前6時前にゴールするのは難しそう…というか、そういう計算も既にできなくなっている。

06:00 前橋市街地に戻り、最後の歩道橋を渡って(意外なことに、歩道橋は全行程で3回、地下道は1回しかない。)、前橋市役所の方角へ進む。はたから見ればかなり滑稽な姿になっていることだろう。最後の2つの信号は短い間隔で連続し、かつ2つ目の信号の赤が長いことをおととい経験していたので、2つ続けて渡りきるべく全力で歩く。そんな力が残っていたことに自分でも驚く。それでも午前6時をだいぶ過ぎて、ようやくゴール。ゲートは「START」から「FINISH」に換装されていて、さらに、1人ずつテープを張って迎えてくださるのですね。ゴール地点のスタッフの皆さんは、昨晩からずっと配置についていると思われ、有難いやら申し訳ないやら。
疲れたというより、今はとにかく眠い。食欲は皆無。

07:00 ご厚意で午前7時に開店してくださった市役所横のお店で温かいうどん。まだ眠いが、ようやく人間の世界に帰ってきたような気がする。

歩数は、11日が100,697歩、12日が46,218歩。ただし両日とも、スタート前後の歩数を含んでいる。

(③感想・分析編に続く)





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2019・第9回ぐんま100参加の記録①準備編 [ウォーキング]

1月 毎年秋に開催されるびわ100とは逆の季節、つまり春に開催される100キロウォークを探してみて、関東地方で開かれるしおや(栃木県)・ぐんま(群馬県)・つくば(茨城県)の3つの大会に興味を覚えた。競技ではないことを明言している点やスケジュール上の都合から、ぐんま100キロウォーク(通称「ぐんま100」)に参加してみようと考える。

(↓ぐんま100のロゴマーク。大会HPによれば(少し長いが、以下引用)、「群馬県の県花であるレンゲツツジの花びらモチーフにし、人々が手を取り合って輪を広げていく意味を込めています。レンゲツツジの花言葉は「あふれる向上心。情熱」まさに大会趣旨を象徴するかのような、ピッタリの花言葉です。そして3つあるという3の数字が意味すること •参加者、運営ボランティア、地域それぞれが支えあうこと •お父さんとお母さん、そして子どもたちが協力し合うこと •子どもから大人、そして高齢者まで全ての世代に挑戦の機会を さまざまな想いが、ぐるっと一回りしてそれぞれが関連しあう、そういう輪と和を象徴しています。」(以上引用終わり)ということで、こういう理念を掲げて参加者を募ることは、とても共感できる。

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2月1日(受付初日) 申し込もうとするが、サーバが混雑していてなかなかつながらない。夜遅くになって、ようやく必要事項を入力する。
参加費払込を終えて、数日後に郵便で届いた書類を開けてみると、けっこう後のほうの番号になっている。その後も参加申し込みが殺到した模様で、2月11日正午には満員札止めとなる。期間中に定員に達して募集打ち切りになるのは、この大会では初めてのことらしい。適正な規模にとどめ、いたずらに拡大しないことは、とてもよいことだと思う(申し込む方は大変なのだけど)。

また、参加費とあわせてお納めした若干の寄付に対してたいへん丁寧なお礼状をいただき、かえって恐縮してしまう。大会充実のためにお役立ていただければ、それで十分なのだけど。

初めて歩くコースなので、ウェブサイトに載っていた前回大会のマップを読み込んで学習する。幹線道路をずっと歩くのは、①ロードサイド店などの殺風景な景色 ②信号待ちが歩くリズムのさまたげになる(次の信号が点滅しないか気になって仕方がない) ③雨の日に大型車両の水しぶきをかぶる といった理由であまり気がすすまないが、「ニューイヤー駅伝のコースを歩く」ことがこの大会のコンセプトなので、いたしかたない。

次に、歩行中の栄養補給について考える。
余分な荷物は少しでも減らしたいし、ほぼ全行程幹線道路沿いを歩くから、コンビニやファストフードはたくさんある。なので、なるべく飲料水や行動食を持たず、沿道で補給することにしたい。
それで、100km歩くのにどのくらいの栄養を補給すればいいのか、考えてみる。

まず (1) 基礎代謝。これは年齢性別身長体重から、およそ1,300kcalと推定。
次に (2) 歩くことによる消費カロリーの計算。
この計算は、歩くスピードによって値が異なってくるのだけど、とりあえず体重と歩行時間(22時間)を固定して計算すると、
分速67m(時速4.0km)→ 3,534kcal(歩行距離88km)
分速80m(時速4.8km)→ 4,123kcal(歩行距離105.6km)
と推定される。
(以上(1)(2)ともカシオ計算機ウェブサイト「ke!san」による)

上記(1)(2)の合計は、4,800~5,500kcalとなるのだけど、これだけの栄養をどうやって摂取すればいいのだろうか。スタート前の朝食で1,000kcalをとり、エイドでいただくパンやおにぎりで1,000kcalをとったとしても、残りの2,800~3,500Kcalは、持参するか、コンビニで買うか、外食の店に入って食べる必要がある。

では、コンビニで調達可能な食事ってどんなものがあるのだろうか。コンビニをよく知っている人なら考えるまでもないだろうが、ふだん滅多にコンビニで買い物をしないので、この機会に店に行って、「歩きながら食べられる高カロリーのもの」を物色する。

まず、コンビニの代表格であるセブンイレブン。
一口サイズのお菓子だと、
 ・バウムクーヘン 280kcal
 ・チョコチップスコーン 383kcal
店頭の蒸し器に並んでいる中華まん
 ・肉まん 245kcal
 ・あんまん 286kcal
定番のおにぎり
 ・ツナマヨ 225kcal
 ・梅 166kcal
菓子パン
 ・メロンパン 405kcal
 ・チョコブレッド 336kcal
…と並べていくときりがないのだけど、1回につき300kcalとしても、4,500kcalのためには15回調達しなければならないことになる。これは面倒すぎる。

続いて、コース上に1店舗だけあるスターバックス。
 ・シナモンロール 477kcal
 ・アメリカンワッフル 241kcal
となっていて、さすが米国のコーヒーチェーンだけあって高カロリーなのだが、まあ限界がある。

では外食チェーンはどうか。タイムロスになることさえ我慢できれば、かなりの高カロリーが期待できる。例えば吉野家のウェブサイトでは
・牛丼並盛 652kcal
・牛カルビ丼並盛 839kcal 
となっている。しかし、3,500kcalを摂取するために、24時間に牛カルビ丼並盛を4回食べられるかというと、勘弁してほしいところ。

結局、どのような方法をとるにしても、一度にたくさん食べるのは無理なので、少しずつ食べ続けるしかない。問題は、終盤になると、その「食べ続ける」こと自体ができなくなってしまうことなのだけど。
結局、行動食を減らすという当初方針とは逆に、柿ピーとドライフルーツを大量に携行し、それが食べられなくなったら(その先は)コンビニで食べられそうなものを探すことにした。

5月2日 日本気象協会の10日間予報では、11・12の両日とも曇か雨となっている。特に12日は降水確率80%。雨用の靴やら何やらを運ぶのは大変なので、降るのか降らないのか、どちらかにしてほしいところ。大雨だったら出走取消も考えないと…

5月4日 一週間前なので、炭水化物を減らしてカーボローディングの真似ごと。

5月8日 両日とも曇で降水確率40%に。曇は一番ありがたい天気(日中気温が上がりにくく、夜間下がりにくいから)なので、天気が曇になるか雨になるかで天国と地獄なのだが…

5月9日 降水確率は11日0%、12日30%とほぼ雨の懸念が解消されたのはよかったが、11日の最高気温が28度の予想に…暑い中で幹線道路を歩くので、熱中症対策を考えないと。

5月10日 応援団(家族)とともに前橋へ移動。炭水化物を大量に摂取。明日は予報どおり、いい天気で暑くなりそう。なので、ハイドレーションには午後の紅茶(無糖)ではなく、グリーンダカラを入れることにする(気休め)。明日の打合せをして、早めに就寝。

(②当日編に続く)


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2018六甲全山半縦走大会 [ウォーキング]

5年ぶりの六甲縦走。今年あらたに開設された半縦走大会に出場する家族のサポート役のつもりだったが、途中で自分の右膝が故障し、四苦八苦するはめに。

半縦走のコースは、途中市ヶ原までは全縦と同じで、桜茶屋を南に曲がって布引貯水池の横を新神戸に降りるおよそ20キロ。須磨浦公園スタートは午前5時でなく7時30分なので、まわりがすっかり明るくなっている。なかなかいい景色だったのですね。

鉢伏山から鉄拐山へ、記憶していたよりも遠いなあと思いながら上ったり下りたり。おらが茶屋なんて見たことがないような気がするのだけど、全縦ではこのへんはいつも真っ暗なので仕方ない。気温が上がらないので、下りになると寒い。高倉台はすっかり明るくなっていて、すでにスーパーが営業している。

高取山の茶屋。お姉さんの名調子は今年も聞けなかったが、おなかがすいてきたので1本50円のバナナを実際に買ってみる。露店はもう撤収間際で、ベンチに座ってもぐもぐ食べている間にすっかり片付けられてしまった。ここの下りから右膝が痛みはじめ、これはまずい事態になった…と暗い気分になる。

鵯越駅の手前の住宅街にあったコンビニは、前回歩いた2013年にすでに閉店していたが、デイケア施設に変貌していた。これで、半縦走ルート上には1軒もコンビニがないことになる。

菊水山の登りも5年ぶり。標高差300メートルがきつい。狭い階段を一列で登るので、後ろから人が登ってくるという心理的な圧迫感で疲れるのかもしれない。頂上で大休止し、持参した行動食のほとんどを食べる。初めて食べた「エネ餅」は、塩味がほどよく効いていて、好ましい。念のために持ってきたレーズン1袋は、戸棚に転がっていたものだが、これも食べてしまった。あとは何の気なしに駅で買ったオレンジピールとレモンピールのドライフルーツ。疲れているので文句なくおいしい。

菊水山から天王吊橋へ降りてゆく途中でいつも目に入る風景なのだけど、自分がいま下りている山道やその先の吊橋より高いところに、住宅地が造成されている。理屈では了解できても、現実のものではないように感じられる。天王吊橋から鍋蓋山(本日の最高地点)まで標高差200メートルの登り返し。これはこれできついが、斜面をジグザグに登っていく分だけ菊水山より楽な感じがする。

鍋蓋山からは、痛む膝をかかえて降りてゆくのみ。大竜寺のバス停には、ちょうど三宮行きのバスが来ていて、あれに乗れば三宮のカフェでおやつを…などと考える。

全縦の出場者はとっくの昔に先へ行ってしまっているが、市ヶ原にはどんな看板が立っているのだろう…と考えていたら、ごく普通の看板だった。

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あとは2キロ足らずなのだけど、途中から階段が連続して現れ、まさかの難行苦行。結局、8時間35分ほどでゴール。累計高度は登りが1,578m、下りが1,451mで、その差が100m以上あるのは、ゴール地点が新神戸よりずっと手前の丘の上にあるため。見晴らしのよい高台にあって、ゴール地点としては気持ちのよい場所でよかった。

翌日、駅から整形外科へ直行して右膝の痛みを訴えると、念のためレントゲンを撮った上で「腸脛靭帯の炎症ですね…」との診断。完治するのは難しく、高山の稜線上とかでこんな症状が出たら一巻の終わりなので、本格的な登山はやめておいたほうがよさそう。残念。

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2018・第5回びわ100参加の記録③感想・分析編 [ウォーキング]

(②当日編から続く)

〔全体総括〕
・2度目の挑戦で完歩できたことに、ほっとする。去年の第4回大会を53km(第2CP)でリタイアして以来、ずっともやもやしていた気分がすっきりした。80km(第4CP)以降は意識がぼんやりして、体力の限界に近かったような気がするが、そんな大げさなものではなく、単に眠かっただけかもしれない。

・完歩できた理由の第一は、大会サポーター(スタッフ)の皆さんの熱心かつ強力なご支援だと思う。チェックポイントやエイドステーションでの出場者への対応は、すばらしいものだった。オレンジ色のウインドブレーカーは、特に夜間には存在自体が励ましになった。大会運営の特色については後記。
理由の第二として、天候に恵まれたこと。具体的には、①2日間ともよく晴れ、雨がほとんど降らなかったために歩きやすく、かつ荷物が減らせたこと ②20日の強風が、当初予想の北西の風ではなく、北北西ないし北の風であったため、若干の追風効果があったこと ③21日朝の冷え込みがきつかったとはいえ、歩行に支障を生じるほどではなかったこと の3点。

・これに対して、後半の各地点での休憩が長すぎたことは、今回最大の失敗だった。長すぎる休憩は、それ自体がロスタイムになると同時に、体が冷えて歩行再開後のペースが上がらない原因ともなるわけで、もう少し上手にペース配分すれば(つまり、もう少しゆっくり歩く代わりに休憩時間を切りつめれば)22時間を切るのはむろんのこと、21時間を切ることも可能だったのではないかと思われる。歩き方についても後記。

〔大会運営について〕

・びわ100以外の100キロウォークに参加したことがないので比較することはできないが、この大会は、その理念において、すばらしい面があると思う。
具体的には、
(1) 一人でも多くの完歩者を出すために、制限時間を30時間と大幅に遅くしていること(これは運営上、非常に負担が大きいところ、あえてそうしていると思われ、その理念は大いに称賛されるべきと思う)。また、競技色を排除するために、チェックポイントの開設時間を遅くしていること。
事実、今大会でも午後2時台(28時間台)と午後3時台(29時間台)にゴールされた方が212人もいて、その数は一般の部の完歩者556人の38%にも達している(全体データはこの記事の末尾に示す)。まる1日以上、30時間近くも歩き続けたこれらの方こそが、びわ100の主役なのだと思う。タイムを縮めたいとか何時間を切りたいとかいう当方の思惑は、そうした主役や運営者の邪魔にならない範囲で、静かに検討すべきことだと思っている。

