第117回深夜句会(2/22) [俳句]
(選句用紙から)
料峭の公園に人来ては去る
季題「料峭」で早春。春寒しとも。真冬でなく春なので遊びに来る子もいるのだけど、ほんとうに暖かいわけではないので、すぐまたいなくなってしまう、と書くと理屈に陥ってしまうのだけど、ここでは、ずっとその公園(または隣接した場所)にいる作者の視点―なぜそこにいるかは示されていないのだけど―を好ましく感じる。
町騒の内にうするる薄氷
季題「薄氷」で春。薄氷が「うするる」ってどうなの、と言われそうだが、町のさまざまな喧騒のなかで、顧みられることもなく形を消していく薄氷を描いて過不足ない。
(句帳から)
比良八荒二両の電車往けるかな
畦道の先耕してゐるにほひ
料峭の公園に人来ては去る
季題「料峭」で早春。春寒しとも。真冬でなく春なので遊びに来る子もいるのだけど、ほんとうに暖かいわけではないので、すぐまたいなくなってしまう、と書くと理屈に陥ってしまうのだけど、ここでは、ずっとその公園(または隣接した場所)にいる作者の視点―なぜそこにいるかは示されていないのだけど―を好ましく感じる。
町騒の内にうするる薄氷
季題「薄氷」で春。薄氷が「うするる」ってどうなの、と言われそうだが、町のさまざまな喧騒のなかで、顧みられることもなく形を消していく薄氷を描いて過不足ない。
(句帳から)
比良八荒二両の電車往けるかな
畦道の先耕してゐるにほひ