奥山淳志『庭とエスキース』(みすず書房、2019) [本と雑誌]
俳人にはたいていのものが俳句的に見えるから、本を読んだそばから「俳句的だ」と書いても意味がないのかもしれないが、ここに書かれていることは、全部が俳句のように思える。著者にも弁造さんにもそんな意図はまったくないのだろうが、読んでいる方にとっては「眼前のものみな俳句」である。北国の厳しい冬の暮らしと、極度に内省的な二人のやりとりが、それを強く感じさせるのかもしれないが。
2023-07-02 14:34
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0