(2) チェックポイントやエイドステーションごとに工夫をこらした歓迎ぶりで出場者を休ませ、また元気づけていること。今年は5か所のチェックポイントごとに小さな缶バッジをくださり、全部揃うと「ありがとう」になるというおしゃれな趣向も。寒い中で前記オレンジ色のウインドブレーカーを着て励ましてくださったサポーターのみなさんもまた、びわ100の主役なのだと思う。

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・遠方からの参加者として、しいて希望することがあるとすれば、次の2点。
(1) 各コースのスタート時間を、なるべく繰り上げてほしい
 遠来者は長浜に前泊せざるを得ない。従って、極論すればスタートが午前7時でも8時でもかまわない…というよりも、せっかく滋賀県まで来たからには、明るいあいだに少しでも琵琶湖の景色を楽しみたいので、夜明けと同時にスタートが理想。
(2) 中間地点での荷物取り出しを復活させてほしい(または、途中地点への補給物資送りを行ってほしい)
 これをやるためには、運営者は預り荷物をスタート地点→中間地点→ゴール地点と順次運ばなければならず、大変なのはよくわかるので、あまり強く求めるものではないが、家族や友人から沿道で補給や支援を受けることができない遠来者としては、やはり中間地点で荷物を入れ替えることができればありがたい。入れ替えるのが難しければ、せめて、荷物とは別に、中間地点に送るためだけの小さな袋か箱を受け付けて、最低限の補給物を送れるようにすれば、一応の目的は達せられる。聞くところによると、ウルトラマラソンでは自分の補給物(ドリンクとか)を途中のエイドステーションに送っておくことができるそうなので、これと同じことが実現すればうれしい。

〔歩き方の課題と今後のトレーニング〕

・ペースを乱した原因のひとつは、第2CPと第3CPの間が17kmしかないのに計時開始に4時間差があることだ。これを上手にクリアするためには、第2CPまではあえて遅い時間に通過して、午前0時ちょうどぐらいに第3CPに着くようなペースを考えなければいけないことになる。
 計算上、70km地点(第3CP)に午前0時(スタートから14時間後)に到達するためには、1kmあたり12分のペースでコンスタントに歩き続ければよいことになる。チェックポイントやエイドステーションでのタイムロスを加味して、それより少し早いペースが必要であるにしても、少なくとも、今回の序盤のような1kmあたり10分台とか9分台のペースは、無意味に速すぎたということになる。

・もっとも、前半のペースを抑え目にしたからといって、後半の体力が温存できる保証はないわけで、ひょっとすると時間の経過とともに同じように疲れてしまうのではないかも思う。もしそうなら、今回同様、最初のうちに無理してでも距離を稼いでおくのが正解ということになるのだが。これは、実際に何度も100kmを歩いて実験してみるしかないので、次回は最初から1kmあたり11分30秒ぐらいで(コンスタントに)全行程を歩き、CPやエイドでの休憩は5分以内にとどめることに挑戦してみようと思う。

〔装備について〕

まだ軽量化の余地があると思われる。

・行動食を持ちすぎだった。各種とりまぜ8回分を持参して、5キロおきに補給するつもりだったが、結局7回分しか使わなかった。チェックポイントやエイドステーションでいただいたバナナやおにぎり、チョコレート、お煎餅などで足りてしまったため。本当に足りなければタイムロスを承知でコンビニで買うこともできるので、次回はせいぜい4回分にしようと思う。
また、行動食の内容も、甘いものに偏っていたことが反省点。塩気のある煎餅とかみたらし団子などを交互に摂るような設計にすべきだった。甘いものにしても、ほぼ糖質100%のものと、脂肪や蛋白質を多く含むものと、どう組み合わせるかは今後の研究課題。この点を考えようとすると、生化学の教科書をきちんと読まなければならないが…

・夜の寒さ対策も改善する必要がありそう。具体的には、
(1)どのくらいの寒さを想定すべきか
(2)どのような装備で対応すべきか
の2点。
まず、寒さの想定については、事前の検討で、10月21日の早朝に彦根の最低気温が10度を割り込んだことは過去11年間で1回しかなかったので、あまり深く考えずにレインウェアを防寒着がわりに使ったのだが、実際に歩いてみると、もっと寒かった。何度ぐらいまで下がったのだろう…と調べてみると、15.3度までしか下がっていない。おかしいな…と思い、大津と長浜のデータを参照すると、大津は9.5度、長浜は7.8度まで下がっている(↓気象庁データから藪柑子作図)。同じ県内でも、これほど大きな差があるのですね。このあたり、地元の事情に詳しくない遠来者は入念な情報収集が必要と痛感。ということで、最低気温が10度未満となることを念頭においた対策が必要という結論。

20181020-21 気温推移.png

 その際、レインウェアのシャカシャカ&ぼってり感は、保温力がさほどない上、長い距離を歩くには向かない感じがする。かつ、レインウェアは重い。背負っても着ても重い。大雨ならともかく、防寒着がわりに使うのであれば、もっと軽いレインウェアを持参すべきだった。

・給水について、ハイドレーションを1.1リットル飲みきった時点でコンビニに立寄って補充する予定だったが、あまりの寒さに、冷たい飲物を買い求めて補充する気が起きなかった。それなら、昼間なら冷たいもの、夜間なら暖かいものを、その都度ペットボトルで買って持ち歩いた方がよいのだろうか。これも次回に向けた研究課題。ペットボトルの開閉が煩わしく感じられるので、飲み口のついたソフトフラスクを使うことも有効かもしれない。

・靴の選択はうまくいったようで、靴ずれもマメもできずに済んだ。出発前にワセリンを塗ったが、その後はノーケアで、かつソックスの交換がうまくいかなかっただけに、これは大助かり。しかし、そういう靴ほど早くすり減ってしまうような気がする。

〔主催者から発表されたデータ〕
びわ100コース(一般の部)
 登録者数 821
 出場者数 782
 完歩者数 556 (出場者数に対して71%、登録者数に対して67%)
       ↓
 完歩者556人のゴール時間帯別内訳
  午前7時まで(=21時間以内) 33
  午前8時まで(=22時間以内) 36
  午前9時まで(=23時間以内) 38
  午前10時まで(=24時間以内)51
  午前11時まで(=25時間以内)49
  正午まで  (=26時間以内)48
  午後1時まで(=27時間以内)47
  午後2時まで(=28時間以内)46
  午後3時まで(=29時間以内)86
  午後4時まで(=30時間以内)122

アスリートコース(健脚の部)
 登録者数 76
 出場者数 70
 完歩者数 62 (出場者数に対して88%、登録者数に対して81%)
       ↓
 完歩者62人のゴール時間帯別内訳
  午前7時まで(=18時間以内) 10
  午前8時まで(=19時間以内) 11
  午前9時まで(=20時間以内)  8
  午前10時まで(=21時間以内) 8
  午前11時まで(=22時間以内) 9
  正午まで  (=23時間以内) 4
  午後1時まで(=24時間以内) 6
  午後2時まで(=25時間以内) 3 
  午後3時まで(=26時間以内) 1
  午後4時まで(=27時間以内) 2

〔スポーツウォッチのデータ〕
 歩数 10月20日93,325歩 21日55,249歩
 心拍数 20日 最高値147/最低値64
     21日 最高値130/最低値43

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2018・第5回びわ100参加の記録②当日編 [ウォーキング]

(①準備編から続く)

夜中に咳で目が覚めてしまう。これは困った。
朝起きて外を見ると、小雨が降っている。降水確率10%だったはずでは…
テレビをつけてみると、気圧は高くて安定している(確かに理想的な天気図…)が、高層に冷気が流れ込み、大気が不安定な状態だとのこと。

SPAS_MONO_201810200000.png

幸い、わずかに路面が濡れる程度の雨だったので大事には至らなかったが、ショートスパッツが要るかもしれないな…と荷物に加える(結局使わなかった)。
長袖Tシャツ+ショートパンツの組合せは事前に2種類用意しておいた。気温が高いとき用(薄手)と気温が低いとき用(厚手)の2種類なのだが、最後まで迷った末、厚手のセットを選ぶ。これは大正解だった。
ハイドレーションの1.5リットルパックに「南アルプス天然水はちみつレモン」を約1.1リットル給水。
咳が止まらないので風邪薬をのみ、かつ、マスクをして会場に向かう。もともと帽子をかぶりシェード(日除け)を垂らしているので、マスクが加わるといっそう怪しい風体になるが、いたし方ない。

・0km スタート地点で開会式。雨はあがっている。10時にスタートするコースには、たしか811人が登録していたはずだが、実際に何人が歩くのだろうか。予定どおり10時にスタート。今年は最初からストックを使う。

・5km 予報どおり北西の強風…というか暴風に近い。体の右側から左側、つまりびわ湖側から道路側への横風で、左右のバランスを保つのが難しい。こんなときにはストックが役に立つ。湖面には白波が立っていて、まるで海のようだ。雨よりはずっとましだが。

・10km 去年より早いペース。1キロ10分を切っている。ついて歩くのに都合のよい人(速すぎず遅すぎずな人)が周囲にいないので、どうしてもペースが早くなってしまう。

・15km 彦根城の周囲では「ゆるキャラ」をテーマにしたお祭りの最中らしく、かなりの人出。ぶつからないように気をつけながら歩く。濠端で右側ストックの保護カバーが下水溝の蓋の穴にはさまり、あっと思ったときには脱落してしまった。まだ85kmもあるのに…

・20km 前後の歩行者との間隔が開きはじめる。去年は23kmの地点にカメラマンがおられて、通過者を次々に撮影してくれた(クラウド上で公開される)のだが、ことしは見当たらない。幹線道路から外れて湖岸の集落を縫う生活道路を歩くと、急に静かになる。家の前に人が出てきていたり、草むらで鳴く虫の声が聞こえたり、歩いていて気分がよい。

・25km 公園のトイレに立寄る。ふと横を見ると、去年の大会で、濡れた靴下を交換したあずまやが見える。あれから1年経つのか…

・30km 依然として強風。しかしさっきまでの北西つまり横風から、いまは北北西または北の風に変わっていて、わずかに追い風になっている。橋を渡って彦根市から東近江市へ。彦根市内をつごう20km近く歩いたことになる。すぐに東近江市から近江八幡市へ。

・32km 第1チェックポイント。スタートから5時間半余。去年より20分以上早い…というか早すぎる。クラブハリエで有名な「たねや」の法被を着たサポーターの方から末広饅頭と、メッセージが書かれたバナナをいただく。思わず「去年ここのCPでいただいたお饅頭がおいしくて、今年も楽しみにしていたんです!」と口走ってしまった。ビバ末広饅頭。靴下を交換し、現在位置を家族に知らせ、昼の分の風邪薬をのむ。去年も見かけた車椅子の出場者が、向かいのベンチに座っておられる。
今年は、チェックポイントごとに小さな缶バッジをくださるようだ。かわいいデザイン。

・40km 長命寺の交差点の先で日没。湖のむこうの山に沈む夕日と湖面が、映画のワンシーンのように美しい。明るいうちに41kmのエイドステーションにたどりつこうと急ぎ足でがんばる。エイドステーションでおにぎりと豚汁。ここでいただくおにぎりのお米は、大変おいしい。エイドステーションを出るともう真っ暗で、月が明るく見える。
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・45km 幹線道路の右側(湖岸側)を進む。32kmから53kmまでは、人家の少ないところを通るので、信号がないのは嬉しい反面、目標物が少なくてやや寂しい。去年のコースだった左側(内陸側)の歩道よりずっと幅が広く歩きやすいのだけど、対向車のヘッドライトがまぶしくて歩道の路面がよく見えないのが残念。
 参加者のバックパックには大会本部支給の点滅灯が後ろ向きに取り付けられているので、暗闇の中でも前に人が歩いている様子がわかるのだが、追い抜くよりも追い抜かれることが多くなってくる。40kmまでのオーバーペースが災いして、しだいに減速気味に。
 湖岸のオートキャンプ場で、火をたいてバーベキューをしているのが見える。別世界。

・50km 河口にかかる高い橋を渡る。暗い上に風が強いので少々怖い。右前方に守山市街地や琵琶湖大橋の灯火が見えてくる。
 前後の選手が遠く離れ、沿道に人家もないので、ピッチを上げるため小声で歌いながら歩く。万聖節も近いので、♩=110ぐらいで"For all the saints"を何度も何度も繰り返す
(以下引用)
For all the saints, who from their labours rest,
Who Thee by faith before the world confessed,
Thy Name, O Jesus, be forever blessed.
Alleluia, Alleluia.
(以上引用終わり)

・53km 第2チェックポイント。スタートから9時間47分。去年より11分早い。まだ計時がはじまっていないので、およそ50人ほどの出場者が整理券をもらって計時開始を待っている。その間に靴下を替え、いただいたあんぱんとクリームパンを食べる。20時になって計時してもらったあとも、なんとなくダラダラ休んでいて、結局30分ぐらい長居してしまう。
20時10分すぎ、ようやく重い腰をあげて出発する。去年はここでリタイアしたので、ここから先は未知の領域。歩く方向がわからなくなり、スタッフの皆さんに「こっちですよ!」と指示してもらう。

