SSブログ

インタビューの上手さ [本と雑誌]

元編集者でライターの橋本麻里さんが、こんなことを述べている。
(以下@hashimoto_tokyoから引用)

インタビューの上手さには段階があって、インタビュアーが用意/想定したとおりの内容を話させようとするのが最低。インタビューイーが「日頃の考えを過不足無く話せた」と思えるのがまあまあ。達人はインタビューイーが「自分がこんなことを考えていたとは」と驚く内容を深いところから引き出す。

(承前)次の問題は「書き方」で、話したとおりの口調をそのまま書くのが最低。内容にもよるが、「いかにも書き言葉」に変えてしまうと、談話らしい生命力が失われてしまう。なので狙うのは、話者が普段書いている文体と口調の中間あたり。話者には「自分らしい語り」と感じられ、読者にも読みやすい。

(ここまで引用)

いたたたこれは拳拳服膺せねば。それにしてもハードル高いな。
書き方のほうは努力でなんとかするしかないが、自分の残り時間からするとなんとかならぬかもしれない。そしてインタビュー自体となると、例えば一から説明してもらわなくてはわからんのではインタビューのしようもないので最低限のところは何とかがんばるとして、その先の話はある種、努力を超えたところにある才能なんではないかと。

最近では、『考える人』2010年夏号に載っていた「村上春樹ロング・インタビュー」が印象に残る。作家からこういう話を引き出す力って並大抵のものではない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0