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番町句会(12/12) [俳句]

(選句用紙から)

プラタナスの落葉でんぐり返つては

季題「落葉」で冬。落葉が「でんぐり返る」が一句の眼目で、横方向に(風で)転げていくのでなく、縦方向に音を立てながら裏返り裏返りしていくというのだ。あまり小さな木の葉だとよくわからないのだろうけど、ちょっと粗雑なまでに大きな(巨大なカエデのような)プラタナスの葉が、音を立てて動いている様子が面白く想像される。

強霜(こはじも)や柊の葉の刺の先

季題「霜」で冬。「深霜」とか「強霜」というと、一夜明けた寒さが一層強調されているように感じられるのだけど、それがグランドとか草原とかではなく、柊の葉の「刺の先」におりているというのだ。その僅かな、点のような場所に、「強霜」のわずかな結晶が結んでいるさまが、詠み手から読み手に緊張感を伴って伝わってくる。

(句帳から)

日が暮れて冬の虹すぐ終はりけり
冬帽子かむりしままに居眠りを
北風のまま青空のまま日暮
雪雲の不意に途切れて最後尾

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