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第88回深夜句会(8/27) [俳句]

(選句用紙から)

此処何が建つてゐたつけ秋の風

季題「秋の風」。大草原の一軒家なら「此処何が建つてゐたつけ」にはならないので、建物が立ち並んだ場所で、それも住宅地なら住宅が建っていたに決まっているので、商店街のような場所が想像される。
この場合、、蕎麦屋とか本屋とかタクシー会社の営業所なんかがあった場所が更地になって秋風が吹いている、いわば「秋の風」という季題とつきすぎともいえる風景が想像される。ただ、商店街ということから、アーケードが歯抜けになり、そこだけ外の光が差し込んで風が吹き抜けている風景であるようにも見える。そうすると「秋の風」は生き生きとした描写として捉えるべきと思う。

軽トラの荷台に供物門火焚く

季題「門火」で秋。農家の庭先であろうか、お供物は門の中に停められた軽トラの荷台に置かれている。亡くなった父親も爺さんも、その軽トラで畑へ出ていたのかもしれない。

(句帳から)

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