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俳小屋(5)俳小屋開き(11/20) [俳句]

やっと引越しが一段落したので,いままでお世話になってきたみなさまの中から,特に勉強させていただいている編集部のみなさまにおいでいただいて「俳小屋開き」を楽しむ。

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北隣にある桜の大樹がきれいな桜紅葉になっていて季節もよく,また,雨の予報が外れて小春日和のぽかぽかした陽気にほっと一息。この街らしいスローな感じがよく出ている。
若い友人が句会や宴会のお手伝いをしてくださり,自分で思っていたよりもずっと小屋開きらしくなってありがたい限り。

句会のあと,宴会の冒頭で挨拶をさせていただき,俳句を始めて今月でちょうど30年になること,わらじの数が多すぎるのを少しずつ改め,徐々に俳句を生活の中心にもってくること,その場としての俳小屋であるつもりなのでみんなで活用していただきたいことなどを申し上げる。

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10人で宴会。酒瓶が気持ちよく空いていく。
四半世紀近くかかえこんでいたソテルヌのデザートワインを最後に楽しんでいただきお開き。このワインは自分の引越しにあわせて6回も移動したし,その間スチール物置で夏を越えたりもしたので全然ダメだろうと思っていたが,糖度が高いせいか不思議と味も香りも大丈夫だった。コルクだけはぐずぐずになっていて,下から3分の1ぐらいがボトルの中に落ちてしまったが…買ったときに淡い黄色だったワインが,いまでは紅茶のような色になっている。

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(清記用紙から)

枯木ごし電車いろんな色通る
二匹目の猫と出会ひて小六月
ごつそりと生る余所ン家の蜜柑かな
特快の見下ろし過ぐる町の冬
山茶花や庭に社を祀りゐて
骨董屋ワイン屋とあり街小春

どの句もみな,スローなこの町の初冬をよく描いていて共感できる。また,住人である自分自身が書きとめなければいけない特徴が,生活の垢にまみれて早くも当然になってしまっていることに気付かされもした。

(句帳から)

厨房に日がさしていて冬ぬくし
スパークの一瞬冬の闇の色


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