番町句会(2/14) [俳句]
きょうのお題は「雪間」。「雪のひま」とも。
(選句用紙から)
なにやらの雪間となりし足の跡
動物の足跡は、それがつけられたときには、雪面の凹みにすぎないのだけど、春になって雪がひいていくと、その凹んだ部分で、周囲より早く地面が露出するので、足跡を再現したかのように(厳密なものではないが)雪間が現れる。「なにやらの」は「足の跡」にかかるので少しわかりにくいが、そういう句意だろう。これは観察眼の勝利。
鬼に豆撒きながら逃げまた撒きて
こどもが豆撒きをしているのだけど、鬼を務める親が頑張っているのか怖いのか、こどもが「鬼は外!」と連呼しながら、でもあとずさりしているという風景。ほほえましい。下五の「また撒きて」がいい。
(句帳から)
跔まりてこどものスキー靴締める
背丈より大きな雪だるまつくる
木の数と同じだけある雪間かな
雪間から雪間へ伝ひ歩きかな
雪のひま日毎に版図拡大し
きのうより広がってゐる雪間かな
刷毛で引いたやうに戸隠雪間かな
2020-03-12 01:43
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