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何もそこまで(荒木源『オケ老人!』小学館) [本と雑誌]

書店のサービスカウンターで、店員さんとの会話。
「あの、著者名も版元もわからないんですが、『オケ老人!』っていう本を探してるんですけど」
「わかりました。(端末を操作しながら)『ボケ老人』ですね?」

オケ老人.jpg

期待して読んだ割には、面白くない。
ただ面白くないでは説明にならないが、少なくとも「船に乗れ!」ほど面白くない。

お年寄りばかりのアマチュアオーケストラに紛れ込んでしまった若いサラリーマンがオーケストラとともに四苦八苦して最後は大団円、な話なのだが…ストーリーの運びに無理がありすぎて、いくら小説でもそれはないだろうってんで鼻白んでしまう。ロシアのエージェントがなんで出てくるのか(こういうとき、なんでいつもソビエトとかロシアなんだろう)。しかもそのエージェントの心理描写や行動が、あまり説得力があるとはいえないのでよけいに首をかしげてしまう。

ストーリーの本線はそんなに難しくなく、随所にいい話もちりばめられているので、あまり大技小技に頼らず、普通に話をすすめていけばもっと面白いと思うのだけど。
ああでも、これはコメディで、笑いをとるためにわざと無理な設定をしているんだと思えば、何でもありでいいのかもしれない。正直よくわからん。
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