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第191回深夜句会(4/11) [俳句]

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(選句用紙から)

入学や小雨に濡れて式次第

 季題「入学」で春。式次第だけが濡れているというより、入学式全体が屋外で行われていることが想像される。体育館でなく屋外で行われているというと、公立の大きな小学校なのだろうか。朝礼台の上に校長先生や担任の先生が立って挨拶やお話しをしていて、そこに雨が降り注いでいる風景。


吹き降りのただ中にある初桜

初桜と吹き降り、どちらもあるといえばある風景なのかもしれないが、吹き降りの「ただ中に」すっくと立って咲いている初桜って、通俗的な、つまり華やかではかない初桜のイメージを離れて、実際に見ている人でないと詠めない初桜なんだと思う。


(句帳から)

春惜しみながら麓へ降る径
目の奥のしづかな痛み春愁
桃の花村の半分ほど廃家

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