句会 [俳句]
某パーティーの準備会にあつまったメンバーで、そのまま句会を開いてしまった。まったくタイトルのない句会は久しぶり。メンバー全員俳句を詠めることからも明らかなように、某パーティーの主役もまた俳人なのだが。
〔選句用紙から〕
月渡る洗濯板のような雲
ゆうべの見事な月をどう詠もうか全員が考えていたと思うのだが、つぎつぎと月を通り過ぎていく雲をこれだけ的確に言い表されると、やられた!と自分の句を引き揚げたくなってくる。
潮たぐり寄せ岬山の薄紅葉
満月→大潮→潮の流れが早いという理屈を言わなくても、「潮たぐり寄せ」で岬の山が海辺から崖の上、さらに燈台の上の頂まで紅葉している様子が浮かんでくる。潮の流れがわかるような場所から俯瞰していると解釈するのか。燈台が高い位置にあって、そこから見下ろしているということか。
歩き出せば又鳴きそむる昼の虫
普通のことを普通に読んだ佳句。歩き出せば、の意図した字余りは、人によってはくどいと感じられるかもしれないが、後に続く内容が平明なのでさほど気にならないし、むしろよく効いていると思う。
〔句帳から〕
看板はうみべ歯科室秋の雲
ここ何の店だったっけ秋の風
前の句会から3週間ちかく間があいていている割には数がそろわず、不調。
2006-10-09 23:41
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句会後の宴会では随分酔ってしまい、ご心配をおかけいたしました。
なんとか無事に帰宅できました。
by 山宗 (2006-10-10 21:49)
>山宗さん
酒に酔い、人に酔い、月に酔い…
まあこれも、同じサークルの気楽さというものでしょう。ご愛嬌ご愛嬌。
まわりの乗客がかなり引いていたような気もしますが、たぶん気のせいかと。
楽しく俳句と吟行ができれば、還暦までこども会で通すもよし、おやじ会と融合するもよしです。どうぞ自然体で。
by やぶ (2006-10-10 23:34)