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池澤夏樹・池澤春菜『ぜんぶ本の話』(毎日新聞出版、2020) [本と雑誌]

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 本好きな人なら誰しも、15歳ごろまでに好んで読んだシリーズとか作者があるはずだが、この二人がどんな本を読んできたのか、どの本のどんな細部に惹かれたのか、それを聞くだけでも楽しい。たまに自分と同じ経験をしていたり、自分の好きな本を評価していたりすると、なお嬉しかったりする。
 他方、「そんな本があるのか!じゃあ注文しよう」となってますます本棚がふくれあがる悪夢が…

 第7章の「読書家三代 父たちの本」(この7章だけでも、この本を買う価値がある)に続いて、巻末に「父の三冊」と題するエッセイが置かれ、そこで池澤夏樹が福永武彦の、また池澤春菜が池澤夏樹の三冊を選んでいるのだけど、それが一冊たりとも、自分(藪柑子)が考える三冊と重なっていないのが面白い。


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