・55km ショッピングモール「ピエリ守山」の前を通過。ずいぶん立派なショッピングセンターで、本屋の看板も見えるが、本を買いたい気分ではない。ここでびわ湖畔を外れ、内陸の幹線道路へ。

・60km エイドステーション。マッサージを受けられるかも、とテントをのぞいてみたが、混んでいるようなので先へ進む。
交差点を右折して栗東市に入る手前の広い歩道で、13時に(3時間後に)スタートしたアスリートコースの先頭選手に軽々と追い抜かれる。そのスピード差に、ちょっとした衝撃を受ける。

・65km 草津市に入る。あらかじめ調べておいたコーヒーショップに入り、小倉トーストと紅茶を注文して休憩。夜の分の風邪薬をのみ、ハイドレーションがカラになっていることを確認(寒いので、補給はしないことにする)。2回目のトイレ。両下肢にロキソニンテープを貼る。暖かくて居心地がよいので、つい長居してしまう。結局40分近くもぐずぐずした末、防寒着がわりのレインウェアを羽織って外に出てみると、気温が10度近くまで急激に下がっている。しまった。上だけでなく、下(レインパンツ)もはいておくべきだった。
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・70km 第3チェックポイント。午前0時に計時を開始するので、開始直後の00時05分ごろ着くように歩くつもりだったが、喫茶店に長居したのが原因で00時25分になってしまう。ここでもマッサージの待ち時間がかなりありそうなので、先を急ぐことにする。立ったままレインパンツをはく。

・75km 深夜の幹線道路から湖岸道路に戻ってきた。月はすでに西に傾いているが、それが湖面に映って美しい。きょうは月齢11。幹線道路から瀬田川河畔の遊歩道に移るところでコンビニに立寄り、温かいはちみつレモンを購入。おいしいけど甘すぎる。
このあたり、各大学ボート部の艇庫が並んでいるのですね。河畔の遊歩道は、昼間なら気分のよい道なのだろうが、街灯もなく真っ暗なので、橋をくぐるときなど、ちょっと気持ちが悪い(というか、遊歩道と川のあいだに柵がないので、歩きながら眠っていると落ちそうでこわい)。水鳥がもぐるときの音が、人が飛び込んだように聞こえてびっくりしたり。草むらの虫の声がさかん。

・80km なかなか見えてこなかった第4チェックポイントに到達。午前2時の計時開始に遅れること40分。第3CPから第4CPまでの10kmに2時間15分を要していることから、1km12分ペースを維持できていないことがわかり、この時点で、午前6時のゴールは不可能であることがほぼ確定。CPでいただいたお煎餅がとてもおいしい。スタート以来甘いものばかり食べているので、塩気の効いたものがおいしく感じられる。

・85km 南郷洗堰を渡り、瀬田川左岸を北上。依然として河畔の真っ暗な遊歩道。対岸を第4CPに向かって南下している出場者のヘッドランプが、蛍の列のように見える。つらいのは自分だけではない…という奇妙な連帯感。
近江大橋(87.1km)や琵琶湖大津プリンスホテル(88.4km)の灯火が遠くから見えるのだけど、なかなか近づいてこない(∵目標物が大きい上に、こちらが遅いから)。遠近感がよくわからない上に眠い。後方から自分を見たら、多分よたよたしていることだろう。自販機で暖かいほうじ茶を買ったが、小銭を避けるためにせっかく用意したICカードが使えず、大量のつり銭で荷物が重くなってしまった。
このあたりから、早朝の散歩やランニングをされる姿が現れはじめる。大津市街を徘徊するオートバイの音がうるさい。


・90km 瀬田川沿いの遊歩道から市道に戻り、第5チェックポイント。計時開始から1時間17分。温風ヒーターの大きなやつ(あれは何という名前なのだろう)が出す熱風にあたり、靴と足を乾かす。左足小指と右足親指にしびれるような違和感があるが、歩けないほどの痛みではない。チェックポイントを出ると、びわ湖の対岸、東側の山々がうっすらと明るんできたのが見える。

・95km びわ湖ホテルの角を曲がり、堅田や高島方面への幹線道路に沿って、すっかり明るくなった大津市街を北へ歩く。高層ビルが立ち並ぶ中心部から少し歩くと、すぐに郊外に出てしまう感じ。歩幅はもはや30センチぐらいと思われ、ここが頑張りどころなのだが、さらに腰とか胸も痛くなってきたため、このまま全力で前進していった場合、あす仕事にならない惧れ(=最悪シナリオ)があることから、午前7時台のゴールはあきらめる判断をして、ゆっくり歩くとともに、95キロのエイドステーションで長時間休憩。スタッフの方々と話をしながら、お煎餅をいただく。日がさして暖かくなってきたので、上下ともレインウェアをバックパックに戻し、スタート時の格好に戻る。みなさんに「あと5キロですから」と励まされて出発。

・97km コース中最大の高低差ともいえる歩道橋を渡る。ふだんなら何でもないような階段が、絶望的な高さに見える。1段ずつ上るのが大変つらいが、下りは意外に簡単で、脚がもつれることもなかった。しかし、これで最後の体力を使い果たしたらしく、そのあとの数キロがとてつもなく長く感じる。道の右側の電柱に、大会本部が出した「あと2キロ」や「あと1キロ」の小さな貼紙が見え、最後の力を振りしぼる。
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・101km 生活道路から幹線道路に戻り、ふたたび延々と歩く。やがて信号を渡ると、ゴール地点の公園が見えてくる。公園の入り口にある階段、ほんの数段の階段をストックの助けで上り、スタッフと握手してゴール。事務局の方から完歩証を受け取って、自分にとっての大会はこれで終了。食べ物の販売もあるのだが、5kmごとに行動食を詰め込んできたため、消化管が正常に機能しなくなっている感じ。

ゴール地点に陣取って、次々に完歩される方に拍手を送り続けたいところだが、時間の制約もあり、公園の前を通る路線バスに乗って浜大津まで戻る。帰りの新幹線が東京に着くのがちょうど16時ごろ、この時間まだゴールが続いているのか…と複雑な気分。

(③感想・分析編に続く)

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2018・第5回びわ100参加の記録①準備編 [ウォーキング]

リタイア(53km)で終わった第4回大会から1年。2回目の挑戦でなんとか完歩したいところ。

5月20日 今年の開催日程をHPで確認し、長浜のビジネスホテルを予約する。

7月1日  受付初日にエントリー。通常コースかアスリートコースか迷う。人数が少ないアスリートコースのほうが歩きやすそうだが、昼間の時間が長いほうが景色が楽しめることと、一度も完走したことがないのにアスリートコースはおこがましいでしょう、ということで通常コースでエントリー。

7月8日 大会本部からの告知で、今年から中間点での荷物一時引き出しができないことを知る(スタート時点で預けた荷物は、ゴールまで受け取れないということ)。

これは大幅なルール変更。これだと、後半分の行動食や着替えをスタート時点から持っていくか、途中のコンビニで購入しなければならないことになる。また、これまでなら中間点でリタイアした場合に限り、荷物を受け取って即日帰京することができたけれども、今後は
①大津か京都に着の身着のままで1泊して翌朝ゴール地点で荷物を受け取る 
②着の身着のままで帰京して荷物は着払いで送り返してもらう のどちらかになる。
スタートが午前9時から10時に繰り延べられたことも含め、計画を練り直さなければ。

・行動食は、5kmごとに20回補給と仮定して、スタート時に前半10回分を携行し、中間地点で後半10回分を補充することにしていたが、後半分はコンビニに依存するほうがよさそう。チャリティー大会なので、エイドステーションでいただく食べ物は計算に入れない。
・問題は着替え。中間地点に到着するのは19時ごろなので、預けておいた長袖シャツをここで引き出して着替えるつもりだったが、最初から持っていくか、いっそ着替えないことにするか…。また、ソックスは25kmごとに替える予定なので、中間地点で補給ができるなら1足携行すればいいはずが、全部持っていくとすると3足携行する必要があるわけで、これもどうしたものか…
・スタートが1時間繰り延べられたことで、各地点の通過予想(目標)時刻も1時間ずつ下がることになる。コンビニはずっと営業しているので、何時に通過しても影響なさそうだが、65.8キロ地点にあるスターバックスに、営業時間内に到達できないのが残念。カロリーの高そうなお菓子をいっぱい売っているのだが…

8月5日 彦根地方気象台のウェブページを読むと、「滋賀県の気候」というページに、秋の気候の説明として、以下のようなことが書いてある。
(以下引用)
太平洋高気圧の縁に沿って移動する台風はこの時期に日本に上陸しやすくなります。 さらに、台風が接近する際に吹き込む暖かく湿った気流によって活発化した秋雨前線が大雨を降らせることもあります。
滋賀県の北部に特徴的な天気のひとつに時雨があります。時雨は晩秋から初冬に多い現象ですが、10月にも起る事があります。
10月中頃になると大陸の乾燥した高気圧が次第に勢力を増し、日本付近に停滞していた秋雨前線が消えて秋雨の時期は終わります。
10月末から11月にかけては、勢力の強い移動性高気圧におおわれるようになり、秋晴れの日が多くなります。
(引用終わり)
まあそうですね。秋雨前線と台風さえ排除できれば、楽しい大会になるのだけど。
ちなみに「彦根の天気出現率」というデータで10月20日の項をみると、
 晴れ 63.6%
 曇り 18.2%
 雨  18.2%
となっていて、雨に遭遇する可能性は約2割ということか。2割…なにしろ距離が長いので、雨が降ると降らないとで装備がまったく違ってくる。両日とも晴天の予報であれば、極限まで荷物を軽くできるのだけど。

8月18日 久しぶりにトレーニング、といっても12kmの周回コースを歩くだけ。ところが、10km過ぎたあたりから両足のつけ根が痛くなってきて、タイムが大幅に悪化。原因がわからない。12.0キロを2時間15分。

8月25日 もう一度周回コースでトレーニング。今度は一定のペース(10分40秒前後)を意識して歩いたら、最後までうまく歩けた。11.1キロを2時間01分。

9月6日 周回コースの半分でトレーニング。インターバル走的に、1キロごとに、10分40秒ペースと9分50秒ペースを交互に歩いてみる。6.1キロを1時間02分。

9月16日 周回コースでトレーニング、最初から最後まで1キロ10分ちょうどのペースを維持して歩く。13.3キロを2時間12分。

10月2日 今年度の参加要領とコースマップが郵便で到着。第4CPの位置が83km地点から80km地点に変更されている以外、大きな変更はなさそう。また、ことしのコースマップは歩行者の知りたいポイントをよく押さえたコンパクトなものになっていて、これなら携行可能。だんだん楽しみになってきた。

10月7日 本番と同量の荷物を背負って周回コースでトレーニング。暑さでペースが上がらず、14.3キロを2時間23分。荷物のうち行動食の重量と容積が邪魔になるので、10回分ではなく8回分に減らし、35kmと40kmはエイドステーションでいただく食事で代用、55km以遠は道ばたのコンビニで調達することにする。タイムロスになるが、重量軽減のためには致し方ない。

10月13日 本番一週間前。気象庁と日本気象協会の週間予報をドキドキしながらチェック。どちらの予報も、両日とも晴または曇で降水確率20%。すばらしい。あとは、台風が発生しないことを祈るのみ(去年は、10月16日に発生した台風21号が、わずか5日後の10月21日(大会当日)に大雨を降らせている)。

20181015.png

10月15日 最悪のタイミングで風邪をひく。

10月18日 風邪が治らない。念のためクリニックを受診したが、医師に「100キロウォークに出てもいいですか」とは訊けなかった。薬をたくさんいただく。薬を飲みながら100キロウォークって、何をやってるんだかな感じだが、さっさとキャンセルする度胸もない。

10月18日 その後も予報は晴で変わらず、天気図的にもいい感じなので、去年とは逆に、雨の心配はないと判断して晴天用の装備だけを持参することに決める。それでも念のためにレインウェアの上下だけは入れることにするが、これが後で役に立つことになるとは。

10月19日 長浜に移動し、去年と同じ宿にチェックイン。ついでに、晩飯も去年と同じ店で食べる。おいしい店なのに、お客は最初から最後まで自分しかいなかったのがちょっと心配。

(②当日編 に続く)

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びわ湖チャリティー100km歩行大会(びわ100)敗退記(③感想・反省&来年に向けて編) [ウォーキング]

〔感想・反省&来年に向けて編〕

・運営スタッフの熱意が感じられる、すばらしい大会だった。運営する側も出場する側も、大半は地元の方であって、地域を盛り上げるイベントとして成功しているように思う。出場者と同時に運営スタッフ(サポーター)を募集しているのも好ましいことだと思う。

・熱意が感じられると書いたが、それは例えば、チェックポイントやエイドステーションで食べ物をくださるときでも、事務的に手渡すのではなく1人1人を見て声をかけてくださるとか、バナナにマジックでメッセージが書いてあるとか(写真を撮っておけばよかった)、チェックポイントの手前に出てきて手を振ってくださるとか、ちょっとした部分に表れていた。気温が17度とそこそこ高かったとはいえ、雨の中で長時間の対応は大変だったに相違なく、頭が下がる。

・また、制限時間がゆるやかだったり、チェックポイントの開設時間が遅めだったりと「完歩が目標であって、時間や順位は問題にしない」という姿勢もよくわかるし、グループで歩いている人が多いことなども、競技色を排除とまではいわなくとも、あくまでも地元のイベントとして好ましい姿勢だと思う。

