SSブログ

句日記・最後の1冊(8/8) [俳句]

高浜虚子の「句日記」が6冊で昭和5年以降の句をカバーしている,という話を以前に「由比ガ浜の古本屋」という記事に書いたことがあるのだけど,6冊のうち5冊までを見つけては買いそろえ,あと1冊を待つこと2年。ようやく最後の1冊を入手する。

110813_2313~01.jpg

最後の1冊は,昭和11年11月に改造社から刊行された「句日記」で,順番的には最初の句日記つまり昭和6年から10年までの句が収録されている。

たとえば「五百句」に収録されている有名な句で

大試験山の如くに控へたり

という句があるが,「昭和6年2月13日東大俳句会。丸ビル集会室」と前書があるので「句日記」にあたると,この日の項に(前書は同じ),

髪刈らぬ男なりけり大試験
大試験山の如くに控へたり
鎌鼬赤い血潮のにじみけり

の3句が収録されており,この3句が「ホトトギス」に掲載されたことがわかる。

ということで,虚子研究に役立つ文献をようやく入手して一安心(してしまって活用しないのが問題だが…問題集や参考書を入手すると一安心して勉強しないのと同じ←進歩がない)。
あとは「年代順虚子俳句全集」全4巻だが,これはなかなかお目にかかる機会がない。
(古書店で見かけたら,ぜひご連絡ください…)


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0