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富山吟行会2日目(5/4) [俳句]

立山の麓にある宿屋から,2日目は富山平野を西へ移動して「となみチューリップフェア」へ。今年が第60回の記念大会になるとかで,会場の「砺波チューリップ公園」はなかなかの人出。
会場の一角にある「500品種花壇」のベンチに腰を下ろしてしばらくじっと見ていると,次々に歩いててくる親子連れやカップルがみな「きれいね〜」とか「かわいい〜」とか同じことを言い,同じようなアングルで写真を撮っては立ち去っていくのが面白い。

高岡の瑞龍寺へ移動。真夏と真冬に一度ずつ行ったことがあるが,5月の青空の下で見ると伽藍も中庭の緑もすばらしくきれいに見える。

(選句用紙から)

振り返り振り返りして代掻けり

季題「代掻」で夏。なんで「振り返り振り返り」するのか,という点がこの句の中心になるが,最初に思いついたのは,後ろ向きに進んでいくから自分の進んでいく方向を確かめる,ということ。
しかし,きょう周囲でみた代掻の風景はもれなくトラクターだったから,むしろ「自分のトラクターが蛇行せずまっすぐ代掻ができているか,後ろを向いて確認している」ということのように思える。その必要があるということは,不慣れな作業者,つまり普段はサラリーマンをやっていてたまに田んぼを手伝っているから,ということになるだろう。

越中の大きなおゐど早苗籠

越中じゃないとダメなのか,という疑問もあろうが,「越中の女性は勤勉でよく働く」という暗黙の前提がないとこの句は楽しめない。

(句帳から)
こもごもに代田と植田現るる→代田植田と現るる
歌ひながら通りすぎる子草若葉

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