・滋賀県の南半分を横切るような、広範囲にわたるイベントなので、こうして盛り上げていけば、やがては滋賀県を代表するような大会に発展するのではないだろうか。

・せっかくこれだけ盛り上げてくださったにもかかわらず完歩できなかったのは、われながら不甲斐ない。特に、雨の予報があって、対策を施す時間が十分にあったにもかかわらず靴に浸水してリタイアという結果は言いわけできない。公式発表によれば、100キロの部の完歩率は、374人/668人=56%とのことで、あの悪天候でも6割近い人が完歩しているのがすごいのか、自分がダメなのか…

(11.17追記 失敗のキモは「久しぶりに使った靴の防水性を過信していた」ことに尽きる。名前こそ「カメレオン4 ミッド ウォータープルーフ」と立派なのだけど、縫目からの浸水を完全に防ぐことはできないし、経年変化もあったものと思われ、30キロも歩かないうちに浸水してしまった)
 ただ、完全な雨対策として何が考えられるかとなると、ゴム長靴で歩くのも気が進まないし、ゴム長以外で、レインブーツと称して売っているものの耐水性がどの程度なのか、買って履いてみないとわからないのが困る。いっそのこと、裸足でサンダルもありなのだろうか。靴ズレで10キロももたないか。


・それでも、少なくとも53km地点まではキロ12分(時速5キロ)以上のペースで歩けることがわかったので、来年はぜひ完歩して、残りの47kmの景色を楽しみたい。もっとも、残り47kmのほとんどは真っ暗な中を(日の出前に)歩くことになると思われるので、何も見えないかもしれないが。

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(GPSソフト "Geographica"の集計画面。ちなみにGPSを使うとiPhoneのバッテリーをかなり食う(10時間経過時点で残り41%)ので、予備のバッテリーは必須。
 余談だが、このソフトで記録した歩行ルート(トラックという)を再生表示すると、1:25000図上に驚異的に正確に表示される。たとえば道路のどちら側を歩いていて、どこで反対側に渡ったか、かなどという数メートルの動きさえも正確に表現されている。それも、バッテリーを食わないように、設定画面で「GPS精度」の項目を「省エネ」にしているにもかかわらず、だ。すばらしい。これはソフトの性能なのだろうか、それともスマホのGPS機能の性能なのだろうか。いずれにせよ、大変お買い得なアプリケーションである。)

(12.20追記:スタート前に、車椅子で出場されている方が1人目にとまった。標高差がほとんどないとはいえ、至るところに段差や障害物のあるコースに、どのように挑まれるのだろうと気をもんでいたが、スタートしてみると、自分とほぼ同じペースで進んでおられ、チェックポイントでもお見かけした。公式記録を後日参照したところ、最終的に30時間半余で完走されている。これは大変な偉業ではないだろうか。)

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びわ湖チャリティー100km歩行大会敗退記(②当日編) [ウォーキング]

〔当日編〕

・台風直撃で開催が微妙なところ、午前6時の大会本部発表では「予定どおり開催」とのこと。目の前で降り続く雨に、あまり士気があがらない…というより、正直この雨では、中止になってほしかった。

・スタート地点の長浜市豊公園は雨。何人ぐらい出場するのだろう。受付でもらったゼッケンは「A4の紙」だった。去年までは「黄色のビブに番号を印刷したゼッケン」だったので、ビブをもらえると勝手に思い込んでいたのだけど、紙と安全ピンを手渡されて当惑。雨合羽の上から安全ピンで止めたら、生地に穴があいてしまうが…考えた末、バックパックのチェストハーネスに固定すればいいことに気づく。

・午前8時半ごろ雨があがり、開会式と写真撮影のあと9時スタート。最初の5kmは、1キロ11分を切るハイペースで通過。このペースで最後までもつのか?

・9.3kmあたりから雨が降りはじめる。ここから先、最後までずっと雨だった。

・15kmのすこし手前、倉庫か事務所かの大きな庇の下に立ち止まり、バックパックからトレッキングポールを取り出す。人で混み合うスタート直後は避けて途中から使おうと考えていたのだが、実際にはスタート直後でもそれほど詰っておらず、それなら最初から手に持っていたほうがよかったかも。

・18.3km 右足内くるぶしが靴に当たって痛いので、靴紐を緩めるためのベンチを探す…が、みつからないのでコンビニの軒先の石に座って緩める。隣で休んでいる選手と買物客が「何時にスタートしたの?」「どこまで歩くの?」と会話を交わしているのをぼんやり聞きながら、まだ3時間ちょっとしか経ってないのか…と考える

・20km ほぼ同じペースで2mぐらい後ろをついてくる女性がひとり。風はそれほど強くないが、2時の方向、びわ湖から吹いている。風除けとして、この痩躯がお役に立てているのだろうか…

・25km 右側にびわ湖の汀が続く美しい景色だが、それを楽しむ余裕はない。風が弱いのが不幸中の幸い。靴の中に水がしみはじめていることに気づく。どこかでベンチを見つけて、ソックスを替えよう。

・27km さきほどの女性に先行してもらい、道路沿いの公園のあずまやに腰掛けてソックスを交換する。しかし2キロも歩かないうちに再びしみはじめ、30km手前で靴の中全体がぐしゃぐしゃになってしまう。この時点で、完走は無理と判断する(ソックスの替えはたくさんあるが、靴の替えがない)。ミニようかんの包装も、雨でふやけてしまっている(中身はアルミ箔のパックなので問題ない)。

・32km 第1チェックポイント。午後3時より前に着けるかな?遠くにファミリーマートの看板が見えてくるが、なかなか近づいてこない。やっとたどりつくと、コンビニの駐車場にいくつものテントが張られ、オレンジ色のジャケットを着たスタッフと着ぐるみ(←雨の中で大変そう)が迎えてくれる。ゼッケンの隅に印刷されているQRコードをスタッフがスキャナーで読み取ると、それが記録化されるというハイテク。スタートから6時間弱、14時58分51秒に到達。想定ペース(a)でも15時24分到着だったので、それより25分あまりも早い到着。ちょっと飛ばしすぎか。
ここでリタイアしようかとも考えたが、荷物は第2チェックポイントに置いてあって、そこまで車で運んでもらうのも大変なので、このまま歩き続けることにする。

食事をいただく。バナナ(とてもおいしい)にマジックで「もう3分の1まで来ました。すごい!」と書いてあって、確かに3分の1歩いたのだね…と気づく。ほかに地元産のお饅頭とウエハースをいただき、いずれも一気に食べてしまう。ビバ炭水化物。

・じっとしていると足が痛くなるので、早々に雨の中を出発。前にも後ろにもほとんど人がいない。

・35km こんどは女性(先刻とは別の女性)の後ろについて、ほぼ同じスピードで歩く形になる。歩道が狭いので、遠慮されて「先に行かれますか?」と尋ねられるが、「ほぼ同じスピードなので、このまま行かせてください」とお願いする。そうこうするうち38km地点を通過したので、「次のチェックポイントまで、あと15kmですね…」などと話す。やがて少しずつこちらが先行し、振り向いても姿が見えなくなる。

・40km 歩道の幅いっぱいの深い水溜りがつぎつぎに現れる。最初のうちは道路脇の草むらを歩いていたが、それも疲れるので、水溜りの端を選んで歩くようにしたが、ずぼっと水にはまってしまう箇所がところどころにあり、いっそう靴が水浸しになる。靴の中で足がふやけていくのが感じられる。最悪。

・41.5km エイドステーションでおにぎり2個と豚汁をいただく。おいしい。薄暗くなってきたので、ここからヘッドランプを点灯する。このあたりから、道路脇の人家や商店がなくなってくる。今のペースでいくと第2チェックポイントに何時ごろ到着するか、頭の中で計算を繰り返しながら歩く。

・43km 第2チェックポイントまであと10km。心の中で「あと11km、あと10km…」とカウントダウンしながら必死で歩く(ペースはあまり落ちていない)。きょうの日没は17時14分で、あっという間に道路は真っ暗になる。街路灯がないので、ヘッドランプで歩道の水溜りを見分けながら歩くという苦行。車道を歩けば水溜りは避けられるのだけど、これは危険(実際、クラクションを鳴らされる)。

・46.6km 雨と暗闇の中にローソンの灯火が現れる。入り口にオレンジ色のスタッフが1人立って、道行く選手を応援している。たいそう心強く感じる。沿道のところどころに気温が表示されているが、どの表示もずっと17度で、上がりも下がりもしない(まさか故障しているわけではあるまい)。これはむしろ助かる。

・51km 長い橋を渡る。真っ暗であることに加え、高さがあってけっこう怖い。あと2キロ、あと2キロ…と念仏のように唱えながら歩く。自分の吐いた息が白い湯気になって自分に向かってくる。

・53km 無人の信号の先に、突然チェックポイントのテント群が見えてくる。スタッフが元気よく出迎えてくれる。いま18時58分だから、10時間を切っている。テントに入るとゼッケンのQRコードを読み取るかわりに番号札を渡してくださるので「?」と思うが、チェックポイント自体が19時オープンというので納得。19時とともに番号札の順に呼び出され、コードを読み取ってくれる。公式計時は19時03分02秒だから、タイムは10時間03分02秒となる。想定ペース(a)では19時36分と計算していたので、それより30分以上も早い。
スタッフのみなさんが、名前入りの応援メッセージカードを「お守りです!」と手渡してくださる。大変ありがたい。

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番号札の数字=現時点の順位(暫定順位)は27位と意外な好成績なので、このまま歩き続けようかとも思ったが、これより先でリタイアすると、荷物がゴール地点に運ばれているので、朝までどこかで待機した上に自力でゴールへ行って荷物を回収しなければならず大変だ。やはりここで荷物を受け取ってリタイアすることを決め、大会本部に申告する。これにて敗退。

・荷物を抱えて近くのバス停から路線バスに乗り、JRの最寄駅まで15分ぐらい放心。駅に着いて座席から立ち上がろうとしたら、足が痛くて立ち上がれない。やはり体を動かし続けていないとだめなのだろう。そこから先は全部エレベーターとエスカレーターを頼りに、新幹線のホームまでたどり着く。車内で筋肉痛が爆発。

(余談。バスの中から外を見ていたら、第2チェックポイントから1キロぐらい(54km地点あたり)のところに大きなショッピングセンターがあって(これは事前にわかっていた)、その外壁に「LOGOS」というアウトドアショップの大きな緑色のネオンサインが光っていた。リタイアせずにこの店まで歩いていって新しいゴム長靴を買い、足を乾かしてからその靴で歩きつづけることができたかもしれない。とはいうものの、買ったばかりの靴でいきなり46kmも歩く(しかも、今まで履いていた靴を背負って)のは、酔狂の度が過ぎるというものだろう。)

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びわ湖チャリティー100km歩行大会敗退記(①事前準備編) [ウォーキング]

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(上の画像は大会公式ホームページから引用)

10月21-22日に滋賀県で開催された、この「びわ湖チャリティー100km歩行大会」(通称「びわ100」)に出場したが、53km地点であえなくリタイア。以下、来年に向けた反省と備忘録を兼ねて、この大会について感じたことを。

〔事前準備編〕

・100キロウォークの大会は数多くあるが、
 ①制限時間がキツくない(30時間30分(ちなみに、24時間制限の大会が多い))
 ②ルートがほぼ平坦
 ③中間地点(53km)で荷物の入れ替えが可能(預けた荷物をピックアップして、着替えや補給ができる)
 ④開催時期が暑くも寒くもない
 ⑤沿道の景色がよさそう
と好条件が揃ったこの大会が楽しそうと判断。ちなみに1週間後に開催される三河湾100kmチャリティー大会も①②④⑤は同じなのだが、③が決め手になって、この大会を選ぶ。

・事前に送付されたルートマップを熟読し、
  (a) 1kmを12分(時速5km)
  (b) 1kmを13分20秒(時速4.5km)
  (c) 1kmを15分(時速4km)
の3パターンで、どの地点を何時に通過するかをシミュレーション。どのパターンでも制限時間内にゴールに到着できるが、トレーニング時の記録から考えて、(a)のペースで最後まで歩くのは自分には難しそうなので、
 ●第1チェックポイント(32km地点)までは(a)のペースを目標に、
 ●そこから先は、(b)を目標としつつ、(c)を下回らない程度のスピードで
歩き続けることにする。この場合、(a)+(c)の合計タイムは21時間31分なので、午前6時30分ごろゴールする計算になる(スタートは午前9時)が、休憩や信号待ちなどのロスタイムを10キロにつき10分ずつ計100分見込むと、以上の合計は23時間11分で午前8時10分ごろゴールできればいいという皮算用。

・1週間前に発表された週間天気予報では土曜・日曜とも晴れ。喜んだのもつかの間、16日(わずか5日前!)に発生した台風21号が日本列島に近づくにつれて、どんどん曇り→雨に予報が変わってゆく。全行程雨がほぼ確実となったのが2日前。がっかり。

・行動食は、六甲縦走と同じくミニようかんとカステラボールを10個ずつ。5kmごとにようかんとカステラを交互に食べていくと、20個合計でおよそ3400kcalの補給が可能な計算。これにルート上のエイドステーションでいただく食物を足して、だいたい4000kcalぐらい食べることになるが…

・ハイドレーションは1.5リットルのソフトパックを用意し、第2チェックポイントで補充することで前後半あわせて3リットルを給水するほか、不足分は沿道の自販機やコンビニで調達する計画。

