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深夜句会(11/15) [俳句]

あたふたと会場へ駆けつけると、いつものみなさんの顔が。
きょうは店がとても混んでいたそうで、なんとか座れてよかったよかった。

(選句用紙から)

橙のビブスの男落葉掃く

「落葉掃きの風景」などとことさらに構えた議論をするつもりはないのだけど、自宅の前の私道を竹箒で掃く主婦などという昔ふうな思いこみから離れたところに、この句の面白さがある。オレンジのビブスを着けているというのだから、単なる自宅やご近所の落葉掃きでなく、仕事としての落葉掃き、それも安全保護が必要となるような、大きな道路とか公園のようなまとまったお仕事としての落葉掃きなんだろうということがわかる。そのビブスに書かれた「STAFF」とか「SECURITY」などという文字も思い浮かぶが、がっしりした大柄の男がどんどん落葉を掃いていく風景は、日本より外国を連想させる。

蔦紅葉のすき間に窓や人の顔

「枯蔦」でなく「蔦紅葉」なので、まだ葉がついていて、その蔦の葉が紅葉しているのだけど、その蔦が建物全体を覆ってしまって、窓とか扉まで蔦紅葉に包まれているというのだ。これまた西洋風というか、ちょっと不気味な風景なのだけど、よく見ると蔦紅葉の陰に窓枠の形が見え、そしてその窓の中に人の顔が見え隠れしているというので、いっそう不思議な風景。窓が蔦に覆われているので、中には照明が入っていて、その光がもれることで外から見えているのかもしれない。

(句帳から)

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