新年会の２次会句会（2/19）

新年会が終わったあとで流れ込んだ居酒屋で，やっぱり句会をはじめてしまうこの俳句バカ（含む自分）！
お題が「馬」「豚」「穴」「公魚」「雪」って何じゃそりゃなのだが。
ほぼ即吟で７句提出。

（選句用紙より）

残雪の御嶽山を天守より

季題「残雪」で春。
松本城であろうか，高い高い場所から山並みを望むのであるが，間近に見える北アルプスはむろんのこと，遥かな遠みにある御嶽山に雪が残っているのもまた望まれる，というのである。
むろん冬だって御嶽山は雪をかぶっているのだが，春になれば足元の松本平にはもう雪はほとんど残っておらず，高峰にだけ雪が残っているということ，またその間に横たわる空気が，鋭利で冷涼だった冬とはやや異なり，霞がかかった穏やかなものになってゆくので，風景の印象が，「ピントのよく合った精密な写真」から「水彩で描かれた絵画」のようなものになっていることも心得るべきであろう。

梁すこしゆがんでをりし雪の宿

（句帳より）

豚舎にも運動場にも春の雪
孕みきつて公魚舟の白帆かな