・バックパックは10リットルのトレラン用を使う。ハイドレーションの他は、替えのソックスとソフトシェルジャケットだけを収容。雨だとザックカバーをかけるから、頻繁に開け閉めできないので、ショルダーハーネスにポケットを2つくくりつけ、ここに財布とiPhoneを収容する。ウエストベルトのポケットには行動食とレジ袋(ゴミ袋)を入れる。

・前日の予報で、全行程雨、それも強い雨(時間あたり5ミリとか6ミリとか)と判明し、気分が盛り下がる。ふだん使うウォーキング用の靴をやめて、雨用の靴1足とソックス多数を持参することにする。しかしこの靴、5年前にCoast to Coastで使った靴で、かなり時間がたっているので耐水性に不安があるのと、この(重い)靴で全然トレーニングしていないのが不安。

・iPhoneのアプリケーション「Geographica」を購入し、歩行のログをとることにする。歩行中は国土地理院の1:25000地図に現在位置を表示してくれ、歩行後には平均速度、最高速度、累積高低差などを表示してくれる優れたアプリケーションで、前作「DIY GPS」では自分の歩くルートの2万5千図をスキャナーで読み込み、iPhoneに保存しておく必要があったところ、あらかじめwebで読み込んでキャッシュしてくれるのですごく準備が楽になった。

・前日の新幹線で米原経由長浜へ。この日は概ねいい天気で、開催がもう1日早ければと残念。

  
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2013六甲全山縦走大会(11/23) [ウォーキング]

六甲全縦について書くと、アクセスがとても多くなる。何かの参考にしてくださっている方がいるのだろうか。

 これまでの先着順が今年から抽選になったこの大会だが、くじ運に恵まれて当選し、2010年2011年2012年に続く4回目の参加が決まった。ちょっとずつトレーニングをするが、まあ気休め。1週間前から、週間天気予報をにらんで思案する。幸いにも、23日の兵庫県南部の天気は、1週間前の予報からずっと
  晴時々曇、降水確率20%、最高気温15度・最低気温8度
でびくともしない。しかも天気図を見ると、1026hpaの強力な高気圧が東へ進んでくる。これで過去2年のような雨の心配はなさそうなので、思い切って荷物を減らし、長袖Tシャツ+スタビライクス+ショートパンツで行くことにする。2012年の13時間02分から、少しでもタイムが縮められるとよいが。

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(21日9時発出の48時間後予想図)

今年も補給はカステラボールとレモンスライス、とらやのようかんとハイドレーション。出発地点近くの宿に前泊し、給水の用意をして早めに寝るが、同行者が到着するたびについつい話し込んでしまうので、結局寝不足のまま。宿を出て、スタート地点へ。

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(須磨浦公園→鵯越駅(16.2km地点))

 先頭から25メートルぐらいの場所に並び、5時03分ごろスタート。これまでにないハイペースで前半の3つの山を越えていく。もう1週間近く雨が降っていないので足元はしっかりしているが、逆に参加者の巻き上げる砂埃がヘッドランプに照らされて、なんだか粉の中を歩いているような気分。いつも夜が明け始める高倉台団地も、その先の四百階段も、きょうはまだ闇の中。ほとんど渋滞がないので快調にすすむが、逆にペースダウンすることができず、「横尾山ってこんなに苦しかったかな…」と思いながら歩く。横尾山からの下りでようやく明るくなり、ヘッドランプを外す。妙法寺小学校の信号が赤だったので、この間を利用してTシャツの上のフリースを脱ぐと、同行者が「やぶさん、背中から湯気が出ていますよ!」と驚く。すでに大汗をかいているが、ここからは長袖Tシャツ1枚で摩耶山頂まで歩く。
 不思議なことに、麓の住宅地より山の上のほうが温かい。単に日が当たり始める時刻が早いからかと思っていたが、木陰でも山の上のほうが温かく、空気も乾いているのはなぜだろう。

 高取神社の先にある茶屋には、毎年「元気の出るバナナが、1本たったの50円!」と声をはりあげている2人組の女の子が立っていたのだが、今年はバナナを売ってはいるものの、例の名調子が聞けず、ちょっとがっかり。急ぎ足で、しかし走ることなく丸山町の「貸文化」や「蔦の一軒家」を通過し、いつも紅葉の写真を撮る鵯越駅手前のコンビニで立ち止まると、なんとシャッターが下りて廃業している。一度も店に入ったことはなかったけれど、去年まではたくさんの参加者がレジに列をつくっていたのに、なんとも冬ざれた景色。時計を見るとまだ7時45分で、スタートから2時間42分しか経っていない。去年より50分も早い。こんなペースではとても最後までもたないし、ここから菊水山、鍋蓋山、摩耶山と一番きつい登りにさしかかるので、ゆっくりと、しかし立ち止まらず歩き続けることを確認してストックを用意する。

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(鵯越駅→菊水山(19.5km地点)→市が原(24.5km地点))

 水道局ポンプ場の周辺は例年なら紅葉が見事なのだけど、まだ黄葉も紅葉もしていない。菊水山に登り始めると、尾根をまっすぐ登る階段と岩登りの連続なので、すぐ息が切れる。それでもなんとか登りつづける。地元登山会の立てた「あと900メートル」の看板を見てから山頂まで30分ぐらいかかるのが通例なので、あとxx分ぐらい歩けば…と思いながら歩いていると、やがて山頂から「もう少しですよ~」というボランティアの方の声が聞こえてきて、25分ぐらいで着いてしまう。荒い息をしながらチェックポイントのスタンプを押してもらい、いつも配付されているビニール袋を受け取る。まだ8時55分で、スタートから3時間52分。これまでで一番早かった2011年の4時間38分より46分早い。

 菊水山から東方向を眺めるとすぐ隣に鍋蓋山が見えるのだけど、そこへたどり着くまでにはいったん、有馬街道の谷へ降りてゆかなければならない。菊水山の標高(458.8m)と鍋蓋山(486m)の標高はほぼ同じなので、天王吊橋がもっと高い位置にかかっていてくれたら…と思う参加者は多いはず(2万5千図では、270mぐらいのところに吊橋がかかっている)。鍋蓋山の登りも最初はしんどいが、途中からは森の中の明るい道になるので気分がよい。あとはどんどん降りてゆくだけ。’再度越’の道と合流して一般ハイカーとすれちがいながら大龍寺の山門まで来たが、いつもたくさんいるお弁当部隊が全然いない。
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それもそのはず、まだ午前10時を過ぎたばかり。ずいぶん早く摩耶山頂に着いてしまいそうだ。「正午より前に摩耶山頂に着くことはない」と断言していたので、補給部隊に訂正の電話を試みるがうまくいかない。代わりにメールを送ったが、着いているか不明。市が原まで多少ゆっくり下って市が原に10時20分。スタートから5時間17分なので、去年より1時間以上早くなっている。
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(市が原→摩耶山頂(28.7km地点))

市が原から摩耶山頂までの最難関区間を地道に歩き続けるため、2万5千図を何度も読んでだいたいのペース配分を考えておいた。市が原の先の登山道取り付き(標高260m)から尾根に上がり、ハーブ園分岐(420m)までが最初の3分の1で、ここはまず無難にこなす。ここから学校林道分岐(555m)までが難関で、一度390ぐらいまで下り、資材運搬用のケーブルをくぐってから(今年は撤去されていたが)一気に稲妻坂を上る。これが全行程で一番きつい。今年は幸い、神戸市民とおぼしきご夫婦が「学校林道まであと○○ぐらい」とか話しながら先を歩いてくれたので、なんとかついていくことができた。

学校林道分岐から摩耶山頂までは、距離は長いが、平坦な道と登りが交互に現れるのでずっと楽になる。この区間で特に急な登りは、アドベンチャーロード分岐(600m)から摩耶山頂(700m)までの間だけ。問題は、ほぼ最後まで摩耶山頂の位置が見えないこと。この先どのくらいの位置に山頂があるかを知って歩かないと、もうすぐ山頂と思っては裏切られ…の連続になってしまう。

ところどころで抜き抜かれを繰り返しつつ、立ち止まらずに摩耶山頂に着いてみると、なぜかチェックポイントのテントに列ができている。何だこれは?
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「チェックポイントが正午に開くのを待っている」ことが判明。ストップウォッチを止めて時計を見ると11時35分。スタートから6時間32分で到達。去年より1時間15分早い…というか早過ぎ。無事に補給部隊と合流し、時計が止まっている25分間で着替えて栄養補給。バナナとウィダーインゼリー、和菓子、そしてホットレモン3杯を一気に摂取し、ハイドレーションをソフトボトルごと交換して12時05分再スタート。山上はうららかな陽気で、少し暑いぐらい。

(摩耶山頂→六甲山小学校(35km地点))
オテル・ド・摩耶の玄関前に今年もモンベルの売店が出ている。「きょうは暖かいから、店番もいいですね」と声をかけると、「暖かいと何も売れないので困りますよ~」とのこと。なるほどそれはそうかもしれない。寒風ふきすさぶ摩耶山のほうが、ネックウォーマーとか手袋とか帽子を売るには好都合だろう。

どこかで靴に入り込んだ小石がだんだんつま先へ移動してきて痛いので、山上道路に出たところにあるベンチに座って取り除き、靴ひもをとゲイターを締め直す。きつい登りはもうほとんどないので、今度はきつめに締め直す。さっきまとまった量の補給をしたので、恒例藤原商店のあんまんはスキップし、YMCAの紅茶に心惹かれつつひたすら歩き続ける。六甲山郵便局の甘酒を一口だけいただいて体を温め、さらに東へ進む。六甲山小学校の前を13時すぎに通過。
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(六甲山小学校→一軒茶屋(39.0km地点))
 通過するたびに、「六甲山小学校」という響きがいいなぁと思う。「私の母校は、神戸市立六甲山小学校です」なんて。京都の番組小学校もいいけど、六甲山小学校もいいですね。
 神戸GCの金網の中を歩いていると、近くのティーグラウンドにいるゴルファーが「あの人らは宝塚まで歩くんやで」「あと何時間ぐらい歩くんかな」と言いあっているのが聞こえる。ふふ。
 土曜日のせいか、六甲ガーデンテラスはすごい人出。カップルや家族連れにぶつからないように歩くのが大変。当方は最短距離で広場を横切りたいので何度もぶつかりそうになるが、ハイドレーションをくわえた風体が異様に見えるのか、よけてくださるのが有難い。「何が楽しくてそんなことを…」と思っているだろうなぁ。
 去年まで東六甲にあったチェックポイントは、ことし一軒茶屋の先に移設されている。時間の比較ができないが、スタートから8時間45分。
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(一軒茶屋→大谷乗越(49.0km地点))

 右膝が本格的に痛みはじめたので、同行者には先に行ってもらう。
 東六甲分岐点から一人で山道に入るが、緩やかな上り下りはゆっくり歩ける一方で、船坂峠前後の急な下りで右膝が言うことをきかない。普通の下りなら左膝だけで進むことができるのだけど、鎖場のような急な下りでは両足をフルに使わなければ安全が確保できないわけで、しかも足元はすべりやすいし、なかなか困った事態。ここへ来てこれまでの半分ぐらいのスピードにペースダウン。しかし1週間雨が降っていないのにぬかるんでいる箇所って、普段は一体どうなっているのか。
 分岐点から船坂峠までの3キロの遠いこと遠いこと。トレラン風のいでたちをした参加者がどんどん追い抜いていくのだけど、ここまで来てまだ走る元気があることに感心する。また、ローカットでゲイターもつけていない方が多いけど、靴の中が石だらけになったりはしないのだろうか。船坂峠から大谷乗越までの3キロは、これまで常に日没後だったところ、初めて明るいうちに通る区間だが、作業道路から大谷乗越までの最後の急な下りで、はるか下に道路が見えてげんなりする。石をつたいながら崖を下りていくような感じ。どんどん抜いてもらいながらなんとか下りきったが、下りきって道路を横切るべき個所でその道路に傾斜がついているため、坂の下へずり落ちるように斜めに横断してしまい、ボランティアの皆さんに驚かれる。体のコントロールがかなり怪しくなってきている。

(大谷乗越→塩尾寺(53.0km地点))

 この区間は過去3回つねに真っ暗だったので、明るいうちに歩くのは初めて。森の中の静かなトレイルで、急な登り降りもほとんどなく膝に負担もかからないので、穏やかな気分で歩くことができる。いつもなら暗夜の灯台のように見えるボランティアのみなさんのテントとカンテラも、今日はまだのんびりした雰囲気。高圧線の下をくぐるポイントは、宝塚と大阪平野の夜景がきれいに見えるところだが、きょうはいちめんに夕陽を浴びて美しく輝いている街並みが見える。
 塩尾寺まで1キロぐらいになると、ふたたび急な下り。もっぱら左足だけで下りていくが、どうしても右足で踏み込まないといけない箇所にかかるたびにひどい痛み。どんどん抜かれていく。塩尾寺はまだか…と思いながら下りていくとやがて左側に赤い鳥居が見え、最後の200メートル。1段下りるごとにぐぐぐと声が出るほど膝に響く。緑色の土嚢が見え、道が左に曲がって最後の数段を這うように下り、塩尾寺へ。まだ明るいので、山門が開いている!この4キロに何分かかるかで自分の減速ぶりを測ろうと考えていたが、ほぼ50分で到達したので、まだ時速4キロぐらいは出ている勘定になる。
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(塩尾寺→宝塚ゴール(56.0km))

