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池袋句会 (11/7) [俳句]

(選句用紙から)

海渡る山車にあまねく秋日かな

季題は「秋日」。
秋祭(浦祭,瀬祭)の神輿とか山車が,氏子たちに支えられて海をわたっていくのだけど,その山車に「あまねく」つまり山車の全体にわたって広く秋の日があたっている。
山が海岸近くまで迫った海辺の町(漁師町であろう)の狭い路地を行くときには,山車もよく見えないし,全体に日が当たるなどということも望めないのだけど,海を渡っている今は,こまごまとした造作もよく見え,その全体に日があたっている。
(師匠からはさらに,「海を渡っていることで,海面がレフ板のように秋の日を反射して,さらに山車を斜め下から照らし出している風景を思い浮かべることもできる」とのコメントがあった。)

雀斑よ苗代茱萸の花に葉に

季題「苗代茱萸の花」で晩秋(「苗代茱萸の実」は春)。
あまり目だたしい花とはいえないナワシログミの花には,薄茶色の点々があるのだけど,それを雀斑(そばかす)と言い切ったところで勝負あり。

(句帳から)

 秋灯セットも何もない芝居
 立冬や路地に結婚相談所
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