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新年句会(1/11) [俳句]

ひさびさの逗子。鎌倉や逗子へ来ると,空の明るさというか光の感じが東京と違うのに驚く。
きょうはあいにくの天気だが,それでもやっぱり空が明るい(明るいというより,空の彩度が高く,色がはっきりしている)

(選句用紙から)

鶏鳴かせ動物園の冬ざるる

冬の物寂しい動物園,ライオンも象も身動きひとつせず,家族連れもカップルもほとんどいない中で,鳥,それもニワトリ(チャボとか尾長鶏のような,多少風変わりなニワトリであろうか)が鳴いている。養鶏場でもあるまいに,いささか場違いに響きわたるその声が,かえって寂しさを増幅させる。

跨って形ばかりに斧初め

季題「斧初め」。この季題で句を詠んだことがまだないが,きこりがその年初めて森で斧をふるうことであろうか。しかし現代の風景としては,山小屋の暖炉とか住宅の薪ストーブとかに供する薪をつくるため,小屋のスタッフや一家のあるじが斧をふるうといった風景となろう。正月休みの亭主が一杯機嫌で,切株のような大きな木塊にまたがって,やや形式的に斧をふるっているということであろうか。

凧あがりをりしよと浜より帰る

海岸からほど近い家に帰ってきた。家では家族が家事に立ち働いている。「きょうは風があって,砂浜からいくつも凧があがってたよ」「そう,じゃあ午後からうちもあげにいこうか」といった会話も想像される。

(句帳から)

ふり返りつつ啄める眼白かな
店畳むことの仔細を初便→店畳むことの仔細や初便
犬小屋のありしところに冬日かな
笹鳴に海まで雑木林かな
冬空の青の深くに機影かな→冬空の青の深きに機影かな

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