身体で聴こう音楽会 [音楽]
少し変わったタイトルをもつこのコンサートは、音響機器メーカーの「パイオニア」が主催していて、聴覚に支障のあるリスナーに音楽の楽しさを伝えたいという趣旨から、さまざまな体感音響システムを実地に使ってもらうことを兼ねて行われているようで、もちろん製品の改良というようなメリットもあるのだろうが、全体としてはスタッフが手弁当でつくりあげている様子が伺える。たとえば、ステージ上でマイクを使って説明することばが全部、事前に字幕として準備されてスクリーンに表示されているなど。
http://www.pioneer.co.jp/citizen/karadadekikou/
コンサートの趣旨から考えて、打楽器が登場する機会はこれまでにも多かったのだろうが、今回はじめて、マリンバ奏者のHさんから教えられて参加してみて、その至芸のほんの一端にふれることができた。具体的には、プロの持っているリズム感というのは、素人の延長線上にある代物ではないのだということ。また、硬いマレットとやわらかいマレットの音の違いなども実演してくれて、今後打楽器のコンサートを聴くときの楽しみがまた増えた。
また,テレビでしか見たことのなかったシンスタインの「ロック・トラップ」を,はじめて目の前で見ることができた(プログラムには曲目が書かれていなかったが,たぶんそうだと思う)。この曲はCDで聴いてもさっぱりわからないので,「ライブで目の当たりにする」ことのメリットがとても大きい。打楽器の世界では有名な曲なのだと思うが,リズムの本質を追求していくようで面白い。音楽というより舞踊の世界に近いのかもしれない。
2006-08-28 01:08
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