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Coast to Coast Walk (第4日:Grasmere→Patterdale) [ウォーキング]

 昼食のサンドイッチを買おうとGrasmereのco-opに立ち寄ると,「電気系統の故障のため,本日,通常の時刻から営業を開始することができません」と書いてある。ありゃー。とりあえず,隣の雑貨屋で水を買う。きょうは半日行程―もともと標準1日分の行程であるRosthwaite→Grasmere→Patterdaleを2日に分割している―なので,山では行動食だけでつないで,Patterdaleに着いたらビレッジストアで何か買ってお昼ごはんにしよう。

 Grasmereの街並みから街道筋をずっと北へ上がったところ,小流れに沿ってPatterdaleへのBridlewayの標識から登りにかかる。途中で沢を2つに分け,二つ並んだかまぼこ型の尾根の,左側のまん中を登る。「great tongue」「little tongue」とはよく名付けたものだ。尾根の直登なので最初の30分ぐらいがすごくきつい。一本調子の登りでなければ,なんとかなるのだけど。

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 尾根の登りが等高線に沿った巻き道に変わるあたりで後から女性のソロトレッカーが追い付いてきて,あっという間に姿が見えなくなる。すごい速さ。日本の曲がりくねった山道だとあまり感じないことだけど,1キロ先まで見えるようなところで追い抜いたり追い抜かれりすると,その時にはあまりスピードの差がないように見えても,5分もしないうちに姿が見えなくなってしまう。

 どこかに帽子を忘れてきたことに気づく。ホテルに置き忘れたか,途中の店で外してそのままにしたか?どこに忘れたかよくわからないのが情けない。
 コルを越えるとあとは下りるだけだが,下りはじめてすぐに小さな湖がある。ここまで来ると,Patterdale側から登ってきたハイキング客がいっぱい。下りに入ってからL.L.Beanの装備で固めたカップルを追い抜く。このカップルともその後何回か遭遇する(L.L.Beanのウェアや道具をイギリスで見かける機会はあまり多くない)。
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 右岸の道と左岸の道を選ぶ地点で左岸を選んだが,木立の中でゆっくりと高度を下げていくのがややうっとうしい。右岸のほうが遠くまでよく見えてよかったような(隣の芝生は常に青い)。

 4時間半でパターデールのビレッジショップに到着。話に聞いていたとおり面白い店だ。CtoCトレッカーのための伝言板をはじめ,靴ずれ用の絆創膏とかCtoCのワッペンとか絵ハガキとか,店で調理してくれるホットサンドとか,トレッカーの気分をくすぐってくれる。そのかたわらで暖炉用の薪を山盛りで売っているところは,さすがに山国でもある。
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 グラスミアで買えなかったお昼として,サンドイッチとジュースを買って店の前のベンチでむさぼり食う。最近やたらと腹が減る。

 きょうのお宿はOld water view。別棟のコテージに泊めてくださるのだが,メルヘンのようなかわいらしい部屋。小汚いトレッカーをこんなlovelyな部屋に泊めてしまっていいのだろうか。
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時間があるので絵ハガキを何枚か書く。人懐こい猫が遊んでほしそうに近寄ってくる。
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 晩ごはんを食べながらご亭主と話をしていてびっくりしたのだが,亭主のお嬢さん(5歳)は昨年,2度めのCtoCを達成したという。小さいころから(って今でも十分小さいが)お父さんと一緒に近所の山を歩いていたのだけど,あるときCtoCを歩いてみたいと言い出し,お父さんが「それは無理だから」と言っても聞かず,とうとうお父さんと一緒に歩ききってしまったとか。何日ぐらいかかったのだろう…
 しかも立派なことに,来年3度目のCtoCに挑むにあたっては,まだ就学前の子なのにイギリス人得意のスポンサードウオーク,つまり,「もし私がCtoCを歩きおおせたら,村の山岳救助隊だか老人会だったか(忘れた)に寄付してくださる方を募っています」ということで,宿の食堂に奉加帳が置いてある。また10ポンドとか20ポンドとかの金額をかなりの人が記入している。このあたりはさすがなお国柄。

(区間距離8.5miles,所要時間4時間35分)
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