 右膝がずきずき痛み、まったく踏ん張りがきかないので、歩幅30センチぐらいでゆっくり進む。途中で補給部隊に電話をかけ、到着が大幅に遅れそうだと連絡したところ、甲子園大学の先まで前進してきていて、これは大いにありがたい。代わりに歩いてもらうことはできないが、後ろ向きに歩いて(膝と脛の負担がずっと軽い)、右とか左とか指示してもらえるのでずっと楽になる。薄暮の町を時速2キロぐらいでよろよろ歩き、インド料理屋とローソンの間を曲がってゴールへ。ヘッドランプをポケットに入れていたが、とうとう最後まで使わず。最後の階段をなんとか通り抜けてゴールすると、参加証に印刷されている住所を見て「遠くからお疲れさまでした」と声をかけてくださる。

 大会スタッフから認定証と記念品をいただき、緑色の反射材をお返ししてストップウォッチを止めると、11時間49分。去年より1時間13分短縮し、目標としていた12時間を切ることもできたが、右膝がパンクしていなければ11時間台前半だったと思われ、達成感と残念感が相半ばする結果に。まぁしかし、完走できただけでもよかった。
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 初参加した2010年以降の推移は、
 2010年 14時間29分
 2011年 14時間19分 (10分短縮)
 2012年 13時間02分 (77分短縮)
 2013年 11時間49分 (73分短縮)
となるが、時間はともかく、長時間歩きつづけることは、気分をハイにする作用―それも、かなり強力な作用―があるように思われる。おそらく、右足と左足を交互に前に出すという単純な動作が、別な何かを考え続ける効果をもたらし、その別な何かと、だんだんゴールに近づいていく高揚感がミックスされてこういうことになるのであろう。もっとも、70時間、80時間と歩き続けたらどうなるかはわからないが。

(12.2追記)
 大会を運営しているボランティアの皆さんも、きょうのような暖かい日で少しは負担が軽減されただろうかと思う。去年、おとししと雨だっただけに、同じ場所でじっとしている方が大変なのではないかと。来年以降、抽選に外れたらボランティアとして参加するのも悪くないかもしれない。
 また、ゴール地点の宝塚での宝塚市民有志の歓迎イベントも年々立派になっていて、とても感じがよい。足湯とか豚汁とかのふるまいの横に、地元名産品をお土産に販売するのはいいアイディアだと思う。ことしは大きな鳥の着ぐるみが出ていたので記念写真を撮ってもらい「これは宝塚市のキャラクターですか?」と尋ねたところ、兵庫県のマスコットなのだそうだ。へぇ。

2012六甲全山縦走大会(11/23) [ウォーキング]

おととし去年に続いて3回目の出場。
ことしの目標は「座らずに歩き続けて」「14時間を切ること」。Coast to Coast Walkの教訓で、座り込んで休むとかえってあちこち痛くなるので、なるべく止まらず、止まっても座らないことにする。

なるべく負担なく歩くため,クロスカントリー用タイツ+ショートパンツという装備も考えていたのだけど,週間予報は終始一貫「雨時々」で,しかも日を追うごとに降水確率が40→50→60→70%と大きくなっていくので,もう雨は避けられず軽装でスピード追求は難しそうと判断し,装備一式を雨用に入れ替える。
まずフリースを外してレインウェアの上下とスパッツを追加し,トレッキングシューズをローカットからミドルカットに変える。このへんはCoast to Coast Walkの装備と同じ。次に手袋は,雨と泥でぐずぐずになることは必至だが,掌だけの指出し手袋と軍手しか用意していなかったので,もう1対購入して3つ順番に使うことにする。そしてザックカバー。もう10年も使わずにしまってあったので防水力は怪しいが,まあないよりはいいだろう。ソックスの替えを1つ入れることは去年と同じ。

行動食も,バックパックをおろさずに歩きながら食べたり飲んだりできるように,カステラボール×10,スイートポテトボール×5,ようかん×2,なつかしのフラップジャック×2,レモンスライス×8を用意。半分は最初からバックパックのウエストポケットに入れ,あとの半分はジプロックに入れておき摩耶山頂でウエストポケットに移すつもり。水は1リットルのハイドレーション(レモン水)と350ccのペットボトル1本。ペットボトルは,摩耶山頂でホットレモンを入れてもらうため。
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〔須磨浦公園→菊水山チェックポイント(19.5km地点)〕

スタート1時間前に須磨浦公園に行ってみると,大雨の中を去年よりずっと長い列がすでに国道2号線にはみだしている。そしてしだいに強くなる雨。これが何時まで降り続くのかと思うといやになる。スタートのチェックを終えて歩きはじめたのは5時50分。去年より35分遅いスタートで,タイムには関係ないが,日没までの時間が短くなる分だけ不利になる計算。

スタートから1時間ぐらいで雨は小降りになるが,その後も断続的に降り続く。後方からのスタートなので至るところで渋滞しているが,それが適度な休憩とペースメーカーになるので悪くはない。妙法寺小学校の休憩地点で立ち止まるが,どんどん冷えてくるので他の2人にことわり,先に行かせてもらう。合計3つのピークを越えて,鵯越のコンビニまで3時間32分。去年より6分遅いペース。ここで少し思案するが,暑さを避けるため,あえてレインウェアの上を脱ぐ。ついでにストックを取り出し,このあとの菊水山と摩耶山の登りに備える。
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菊水山の上りでまた大渋滞。しかしこれが幸いして,苦しいながらも途中で立ち止まることなく山頂に立つ。最初のチェックポイントだが雨で参加証がぐずぐずになってしまい,チェックポイントの半券がちぎれてしまっている。ボランティアの方がホチキスで止め直してくださる。4時間47分。去年より9分遅いペースだが,あまり疲労はないので後半の舗装道路でペースが上げられそう。今年はとにかく「途中で休まない」ことを目標にしているので,写真を撮りメールを送るとすぐに歩きはじめる。
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〔菊水山→市が原(24.5km地点)〕

せっかく稼いだ高度をどんどん落とし,吊り橋を渡って再び登り返す。ここでも渋滞しており,思うようにペースが上げられない。稜線に出るまでの暗い登りは気分がさえない。大龍寺で正午。ここでようやく,選手以外のハイキング客が(雨なのに)ちらほら。山門の下で雨宿りをしながらごはんを食べている選手がいっぱいいるが,大龍寺から市が原までの1キロは広い舗装道路なので,タイムを縮める絶好のチャンス。ストックを使って小走り気味にノルディックウォーク。スタートから6時間20分で市が原。去年より8分早いペースで,これなら14時間を切れるかもしれない。


〔市が原→摩耶山掬星台チェックポイント(28.7km地点)〕

最大の難関。去年は,①苦しくてたびたび立ち止まる ②もうすぐ摩耶山頂かと思うたびにまだ先が長いことがわかり,がっくり気落ちして再びペースダウン の悪循環だったので,今年は地形図を眺めながら市が原・摩耶山頂間の4.2キロを3つの区間に分けて覚え,「最初のピークまでの急な登り」「一度鞍部に下りてから,2度目の急な登り」「山頂の送信所が見えてからの急な登り」のどのへんを歩いているのか,絶えず意識するようにした。去年より全体の後方にいるので渋滞がきつく,終始同じペースで登らざるを得ないのだが,ストックの助けもあり,若干の余力を残して登り続けることができる。しかし,最後の登りがやはりきつい。六甲のこのあたりは砂岩質の岩山になっているので,ストックは片手で持ち,もう片方の手でざらざらした岩をつかんで登る。途中何人も,立ち止まっている人の前を通り過ぎるが,去年の自分の姿である。

階段のむこうに送信所の灰色の壁が見えると摩耶山頂。上っている途中は晴れ間がのぞく時間帯もあったが,山頂は小雨模様。送信所の横を通り過ぎ,バス通りを横切って掬星台の広場に出ると,雨で人影もまばら。チェックポイントを通過。スタートから7時間47分,去年より24分早いペース。やはり「立ち止まらない」ことの効果は大きい。
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小銭を募金に差し出し,ホットレモンの給水(給湯)を受ける。寒い中で身にしみておいしい。血管に直接入っていく感じ。ペットボトルにもつめてもらう。
急な登りはもうないので,雨は降っていないが防寒着としてレインウェアの上を再び羽織り,残りの食糧をウエストベルトに移してさっそく出発。実時刻でも昨年に追いつきつつある。

〔摩耶山掬星台→記念碑台(33.8km地点)〕

オテル・ド・摩耶の前にモンベルの出店。補給すべきものはないが,なんとなく心惹かれる。
急な下りから舗装道路の出たところで,きょう初めてベンチに座り,靴の中に入り込んだ小石を取り除く。舗装道路の先には600メートルぐらい続く階段。去年はここで何度も立ち止まってしまい,他の2人にタイムロスをさせてしまったことを思い出す。参加者はだいぶまばらになっているが,追い抜きも追い抜かれもせずに淡々と登り続ける。

舗装道路に出て,再度ベンチに座って反対側の靴の小石を取り除く(一度にやればいいのに)。ここから一軒茶屋までの間にどこまでタイムをきりつめられるかに挑む。ノルディックウォークで前の人との間合いをつめ,一人ずつ抜いていく。といっても既にみんな疲れているので,大したスピードが出ているわけではない。それでも筋肉にとっては限界に近い。締めつけているタイツの中で,すねの前の部分が痙攣しているのを感じる。

藤原商店で恒例のあんまん。店主が椅子をすすめてくれるが,座らずに食べる。この「座らないほうが楽」という感覚は,長距離を歩いてみないと実感できない独特のものかもしれない。でんき自動車博物館の先のカーブを曲がると,記念碑台の交差点。時間を測るの忘れた。


〔記念碑台→一軒茶屋(39.0km地点)〕
六甲山小学校の前をゆっくりと登っていくが,なかなか前を歩く女性の二人連れに追いつけない。紺色とピンクのウェアを着たその二人連れが「ゴールした後に何を飲みたいか&食べたいか」を議論しているのを聞いて,その健啖ぶりに驚く。神戸ゴルフクラブの金網でようやく追い抜くが,スパッツがずれてしまったので一軒茶屋までなしで歩こうと外したとたん,ぬかるみが次々と現れて後悔する。大まかにいえば,六甲の西半分は砂岩質の岩だらけ,東半分は泥だらけであるような気がする。

六甲ガーデンテラスは毎年変わらぬ平和な風景。ことしは団体の添乗員さんが,「それでは○○時まで自由行動です~」と説明されている。自由行動…ストックをついてゼイゼイいいながら歩いていくトレッカーは,さぞかし異様に見えることだろう。

ガーデンテラスの先の山道を下りて車道に戻り,一つずつ増えていくカーブ番号を励みに一軒茶屋をめざす。何番のカーブの先に一軒茶屋があったのか,たしか煩悩の数と同じ108番だったかな…と思いながら歩いていくが,しかしここまで来て軽快に追い抜いて走っていくランナーもいて,どれだけ体力あるんだと驚く。

106番カーブの先に一軒茶屋。電気が全くついていないので暗いが,自家発なのだろうか。いままで2年間電気がついていたのは,時間が遅かったからだろう。座るのはきょう3度目。きつねうどんを大急ぎでかきこみ,ソックスをはき替えて靴ひもをきつく締め直し,帽子にヘッドランプをつける。スタートして10時間16分,去年より49分も早いペース。実時刻でも去年より14分早いので,きょうはかなり先までランプなしで歩けるはず。
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〔一軒茶屋→東六甲分岐点(40.0km地点)〕

勢いよく一軒茶屋を出ると,さっきの二人連れとちょうどいっしょになり,東六甲分岐までトンネルをくぐって並走する。私と同じぐらいの年齢に見えるが,「終わったあと飲むのを楽しみに,自宅にワインを何本も冷やしてきた。」という。「十数時間も歩いたあとで,よくお酒を飲む元気がありますねえ。」と感心すると,「いや,毎年11時間半ぐらいでゴールしているので,途中で暗くなったことがない。きょうはもう1人が遅くなったので,初めてヘッドランプを使う。」という。11時間半というと,16時半にゴールか…それはすごいなあ。そのぐらいで走り切れれば,たしかに酒を飲みたいと思うかもしれないな。

最後のリタイア可能地点である東六甲分岐のチェックポイントだが,むろんリタイアは考えない。整理番号をホチキスで止めてくれるのだが,その番号が860番ぐらいで,3回目ではじめて3ケタの番号。これは順位ではないということなのだけど,1番から順番に止めていればやはり順位なのではないかなあ。まあ順位より時間が気になるのだけど。49分早いペースということは,13時間30分ぐらいのタイムになるのだろうか。

〔東六甲分岐点→大谷乗越(49.0km地点)〕

東六甲分岐からはまた山道。しかもぬかるみがと岩肌が交互に現れるので,「明るいうちに少しでも先へ行きたい」一心で必死に歩くが,やはり前後がつまっているのでそれほどペースは上がらない。それでも船坂峠を過ぎ,大平山の手前ぐらいまでなんとか最後の明るみに助けられながら歩く。大平山の作業用舗装道路を歩いていると,ヘッドランプの光の中で,自分の吐く息が自分と同じスピードで前へ進むので,なんだか霧の中を歩いているかのように眼鏡が曇る。そして大谷乗越の手前の急な下りは,何回通っても怖い。

