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さらば田園都市線 [雑感]

本当はこの記事、来年の初夏に書くはずだったが。

ケガの危険さえ感じる朝晩の慢性的な混雑と遅延、のっぺりしたニュータウンっぽさ、のどかな水辺の町だった二子玉川の無茶苦茶な開発ぶり、…数年前からのさまざまな出来ごとのつど、この沿線にうんざりして、新しい居場所探しをすすめていた。

ついでながら二子玉川といえば、玉川高島屋の玄関を通るたびに思うのだけど、前の人はどうしてドアを押さえておいてくれないのだろう。10回通れば9回は、鼻先でバタンと閉められる。海外帰りの住民も多いとかいうこの沿線だが、その民度はかくのごとく、他と大して違いはしないのだ。

まず新しい路線を決め、次に町を決め、最後に家を決めて…何年もかけて少しずつ準備をすすめているうちに(その報告はまた来年)思いも寄らぬ展開が。そう、会社勤めにはつきものの転勤だ。ということで、来年の初夏に書くはずのこの記事を、1年前倒しで書くことになった。

久々の引越しなので何もかも捨てまくる。家具に衣類にスキー道具にカーペット。粗大ごみの処理券だけで何千円にもなる。捨てるにしのびない本やCDはブックオフに運びこむが、両手でもてる限りの量を紙袋に入れて何往復もしたわりに、いくらにもなりはしない(ベストセラーの類いは全くないんで、まあしょうがない)。それでも残った本は、一番小さいサイズの段ボール箱で40箱近くになり、引越屋さんをうんざりさせる。やれやれ。

平成5年から都合16年、楽しいことも楽しくないこともたくさんあったが、いま思い出されるのは楽しいことばかり。最後にあちこち挨拶して回ると、16年間通った美容室のお嬢さんたちは花束をくださるし、パン屋の店長さんは「○○へ行ったら、xxとxxにうちの店がありますからよろしく」とさりげない宣伝も忘れない。そしてみなさん口々に「何年かしたら、また(この町に)戻ってこられるんですよね?」とおっしゃる。うーんそれはどうか。でもこのお店には通ってもいいけど。

荷物を全部送り出してすっきりすると、肩の荷がおりて気分も軽くなる。この沿線に住むことはもうないだろうが、その変わりっぷりを時々見てみたいような気もする。まあともかく、さらば田園都市線!
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