SSブログ

(今年も)茶色い封筒 [皿回し]

帰宅して団地の集合郵便受を開くと、いつもの水色の封筒(武蔵野文化事業団からのコンサート案内)の下に、茶封筒のへりがのぞいている。

来た。





エレベーターの中で手でびりびり開封するのも気が引けるので食卓の上に放り出しておき、ちょろっと家事を片付けてから、ハサミで右側をていねいに切り取って中味を取り出す。


合格している。


嬉しいというより、半信半疑。

あの点数(T基準で理論22点+計算30点=52点)で合格なの?95%ぐらいダメだと思っていたのに。
だって理論なんか僅か19分で何も考えず脊髄反射で書きなぐっただけだし、計算は冷汗かいているうちに終わっちゃったんだよ?? 

おそらく配点箇所の設定が、数少ない正答箇所と一致していたためであろうが、すごい強運(悪運?)かも。少なくとも、今年のこの科目の合格率16.1%にふさわしい努力や実力はと問われると、あまり自信がない(去年は、どう考えても受験生の上位1割相当の努力をしたはずだ、という思いがあった)。

悪運といえば、と突然思い出す。

試験当日の朝、最後の復習をしていたカフエ「マメヒコ」から試験会場へ向かう途中、大雨が降り出したのでタクシーを拾ったのだが、なぜかドライバー氏はメーターを倒すのを忘れていた。もう会場近くまできてから「しまった!」とつぶやいてメーターを倒し、「お客さん運がいいね…渋谷から早稲田までワンメーターですよ」と苦笑するので「おお、ラッキー!」と思ったのだけど、次の瞬間、

こんなところで運を使い果たしていいのか?

という疑問に襲われた。
で、ふだん占いだの運勢だのには全く関心がないのだが、「すみません、ちょっと事情があって、いま運を使いたくないんで、普通の料金払いたいんですけど」と頼んだ。
ドライバー氏が驚いて「え?なんで?」と問うので「これから、年に1度の皿回し試験なんで…運をいま使っちゃって、試験本番で空クジ引くのはいやなんで。その分、幸運を祈ってやってください」と改めてお願いしたのだった。アホらしいといえばアホらしいので、その後すっかり忘れていた。

そんなバカ話より何より、なにを措いても申し上げなければならないこととして、自分ひとりの力で合格できるはずもないわけだから、
・学校の講師や同じクラスのみなさま
・勉強場所とすてきなメニューとささやかな安らぎを提供してくださったカフエ「マメヒコ」スタッフのみなさま(特に、朝番のみなさま)
・おいしいパンを焼いてくださり、また中近東秘伝(?)の「記憶力改善スパイス」を差し入れてくださった先生
・数ヶ月のごぶさたを許し、その間の編集作業を引き受けてくださった「夏潮」運営委員会と編集部のみなさま
・ここに書くことは控える全てのみなさま
に深く感謝したい。

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

GO!LEFA!GO!

おめでとうございます。
何はともあれ、藪さんの勉強に対する真摯な姿勢とたゆまざる努力の結果と言うことではないでしょうか。
また、コンサートいかれたり、季題と会話したり、編集作業で憤ったりすることが、仕事/勉強一辺倒のときより、脳の効率UPに繋がった・・・
なんてことはないでしょうか。
by GO!LEFA!GO! (2008-12-18 07:26) 

いっさ

Congratulations ! (^^)/
by いっさ (2008-12-18 15:11) 

やぶ

GO!LEAFS!GO!さん、コメントありがとうございます。

過分のお誉めにあずかり、尻がむず痒いような(笑)…あと、編集作業で憤ったりしてませんから大丈夫ですよ(苦笑)。

私のような気息奄々ぶりをさらさなくても、若いみなさまなら軽々とクリアできるのではないでしょうか。再教育はお早めに。


by やぶ (2008-12-20 00:30) 

やぶ

いっささん、Thanks a lot !
ときどきいただくコメント、とても楽しみにしています。

意味が通じない箇所とか、遠慮なくダメ出ししてくださいね(笑)


by やぶ (2008-12-20 00:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0