〔大谷乗越→塩尾寺(53.0km地点)〕

大谷乗越までは前後に人がいたのに,カステラボールを流し込んでいる間になぜか誰もいなくなってしまう。後ろがいれば追いついてもらおうと振り返るのだけど,誰もいない。山道がほぼ直角に左へ曲がる地点があり,「こっちでいいのだろうか…」と思いながら進むが,いつまで進んでも誰にも追いつけないので,いささか恐怖を感じはじめる。かなり里に近いので,コースを外れても大きな事故にはならないだろうが,こんな泥だらけの山中でビバークはご免こうむりたい。「迷ったときは元の地点に戻る」という鉄則を思い出して,戻ろうかな…と考えはじめたころ,前方で人の声がするのでそれを頼みにいっそう速足で歩くと,やがてトレラン風の二人連れの後姿が見えたのでほっとする。靴にもパンツにもバックパックにも反射材が使われているので,かなり後方からでも見えて助かる。参加証の緑と黄色のリボンにも反射材が使われていることはいうまでもない。

途中から右手前方に,宝塚のきれいな夜景が見えてくる。しかし立ち止まってそれを楽しむ余裕はない。なんとか二人についていくのに必死。やがて前に2人,後ろに1人が加わり,合計6人となって塩尾寺への急な下りを歩いて…というよりずり落ちていく。はるか下のほうで何か人の声がするなあ,と思うと,左へ曲がった先に塩尾寺の山門が見えるのはお約束。きょうはなぜか,誰も山門前で休憩していない。

〔塩尾寺→宝塚(56.0km地点=ゴール)〕

塩尾寺通過時点で時計を見ると18時32分。18時50分までにゴールできれば,13時間台を飛ばしていきなり12時間台の記録になるが,もう余力がない。ずっと下り坂なので,足さえふんばることができれば18分で3キロはムリではないはずだが,下り坂で必要な,すねの前部分はもはや言うことを聞いてくれない。
それでも足を交互に前に出し,ゴール近くなると下り坂がゆるくなるので小走りに急ぐ。いつも手すりにつかまってやっとの思いで上る最後の階段を駆け上がり,ゴールして時計を見ると18時52分!
スタートが5時50分なので,タイムは13時間02分。
残念。去年より一気に77分も短縮したが,夢の12時間台にあと2分届かず…orz

後からゴールした同行者2人(もう1人は惜しくも摩耶山頂でリタイア)とともに宝塚駅に向かうが,打ち上げをする気力もなく,大阪駅で解散する。

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(11.29追記)
寒い中で道案内をしてくださっているボランティアの皆さんはものすごく寒いと思われ、いつも本当に頭が下がる。特に、山の深いところにランタンを吊るして待っていてくださる方は、真っ暗な海にともる灯台のような安心感をいただくことができ、とてもありがたい存在。

1週間経ってもまだ足が痛いが、下山後にあらためて点検すると、食糧はカステラボール1個とようかん1本、レモン1きれ、フラップジャック1本を余してすべて食べ尽くしてしまったのに、ハイドレーションのパックには半分近くレモン水が残っていた。この500とペットボトルの350を合わせても、去年と同じ1リットル前後しか給水していないことになる。せっかくいつでも飲めるように工夫したのに去年と同じでは全然結果が出ていないし、むだな重量を抱えて全行程を歩いていたことにもなるので、来年はこのへんに改善の余地がありそう。ただあのシステムは、途中でソフトボトルに補給するのがすごく面倒なので、やはり1リットルのソフトボトルを持って、しかし今度は全部飲むように心がけるぐらいか。

(ちなみに、よく見かける水分補給必要量の式では、体重(kg)×歩行時間(h)×5(ml)だというので、藪柑子が13時間歩くと、計算上は3リットル以上水を飲むことが必要になるが…)
(ついでに、これまたよく見かける栄養補給必要量の式では、(0.03x時間(h)+10x累積登り標高差(km)+0.6x累積下がり標高差(km)+0.3x歩行距離(km))x(体重(kg)+荷物(kg))だというので、藪柑子が3kgの荷物を背負って六甲全縦のコースを13時間で歩くと、計算上は2700キロカロリーの補給が必要になるが、こちらはこのぐらい十分食べているように思われる。)

Coast to Coast Walk (おまけ) [ウォーキング]

バスでスカボローに出て,列車でロンドンへ。ヨークからロンドンまで2時間座れないが,さんざん歩いた後なのでまったく苦痛を感じない。
宿はパディントンの駅前。近所を歩いていたら,27年前に泊ったホテルを発見。むろんリノベーションを経てこぎれいな宿に生まれ変わっているが,地下のラウンジ(今もあるのだろうか)でスコットランド対イングランドのテストマッチをテレビ観戦したこととか,2階の窓から雪に驚いたこととかが思い出される。

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 Notting HillにあったTravelbookshopがなくなってしまった今,ロンドンで必ず立ち寄る本屋さんといったらStanfordsしかない。お店はちょうど地球儀フェアの最中。地球儀ほしいのだけど,持って帰るのが大変だし,ホコリが積もるとすごく汚いので,眺めて楽しむだけ。

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(他のサイトから借用した画像)

 日本でもおなじみ,ローズピンクの「Keep Calm and Carry On」を町のところどころで見かける。その派生バージョンもいろいろ見かける。もはや流行というより,イギリス人の日常の象徴として根付いている感じ。いかにもイギリス的でいいですね。右顧左眄したりこぶしを振り上げたりするのが好きな方にも,常備薬としていかがかと。さっきのホテルもそうだけど,変化するところは急速に変化する一方で,「ロンドン的なもの」は何年経ってもあまり変わっていないような。
 金曜日なので,夕方ともなればパブの前には人があふれている。ほとんど人のいない風景を12日も歩いた後だけに,だんだん人に酔ってくる。どのパブにもぐりこもうか。


※以下は,帰国後にいただいた質問のうち多かったものをご参考に。
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Q1.CtoCはお勧めか?もう一度歩きたいか?
A1.お勧め。もう一度歩きたい。今度は少しゆっくり歩きたい。

Q2.歩いていて最も楽しかった区間は?
A2.風景のすばらしさは,Ennerdale Bridge→Rosthwaiteかな。Kirkby Stephen→Keldの山越えも,道迷いの心配さえなければ楽しいと思う。

Q3.もっと短い時間で歩けないか?
A3.10日まで短縮可能だと思うが,それでは単に「歩いた」だけで,ちっとも楽しくないと思う。できれば14日ぐらいかけて歩くのがいいのでは。

Q4.休暇が1週間だったらどうするか?
A4.1週間×2回で歩けると思う。
 1週間の休暇(土曜日~日曜日)でCtoCを歩こうとしたら,2回に分けることになるので,現地までの出入りをどうするかがポイントになるが,おおむね以下の日程で可能かと。
(1回目)
 土曜日 日本→ロンドン→St.Bees
    (羽田を午前1時に出るフランクフルト行きのNHに乗り,マンチェスター行きに乗り継げばもっと効率的)
 日曜日 St.Bees→Ennerdale Bridge
 月曜日 Ennerdale Bridge→Rosthwaite
 火曜日 Rosthwaite→Grasmere
 水曜日 Grasmere→Patterdale
 木曜日 Patterdale→Shap
 金曜日 Shap→Kirkby Stephen
 土曜日 Kirkby Stephen→リーズ又はカーライル経由ロンドン→
 日曜日 →ロンドン
(2回目)
 土曜日 日本→ロンドン→リーズ又はカーライル経由Kirkby Stephen
 日曜日 Kirkby Stephen→Keld
 月曜日 Keld→Reeth→Richmond
 火曜日 Richmond→Osmotherley
 水曜日 Osmotherley→Blakey Ridge
 木曜日 Blakey Ridge→Littlebeck
 金曜日 Littlebeck→Robin Hood's Bay
 土曜日 RHB→スカボロー経由ロンドン→
 日曜日 →日本

Q5.次に歩くとしたら,どのルートがいいか?
A5.しばらくトレッキングの予定はないけど,イギリスで歩くなら,West Highland Wayでしょう。
   それ以外だったら,やはりスペイン巡礼の道(Camino de Santiago)ですね。ただ,真夏のスペインは(私は)ムリなので,季節をどうするかが難しいのだけど。

Coast to Coast Walk (第12日:Littlebeck→Robin Hood's Bay) [ウォーキング]

 Littlebeckの村は谷底にあるので,しばらくは小川に沿って森の中の道をゆく。ガイドブックに「森の中にhermitageがある」と書いてあって,なんで森の中にエルミタージュ(美術館?)があるんだろうと思っていたら,hermitageって「隠者のすみか」というような意味なんですね。すみませんこの年まで知りませんでした。
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 滝を横切って谷を登り,ムーアの上に出ると,ヒースが咲いて薄紫色になったムーアはきのうの雨で深いぬかるみ―というより池のような状態。行きつ戻りつしながらルートを探し,ようやく突破する。ガイドブック情報ではその先の(もう一つの)ムーアはもっとひどいということなので,舗装道路を2マイルほど迂回。遠くに海が見え,その海に赤い船腹の貨物船が浮かんでいるのが見える。
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 お昼すぎにはRHBに着くだろうと踏んでIntake Farmにランチパックを頼まなかったのだが,やはりそれなりに時間を要しているうちにお腹が減ってくる。迂回のため舗装道路に出たので(足元を気にする必要がないので),ビスケット,ようかん,soyjoy,ポテチ(←どこかの宿のランチパックについてきたもの。ランチパックはバックパックに詰め込まれる宿命にあるのだから,ポテチを入れたら粉々になってしまうと思うのだが,イギリス人はポテチが好きだなぁ)を次々にぼりぼり食べながら歩く。ついでに,これもどこかの宿でランチパックにつけてくれた超甘いブラックカラントジュースを飲む。普通ならとても飲めない甘さだが,疲れているのであまり甘さを感じない。少なくともコーラよりはおいしい。

Hawskerの村を通り過ぎ,掘立小屋のような休暇用コテージ群を通り抜けると北海の海岸に面した崖の上。初日と同様に海蝕崖の上を歩く。セントビーズの海蝕崖と違っていい天気で,ほとんどぬかるんでいる箇所はない。天気がいい分だけ崖の高さが意識され,ちょっと怖い(安全柵の類はまったくない)。むかし密輸入(密輸出?)の舟を監視していたという小屋を通り過ぎると,やがて行く手に,Robin Hood's Bayの村が見えてくる。
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(空撮映像ではありません!)

 12日間でいったいいくつのゲートを開閉したことかと思いながら「ルート上最後のゲート」を閉めると,斜面に沿ったRHBの村の一番上に出る。事前のリサーチからは,北海の寒風吹きすさぶ人影まばらな村を想像していたのだが,いざ来てみれば,土産物屋やアイスクリーム屋が立ち並ぶ,近隣のお手軽な海浜リゾートめいた場所である。羽幌とか深浦のつもりで来てみたら江ノ島だった,ぐらいの感じ。Tシャツサンダル姿の避暑客がわんさか歩いていて,トレッキングシューズ+スパッツ+麦藁帽のアジア人はかなり目立つ。舟着き場への道をどんどん下りていくと,セントビーズの広々とした海岸とは逆の,狭苦しいコンクリートの岸辺にたどりつく。これにて終了なので,靴先を海水に浸し,出発点で拾ってきた小石を投げこむ(←お約束)

 隣にいた親子連れのお父さんが,「きみ西海岸から歩いてきたの?すごいね!」と喜んでくれる。シャッターを押してもらってようやく,ああ終わったんだな~と思う。もっと歩きたかったのに残念。

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 宿でシャワーと洗濯を済ませ,舟着き場に面したBay Hotelまで歩いて2階のバーでビールを飲んでいると,PeteとSueがやってくる。再会を喜び合い,下の広場に移って飲み続けると,Kerry,Ricky&Freddieの2人と1匹も到着。いゃーよかったよかった。smugllers(密輸団)という名前のレストランで宴会。疲れのせいかあっという間に酔いが回る。

(区間距離12miles,所要時間5時間10分)

Coast to Coast Walk (第11日:Blakey Ridge→Grosmont→Littlebeck) [ウォーキング]

 朝ごはん何がいい?と聞かれていたので,どの村でも毎日同じもの(ベーコン+ソーセージ+卵+マッシュルーム+トマト)で少々飽きていたこともあり「じゃあ,キッパーいってみましょうか!」と何気なくお願いしたのだけど,いざテーブルについてみると,大きな骨付きのキッパー(にしんの燻製)が出てきてたじろぐ。これでは焼き魚定食(大盛り)だ。この国はどうしても,朝から満腹するしかけになっている。

 居心地のいいこの宿で1日ゆっくりしていたいが,きょうも17マイル歩かなければならない。悪いことに天気予報は午後2時過ぎから雨の予想。それも強い雨になるという。天気予報の画面をこれほど真剣に見ることは珍しい。風の強い場所で大雨に降られると悲惨なので,なるべく雨の中を歩かなくてもすむようにピッチを上げて歩く。

 途中までは地図の読みがよく当たり(本来なら当たるとか外すというようなものではないが),どんどん距離を稼ぐ。Glaisdaleへの長い明るい尾根道を下り切ると,ようやく人家が現れてほっとする。

 しかしここで油断したのか,GlaisdaleからEgton Bridgeまで森の中を抜けるルートで,footpathの入り口を間違えて別のルートに入ってしまい,森の中を東に進むべきところ南に大きく進んでしまった。農場のような場所に出て,「ここはどこなんだろう?」と地図上で現在位置を確認して絶句する。三角形の2辺を行く形になってしまい,20分以上ロスした感じ。雨の前にこのロスは痛い。

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Grosmontの保存鉄道をゆっくり見学する間もなく,バックパックからポールを外して村はずれの登りにかかる。自動車が通れる道とは思えないほどの急な登り(本当だろうか…道路標識には33%と表示されている)を,前かがみでポールを使いながら登る。登山道ならともかく,自動車が通る舗装道路でこの勾配って一体何なのだろう。
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(他のサイトから借用した画像)

