SSブログ

第181回深夜句会(6/22) [俳句]

雨が降ったりやんだり。昼間は暑かったのに、夜になって気温が急降下。こんな日に限って、羽織るものをもっていない。

(選句用紙から)

明易や洗濯物に扇風機

季題「明易」で夏。雨が降っていて、部屋干しなのでしょう。帰宅してから選択したのか、それとも朝から乾かしているけどまだ乾かないのか、いずれにしてもその洗濯物に夜通し扇風機をあてて乾かそうとしているけど、さて外が明るくなってきて、乾いたのか乾いてないのか…これは梅雨のころでないと詠めない一句。

町川の橋の小さきをさみだるる

さみだれと川、といえば蕪村の句が出てくるのだけど、あれは大河。この句はそれとは逆に、街中の小さな川にかかった橋、それもどうかすると暗渠にされてしまいそうな小さな川の句で、その小さな橋の上を歩く人にも、わずかな川面にも、さみだれが降り注いでいる。

(句帳から)

幾重にも青葉重なり合ふ欅
夜涼みとおぼし街頭喫煙所
夏の夜の街灯ずつと連なれる
アーケード駅前通り夜涼かな
庭だつた場所にアパート柿若葉
海風の通り道ある夜涼かな
街薄暑辞書持ち歩くことに倦み

nice!(0)  コメント(0)