第93回深夜句会(1/14) [俳句]
(選句用紙から)
納めたる札に重ねし納札
新しい御札をいただいて、前の御札をお納めするのだけど、その箱に、乱暴に放り込むのではなく、前の人が納めた札の上に重ねて帰ってきた。それだけといえばそれだけのことなんだけど、その動作が「お札を納める」という季題を、十分に、しかしわざとらしくなく表現している。
下萌のつややかにして土かぶる
生まれたばかりの下萌、土をおしのけて出てきた色のつややかさと、その土の色の対比が美しい。
(句帳から)
水鳥を浮べしままに湖暮るる
初御空沖の船まで晴れ渡り
森の木の影絵となつて初茜
納めたる札に重ねし納札
新しい御札をいただいて、前の御札をお納めするのだけど、その箱に、乱暴に放り込むのではなく、前の人が納めた札の上に重ねて帰ってきた。それだけといえばそれだけのことなんだけど、その動作が「お札を納める」という季題を、十分に、しかしわざとらしくなく表現している。
下萌のつややかにして土かぶる
生まれたばかりの下萌、土をおしのけて出てきた色のつややかさと、その土の色の対比が美しい。
(句帳から)
水鳥を浮べしままに湖暮るる
初御空沖の船まで晴れ渡り
森の木の影絵となつて初茜