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royal weddingの音楽 [音楽]

英国国教会の結婚式で「スタンド・バイ・ミー」の衝撃はすごかったな。それもゴスペルですから。次男坊は自由がきいていいな、とはウィリアムさんの陰の声…なわけないか。感じのよい結婚式でした。

イギリス王室の典礼の音楽というと、古くは「王宮の花火の音楽」とか「水上の音楽」あたりまでさかのぼることになるのだろうけど、きょう聴いたなかでは以下の2曲がいかにもな選択。

まず、The Dean of Windsorの式辞のあとに歌われた歌って、賛美歌「Be Thou My Vision」として知られる曲(もとは"Slane"というアイルランド民謡)だと思うのだけど、公式発表では「Lord of all hopefulness..」と 全然違う歌詞になっているのですね。こちらのタイトルで検索してみると、「礼拝式、結婚式や、葬儀のはじまりに歌われる讃美歌」と書いてあるので、どちらの歌詞でもよいから、自分のお葬式にぜひこの曲を演奏していただきたく。

次に、カンタベリー大主教の説教のあとに歌われたのは、これはもうウェールズを代表する賛美歌のひとつである「Cwm Rohndda」ですね。ラグビーの五カ国対抗(いまは六カ国対抗か)でおなじみというか、映画「わが谷は緑なりき」の、あの歌です。お兄さんの結婚式でも歌われていたような記憶が。



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第119回深夜句会(4/19) [俳句]

投句を準備するため「マメヒコ」でお茶をいただきながら掲示物を見ていてびっくり。宇田川町店(旧渋谷店)が6月末で閉店するという。これはたいへん残念。

(選句用紙から)

朝寝しておからを口に含みけり

春の休日の至福。ゆうべの残りのおからであろうか。なんだったら、朝からすこし酒をいただいてもいいぐらいの気分。夏や冬は論外だし、秋よりも春のほうが「はまる」ので、季題が動かないことにも感心する。

裏山のシンボルの木の蔦若葉

季題「蔦若葉」で春。
家か学校か、勤め先なのか、その背後に「裏山」といえるような起伏があって、さらにその「裏山」に、シンボルと目される大きな木が植わっている。で、そのシンボルの木がどうなったかと思いながら読んでいくと、その木に蔦が巻きついていて、それが一斉に若葉を生やしているという一句。木はまだ芽吹いていないのか、それとも常緑樹なのかは定かでないが、ともかくシンボルツリーの蔦若葉だという。一見、それがどうしたのと言われそうだが、作者と「シンボルの木」のあいだに、ちょうど蔦若葉が見て取れるぐらいの距離があること、また「シンボルの木」が認知されるような共同体の存在など、背景から汲みだせることは多い。

わが猫の一匹をらず月朧

季題「朧月」で春。
帰宅してみると、何匹かの飼い猫のうちの一匹が見当たらない。外は朧月夜。さてどこでどうしているのか、ちょっと心配しつつも、外でデートを楽しんでいるのかとも思ったりする。人によっては「月朧」がつきすぎと感じられるかもしれないが、私にはほどよいファンタジー風味(ここでほどよいとは、狙ってそうしたものではなく、結果としてそう感じられるという意味)で好ましく思われる。

(句帳から)

高尾行河口湖行山笑ふ
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