第8回深夜句会(12/11) [俳句]
(選句用紙から)
花びらのやうな落葉を呉れにけり
かさかさ・ぱりぱりの落ち葉ではなく、花びらのようだというのだから、まだ水々しく、色も鮮やかな赤や黄色なのであろう。また、それを見つけた、ではなく呉れた、というところが適度に余情があっていい。
日当たりてどうだん紅葉極まれり
満天星の赤は鮮やかだが、日が当たって細かい点描になるとなお鮮やかなわけで、こういう「普通のことを普通に言う」のが難しいことは、句歴が長くなると(←句歴だけは長い)身にしみて感じる。
冬の日やビルのガラスに弱くある
ビルのガラスに映りけり、じゃなく「弱くある」という少し腰が引けた感じの微妙な言い方が面白い。
(句帳から)
すれちがふ郊外電車冬菜畑
人の輪に引き戻されて年忘
※次回は1月15日(木)2130締切
花びらのやうな落葉を呉れにけり
かさかさ・ぱりぱりの落ち葉ではなく、花びらのようだというのだから、まだ水々しく、色も鮮やかな赤や黄色なのであろう。また、それを見つけた、ではなく呉れた、というところが適度に余情があっていい。
日当たりてどうだん紅葉極まれり
満天星の赤は鮮やかだが、日が当たって細かい点描になるとなお鮮やかなわけで、こういう「普通のことを普通に言う」のが難しいことは、句歴が長くなると(←句歴だけは長い)身にしみて感じる。
冬の日やビルのガラスに弱くある
ビルのガラスに映りけり、じゃなく「弱くある」という少し腰が引けた感じの微妙な言い方が面白い。
(句帳から)
すれちがふ郊外電車冬菜畑
人の輪に引き戻されて年忘
※次回は1月15日(木)2130締切
2008-12-14 01:19
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