カメラータ・ムジカーレ オリジナル楽器によるバロック・コンサート(5/24) [音楽]
毎年秋に定期演奏会を聴きに行くのだけど、数日前にふとウェブサイトを見たら、この時期になぜかコンサートの予告が出ている。定期演奏会ではないようだが、ちょうど昼まで渋谷で用事があるし、これは行くしかないでしょう。
ヴィオラ・ダ・ガンバってチェロみたいなんだが、エンドピンがなく、足ではさんで支えるらしい。あれでなぜ床に落ちないのか不思議。弦が6本か7本あるように見える(遠くてよくわからない)。
今回は楽曲解説も充実していて、曲の成立の背景なんかも教えてくれるので、聴いていても楽しめる。バッハの「フルートと通奏低音のためのソナタ」BWV1035では、息子がポツダムのサン・スーシ宮殿に勤めていて、音楽好きの雇い主つまりフリードリッヒ大王が「おまえの親父は高名な作曲家だそうじゃないか」というので呼ばれていった際に捧げた作品なんだそうだ。で、ホ長調というのは演奏が難しい(楽典をすっかり忘れてしまったが、ヘ(ハ)トニイホロだから#が4つか?)が、それは王様が音楽好きで腕達者であることを計算した要素もあるのだとか。
このコンサートの種明かしをしてくださったが、楽団結成時からのベテランメンバーが飲み屋で「ベテランだけで演奏会やろう!」と気炎を上げているうちに、なぜか手回しよく実現してしまったということらしい。そうは言っても、実現できるだけの腕力があるメンバーが揃っているからこそできるわけだが、記録によると1974年が第1回のコンサートだったらしいから、もう34年にもなるわけで、俳句だってそうだが、どんな芸事でも30年の積み重ねってのはそれ自体に値打ちがあるわけだ。
アンコールに演奏されたクープランのトリオ・ソナタ「フランス人」は、よくよく記録を見るとその第1回コンサートで演奏された曲でもあって、こういうところも芸が細かい。
(5.24 聖パウロ女子修道会大聖堂)
ヴィオラ・ダ・ガンバってチェロみたいなんだが、エンドピンがなく、足ではさんで支えるらしい。あれでなぜ床に落ちないのか不思議。弦が6本か7本あるように見える(遠くてよくわからない)。
今回は楽曲解説も充実していて、曲の成立の背景なんかも教えてくれるので、聴いていても楽しめる。バッハの「フルートと通奏低音のためのソナタ」BWV1035では、息子がポツダムのサン・スーシ宮殿に勤めていて、音楽好きの雇い主つまりフリードリッヒ大王が「おまえの親父は高名な作曲家だそうじゃないか」というので呼ばれていった際に捧げた作品なんだそうだ。で、ホ長調というのは演奏が難しい(楽典をすっかり忘れてしまったが、ヘ(ハ)トニイホロだから#が4つか?)が、それは王様が音楽好きで腕達者であることを計算した要素もあるのだとか。
このコンサートの種明かしをしてくださったが、楽団結成時からのベテランメンバーが飲み屋で「ベテランだけで演奏会やろう!」と気炎を上げているうちに、なぜか手回しよく実現してしまったということらしい。そうは言っても、実現できるだけの腕力があるメンバーが揃っているからこそできるわけだが、記録によると1974年が第1回のコンサートだったらしいから、もう34年にもなるわけで、俳句だってそうだが、どんな芸事でも30年の積み重ねってのはそれ自体に値打ちがあるわけだ。
アンコールに演奏されたクープランのトリオ・ソナタ「フランス人」は、よくよく記録を見るとその第1回コンサートで演奏された曲でもあって、こういうところも芸が細かい。
(5.24 聖パウロ女子修道会大聖堂)
2008-05-28 22:19
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コメントが送れないようですね。試しに再度やってみます。
by 和声 (2008-05-30 00:07)
良かった。送れました。
どういう加減か今朝家のパソコンからでも書き込めず、会社のパソコンからも駄目でした。
今朝記事を拝見して、たぶん私と同年代の方達がずっと古楽に親しんで来られたのだな、と思い嬉しく思いました。私がバッハを聴いたり歌ったりするようになったのはかなり後で、たぶん20年も経っていません。
こういう仲間が同窓でいた事も良く知りませんでした。
ガンバはマタイ受難曲の35番が印象に残っていますね。テノールのアリアとの絡みですが、あの響きは歌に劣らないほど効果的だと思います。
BWV1035はシチリアーナの入っている曲ですね。バロックフルーテの演奏だったのでしょうか。ヴァイオリンのシャコンヌもそうですが、一つの楽器でこれだけの世界を作り出してしまうのですから、まさに脱帽です。
次の演奏会は聴きに行きたいものです。ホームページを捜してみます。
by 和声 (2008-05-30 00:36)
和声さん、コメントありがとうございます。
半月ほど前からコメント欄の調子が悪くて、送れなかったり読めなかったりしています。ご迷惑かけます。
カメラータ・ムジカーレ( http://sound.jp/camerata/ )の定期演奏会、毎年秋にあります。お薦めです。
私は不勉強なのでバッハでも聴いたことない曲たくさんあるし、ラモーやテレマンなんかはほとんどの曲を知らない(まあこれは、演奏される機会自体が少ないからですが)し、またコンサート情報も乏しいので、定期演奏会で「おっ!」と思った曲を、後日CDで買い込むなんていうパターンが多いですね。
by やぶ (2008-06-01 00:43)
実は31日(土)は地元の合唱団の創立25周年演奏会でした。私は団員で、選曲からプログラムの解説、舞台の設営などで色々と楽しませてもらいました。今回は高田馬場管絃楽団というアマオケと若いソリストを招いてベートーヴェンの第九と佐藤眞の土の歌を演奏しました。
第九を歌うというので、1番から8番までを聴いたり、第九のをノリントンやヘレヴェッヘ、カラヤン、バーンスタインなど色々聴いてみたりしました。そういうきっかけでもないと、聴く事はあまりないのでやはり縁なのかもしれません。
心と時間の余裕があれば、素晴らしい音楽は沢山あると思うので、ゆっくりと聴きたいですね。
演奏の予定などから、これから暫くはバッハ中心に聴く事になりそうです。
by 和声 (2008-06-02 06:18)
土の歌ですか…聴きに行けばよかったです。
母なる大地の懐に
われら人の子の喜びはある
これってきわめて俳句的だと思う(季題礼讃というか、自然の懐で遊ばせてもらっているという意味)のですが、牽強付会でしょうか(笑)
私が合唱のマネゴトをしていたのは大昔ですが、「大地讃頌」に限らず「山のいぶき」「樹氷の街」「春の岬に来て」「一羽の鳥」「海の若者」なんかの一節を今でもふと口ずさんでいることがあります。もっとも、ピアノの前に立たされてちゃんと歌ってみろと言われたら卒倒するしかないですが(苦笑)
by やぶ (2008-06-03 00:51)
大地讃頌は、やはり感動しましたね。歌って感動するというのは良い事ではないかもしれませんが、大地に抱かれているという喜びを理屈ではなく感じる事ができました。
確かに俳句的ですね。 たまたま作った句があります。
さきたまの大地に感謝梅雨に入る 和声
by 和声 (2008-06-03 06:19)