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第40回深夜句会(8/18) [俳句]

夜9時締切のこの句会は,勤め人にはありがたい…って,仕事をしてからでも参加できるように自分たちで始めた句会なのだけど。3年とすこし前に「セピアの庭で」の一画をお借りして第1回を始めたときには,こんなに続くとは思ってもみなかった。さまざまな結社の方,無所属の方もおみえになる句会となり,あと1年足らずで50回目である。

(選句用紙から)

川曲り切りて燈籠捕へられ

流灯(燈籠流し)で川に燈籠が流される。むかしならそのまま流れ去っていっておしまいだったのだろうが,昨今はそうもいかず,少し下流の,川が曲りきって流すところから見えなくなったところで主催者が回収している,という風景。曲りきるぐらい川が屈曲しているので,それほど下流ではないのだろう。無造作に「回収」といわず「捕える」と叙したことであたかも動物を捕えるように聞こえる面白さが出てきた。ただ,捕え「られ」はどこへかかるのだろう。単なる諧謔味のための連用形ではないと思うのだが。

ザリガニの片手失せたり天高し

句評で「あれは片”手”なのか?」という突っ込みがあったが,それはともかく,体に不似合いなほど大きな鋏が片方失われているザリガニが釣れた。足元で引っかき回しているドブ泥と,頭上に広がる青空。

(句帳から)

畝ごとに添へ木が残り大豆干す
オリーブの鉢の乾いて秋暑し
晴れ渡る空を映してなすびかな
手首から肘を伝って梨の汁
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