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信州諏訪『行き当たりばっ旅』吟行会(10/23) [俳句]

明治27年の夏に虚子が歩いて越えた中山道塩尻峠―塩尻峠だけでなく,沓掛から京都まで歩いたというから,たいへんな長旅であるが―に,それから117年後に立ってみる。旧中山道はいまも,軽トラが通れる程度の道になっていて,峠には明治天皇が演習をごらんになったという場所が史跡として残っている(もっとも,その石碑や何やを建てたのは昭和になってからのことなので,虚子が越えたときには小さな祠しかなかったと思われるが)。

ちなみに虚子は,昭和に入ってからもう一度(今度は当然自動車で)塩尻峠を越えているのだが,その間の時間差よりも,それから今までの時間差のほうがずっと長いことになる。

(選句用紙から)

笹栗の平べつたきが落ちてをり
行き当たりばつたり紅葉こは濃ゆき

(句帳から)

冬山へ分かれてゆける線路かな
林道の右と左を懸巣かな
御野立の跡の切株毒茸
紅葉且つ散れる工業団地かな
滾つ瀬に陽当りながら木の葉雨
崩れ簗にかかれるままの何やかや
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