前かがみになり,ポールの助けを借りてやっとの思いで登りきると,ムーアの上は南東からの強風が荒れ狂っている。これはいったい——イギリス名物ともいうべきGALEだ。風の音がすごいので,時々後ろから来る車に全く気付かない。バックパックのショルダーストラップの胸の部分にくくりつけたチョークバッグが風をはらんで,吹流しのように逆立って顔にぶつかってくる。ありえん。

強風で麦藁帽子を飛ばされそうになるので手で押さえなければならず,歩くスピードががくっと落ちる。そのうちに麦藁帽子のあごひもの,帽子側の留め金が片方ちぎれてしまい,もう一度結び直してなんとか使い続ける。いま飛ばされたら回収不可能。

イギリスの新聞やテレビで天気図を見ていると,ときどき「GALES」という太い矢印が現れるが,まともにくらうとかなり呼吸が苦しいことを実感。あまりにひどくなると立ち止まって前かがみでポールをついてやりすごすのだが,こんな場所で耐風姿勢って一体何なんだ。もし今ここで雨が降り始めたら(そろそろ2時だし),ポンチョは風をはらんでしまうから上下ともレインウェアでいくしかないが,暴風雨の中でバックパックを下ろして着替えるなんて考えるだけでぞっとする。傘は1秒未満で壊れるので問題外。

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ムーアから斜面を下り,Intake farmまであと50メートル足らずのところでついに雨がぽつぽつ降り始める。なんとか間に合ってよかった。牛小屋と納屋の間を通り抜けて母屋にたどりつくと,きのうとはだいぶ趣が違うが,これはこれで楽しい宿。おかみさんに台所で紅茶を入れてもらい,トラクター(ドイツ製!)のカタログDVDを2人で鑑賞する。部屋へ戻ってシャワーを浴び,洗濯を済ませるころには本降りになる。これで明日はぬかるみ確実。
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(区間距離17miles,所要時間6時間30分)

Coast to Coast Walk (第10日:Osmotherley→Clay Bank Top→Blakey Ridge) [ウォーキング]

 Osmotherleyの村を出ると霧雨。ビレッジストアで水を1本。ポンチョをかぶろうかと迷う程度の霧雨だが,きょうはアップダウンの激しいコースなので邪魔になると考え,そのまま雨に濡れていくことにする。
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(Osmotherleyの村。うまく撮れていないが,とてもかわいい静かな村だった)

 午前中から150〜200メートル単位のアップダウンをしつこく繰り返す。道自体は,きのうCleveland Wayと合流してからは,格段にしっかりした道―敷石があったりする―になった。道標もまずまず整備されている。このあたり,National trailであるCleveland Wayにくらべて個人提唱のCtoCが冷や飯を食わされている感じ。咲き始めたヒースにおおわれた丘を,あえぎながら登る。前を行く男子3人組は,登りであっという間に遠ざかってしまった。
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 高地の崖っぷちまで来て,せっかく登ってかせいだ高度を,一度落としてまた登らなければならないことがわかる(見える)地点に来ると,なんともいえないがっかり感。ここに長大なつり橋があれば,むこうのピークとほとんど高低差がないので,登り返さなくて済むのに…と毎回同じことを考える。Carlton Bankへの急な下りあたりから天候が回復し,暑いぐらいになる。今日中になんとかBlakeyまで歩かなければいけないので,Carlton Bankにあるトレッカーご用達のカフェStonesには寄らずに歩き続ける。
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 何度目のピークになるのか,Wain Stonesの岩山にバックパックを下ろして昼食。サンドイッチにトマトを入れてもらうと水分が多くて食べやすい。これまでの教訓から,昼食も,立ったまま素早く食べる。座ったり,長時間止まったりしているとどんどん足が痛くなるので。
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 前後1キロぐらい誰もいなくなったので,景気づけに歌いながら歩く。歩くピッチと合った歌って何だろう。まず牛や羊にまじって歩く牧草地ではこれ。
 ♪ 丘を越え行こうよ
   口笛吹きつつ
   空は澄み青空
   まきばをさして
 この突き抜けたお気楽さがなんともいえずいいなあ。歌詞もどんぴしゃり。でもこの歌って,もともとアメリカかイギリスの民謡じゃなかったっけ?

 次に,稜線歩きではこれ。
 ♪ 信濃の国は十州に
   境連ぬる国にして
   聳ゆる山はいや高く
   流るる川はいや遠し
 これはまるで稜線歩きのために作られたような爽快感。二番もなかなかいけます。CtoCでいちばん歌ったのはこれだったかもしれない。

 まっ平らな畑や木立の中をどこまでも続いている道は,いささか退屈でもあるので,
 ♪ 往かんかな この道を
   遠く遥けく往かんかな
 あまりにもぴったり…というか,つきすぎでしょ。

 きょうのジェットコースターのような上り下りを我慢しながら歌うのは,
 ♪ 芙蓉の高嶺を雲井に望み
   むらさき匂へる武蔵野原に  とか
 ♪ 見はるかす窓の富士が峯の雪
   蛍集めむ門の外堀       とか
 ♪ 権利自由の揺籃の
   歴史は古く今もなほ      とか,歌詞を切り貼りしてでたらめに歌いまくる。

 …はっと気づくと,いつのまにか追いついてきたトレッカーがすぐ後ろにいたりする(赤面)。麦藁帽かぶって歌いながら歩いているアジア人は,さぞかし変ちくりんな感じに見えることだろう。いゃ実際変ちくりんなのだけど。

 Claybank topからUrra Moorまで登るとほぼ平坦な道になり,これで今日の急登は全部終わり。15時までにClaybank topを通過できれば大丈夫と計算していたが,2時間も早く13時すぎに通過できたのでほっとする。相変わらず歌いながら歩いていると,はるかむこうから三輪バギーに乗ったおじさんがやってくる。巨大なペットボトルを抱えて何か飲んでいる。顔がわかるぐらいの距離に近づいてくると,おじさんの後ろから牧羊犬が2匹,ばびゅーんとすごい勢いでヒースの茂みに飛び出して,あっという間に消えていく。おじさんが不思議な節回しで指笛を吹くと,どこかから羊を見つけ出し,こちらへ追い込んでくる。すごい芸当。

 Bloworth Crossingでむかしの鉱山鉄道の廃線跡(歩道になっている)に入ってからは,再び前後に誰もいない状態。線路の跡に従って歩くだけなので地図を見る必要もなく,すごく楽ではあるのだけど,暑いし退屈。等高線に沿って何度めかのカーブを曲がると,前方はるかかなた(といっても1キロぐらい先)にライオンインの茶色い屋根が幻のように見えてくる。荒野の一軒家なので見間違いようがない。しかしそこからが長い。最後に廃線跡をはずれてLion Innまで斜面を登ってたどりつく。自動車道路に面しているので車がいっぱい停まっている。
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 誰もいないトレッキングルートから,荒野の一軒家とはいえ文明界に戻ってきたので,冷たいものが飲みたい。カウンターのメニューに書かれた「生クランベリージュース」を頼むと,氷を入れた300mlぐらいのタンブラーで出してくれる。一気飲み。そのまま血管に入っていく感じで,たとえようもなくうまい。
 まだ1リットルぐらい飲めそうな勢いなので,もう少し大きなものを頼もうとメニューを見るが,大きなサイズのソフトドリンクがあまり見当たらない。セブンアップかコーラか。水でもよかったのだけど,なんとなくコーラを1パイント頼んでしまう。コーラ飲むのは10年ぶりぐらいか。これまた一気に飲もうとするが…
まずい。
何じゃこりゃ。これだけ喉が渇いているのにおいしくないとは,よほどの飲み物に相違ない。それにしても,このどんよりとしたケミカルな甘さは何なのだろう…

 さてきょうの宿は,ここからRosedaleを下りたところにあるB&B。6マイルあるのでさすがに歩いて行く気にならない。Lion Innにあった公衆電話は今はないというので,借りた電話で迎えに来てもらう。ご主人が電話口で「黒い4WDで行くから,駐車場にいてくれ!」と言うので,念のため「おいらは麦藁帽子をかぶって,緑色の長袖のシャツを着てます!」と説明したら笑われた。

August Guesthouseというこの宿は,Rosedaleの中腹に建っているのだけど,奥方様がバードウォッチングが趣味とかで,各部屋の名前も鳥の名前,庭には鳥に餌をやるための装置(あれは何というのだろう)が備えられて,とても雰囲気のよい宿。

(区間距離21miles,所要時間7時間50分)

Coast to Coast Walk (第9日:Richmond→Ingleby Cross→Osmotherley) [ウォーキング]

 目が覚めるとまず,手足が動くか確認するのが習慣になってしまった。きょうも不思議とちゃんと動く。夕方から爆発する筋肉痛が翌朝までに治まってくれなければ,歩き続けることはできない。
 きょうはルート上最長の24マイルを歩くが,最後の数マイル以外はおおむね平坦なので,何時間かかろうと歩き続けることにして8時に宿を出発。朝9時開店のCastle hill bookshopはトレイル関係の本を幅広く揃えている書店で,ぜひ立ち寄りたかったのだが断念。

 Brompton-on-Swaleの村の郵便局に入って「87pの切手を10枚,いや12枚ください。」と頼むと,「1st classの6枚セットしか売ってないんだけど」という。びっくりして「ここ郵便局ですよね?」と聞くと,「郵便局は(店の)一番奥です。」と笑いながら教えてくれる。おお。村の雑貨屋に郵便局が同居しているスタイルは,よく見かけるというより,こちらが一般的といってもいいくらい。

 その先Bolton-on-Swaleの村の入り口,北側からの道路が合流するところを見覚えのある人影と犬影(?)が横切ったのが見える。Kerry,Ricky,Freddieの2人+1匹だ。いつ以来かな?Nine Standards Riggからの下りでKerryが膝まで泥にはまったというおととい以来だ。こちらはきのう2日分を一挙に歩いているのに,いま一緒に歩いているのはなぜだろう。こちらも毎日かなりの距離を歩いているのに,みんなすごいなぁ。ちょうどかれらも休憩というのでご一緒する。「ずいぶん日焼けしたね~」と冷やかされる。いゃもう鼻の頭がむけてしまって痛いんだけど。

 フットパスはともかく,畑と畑のあいだのダートを歩いていると,風景があまり変わらないので少々退屈する。右へ,また左へと曲がりながら,しだいに東へ進む。Danby Wiskeの手前の丘で,東の方向遠くにCleveland Hillsのシルエットが見えることに気付く。今日中にあの丘までたどりつくことが信じられないほど遠くに見える。そのDanby Wiskeは,きょうのルート上で唯一,村といえる程度の村だが,パブに入ってごはんをいただくほどの時間的余裕もないし,座りこむのがいやなので,ベンチでサンドイッチをほおばる。
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村の猫がベンチに寄ってくるが,そんなにおいしい食べ物は持ち合わせていないのだが。そこへさっきの2人と1匹が追い付いてくる。彼らもベンチでお昼。
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 午後も農場から農場を伝い歩くように木立や麦畑や牧草地を歩いていく。金色の麦畑,という表現があるが,麦畑の中のフットパスを歩くと,金色の海が両側に割れたところをモーゼになって歩いているような…
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moor farmとnorthfield farmは相談したかのように,納屋の裏にクーラーボックスやバスケットを置いて,そこで飲み物やお菓子や果物を売っている。なかなか秀逸なアイディア。ためしにバナナを1本いただくことにする。バスケットに手をかけた途端に農場の犬が吠えだす。お代を料金箱に入れて農場を後にするまでずっと吠え続けている。なんとよくできた番犬。
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 Wray house(この農場はトレッカーに反感を抱いているらしく,ゲートの上に頭蓋骨のおもちゃを置いたり,扉の支柱に黒いトカゲのゴム人形を打ちつけたりしている。冗談のつもりかもしれないが,たいへん感じが悪い。)の先でDurham coast lineを横切るのだが,踏切でもなんでもない場所でstileを越え,線路自体を渡らなければならない。複線電化の幹線をこんなふうに渡ってしまっていいのだろうか。ちょうど上り線を長大な貨物列車が通り過ぎていった後なので,下り線に目をこらして確認し,大急ぎで渡る。看板には「Stop Look Listen Beware of Trains」と書いてあるのだけど,頼まれなくてもそうしますって。
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 一難去ってまた一難,その先で今度は国道A19号線を渡らなければならない。これまた信号もラウンドアバウトもない地点で,まっすぐな片側3車線である。感覚的には,東名高速道路を渡れと言われている感じ。車はほとんど途切れないので,わずかの隙に中央分離帯まで突進しなければならないが,朝から既に20マイル以上歩いているので,気ばかり焦って足が思うように前に出ない。怖いなあ。

 きょうの目的地Osmotherleyに5時までに着ければ,村のアウトドアショップで靴擦れ用の絆創膏が買える,と計算していたのだけどそうは問屋がおろさず,1マイルほど手前にあるCleveland Hills(ついに登り!)の森の中でしっかり道に迷う。村の中心の四つ角にある宿についたのは5時半。
 なかなかクラシックな宿だが気温が低く,部屋には暖房が入っているので洗濯には天国。きのうと同様,宿に着いたのを待ちかねるように雨が降り出す。シャワーを浴びて洗濯し,下のパブで晩ごはんをいただいているうちにお約束どおり両足に激痛。山盛りのアイスクリームもそこそこに,這って部屋へ戻り,BBC Look Northの天気予報だけ見て爆睡。
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(区間距離24miles,所要時間9時間10分)
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