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フィリップ・ハイアム 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会(3/14) [音楽]

このところ立て続けに無伴奏チェロ組曲を聴きにいく偶然。

ピリオド楽器について何も知らないのだけど、エンドピンがなくて膝ではさむのですね。プログラムによれば、1730年製テヒラーだそうで、もうすぐ300年になろうかという工作物が、骨董品としてガラスケースに入るのでなく、きちんと音楽を聞かせてくれるのは驚異ではないかと。

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(左側が5弦チェロ。武蔵野文化事業団のtwitterから借用)

これもプログラムによれば、第6番は鈴木秀美氏の5弦チェロ(18世紀初期・ドイツ製)で演奏される。いちばん後ろに近い席なので演奏者の手元がよく見えないのだけど、ちょっと考えただけでも弾くのが大変そう。A線側にもう1本追加したとすると、右手が大きく回り込むようにして弾かなければならないし、C線側だとすると、今度は左手の指を大きく伸ばさなければならないのでやはり苦しい。そもそも5本の弦の調性ってどうなっているのだろう。どちらかといえば高音を補強する需要のほうが大きそうだが、そうするとA線側にもう1本追加して、「E線」になるのだろうか。

(2015.3.14 武蔵野市民文化会館)