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第126回深夜句会(11/15) [俳句]

長くお世話になっているカフエ「マメヒコ」へ行くと、11月23日に幻の名企画「タダヒコ」を実施するという(幻と呼ぶ理由は、10年ほど前に漠然としたアナウンスがあったきり、実現をみなかったから)。スケジュールが合わず、参加できないのが残念。

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(選句用紙から)

大根に魚網を被せ干しにけり

季題「大根」で冬。
不思議な風景…頭で考えて作れる句ではないので、実在するのだろう。海か川か湖かはわからないが、水辺にほど近い大根畑の、地上に顕れている大根葉の部分に、魚網が被せて干されている、というのだ。大根葉に被せることができるぐらいの魚網であるからして、漁船2隻で曳く底引き網なんていう大掛かりなものではなくて、投網みたいな、人が手で操る小さい網なのであろう。川べりの小さな大根畑と、そこに干された小さな投網、その近くには人が暮らしている、というような風景が想像される。

鶏頭の朱のつんとしてをりにけり

季題「鶏頭」で秋。
鶏頭の姿かたちについて「つんとしている」と叙した句はいくらもありそうだけど、その「朱色」の色味がつんとしている、と述べたところがこの句の眼目。

(句帳から)

湖面を渡つてきたる時雨かな
どこからかチャイコフスキー冬日向


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