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アリソン・アトリー/上條由美子他訳『農場にくらして』(2000、岩波少年文庫) [本と雑誌]

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見返しに手描きの地図がほしいところ。ミルンの「くまのプーさん」や、ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズなどの魅力の一端は、その地図にあるので。

それはともかく、ここに書かれていることって、ことごとく季節の話であって、著者がひとつひとつの事物を描写するさまは、俳人が季題を見るのとちっとも変わらない。五七五になっていないことを除けば、一冊まるごと俳句であるとさえ言える。

あと、これはいつごろの話なのか考える。しぼった牛乳を鉄道で出荷する話が出てくるので、少なくとも鉄道があること、ヴィクトリア女王やグラッドストンが出てくるので、まあ19世紀末だろうと。同時代のひとびとには、この両者の不仲は知られていたのだろうか。
 
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