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2019・第6回びわ100参加の記録③感想・分析編 [ウォーキング]

(②当日編から続く)

IMG_4224.PNG
(GPSアプリ"Geographica"の集計表示画面。このアプリはとても便利です)

過去2回同様、サポーターのみなさんの意気込みが強く感じられる、すばらしい大会だった。後半のチェックポイントやゴール地点のように長時間にわたって開設されている場所では、気力体力を持続させるのが大変だと思うのだが、はるか手前から何人もが拍手やライトで出迎え、また見送ってくださることは、特に深夜にはとても勇気づけられた。また、たった一人で、分岐点やルートが変わる要所に待機していて、選手が通るたびに案内をしてくださる方にも頭が下がる。今回は特に、暑さや雨や虫刺されで難儀だったと思うのだけど、そのつどパイプ椅子から立ち上がってくださって、こちらが恐縮してしまう。

また、「たねや」さんのお饅頭とか、いちご飴、サラダパン、しじみ汁などなど、エイドでいただくものに「滋賀県らしさ」が現れていることも楽しく感じられる。たねやさんファンひいては滋賀県ファンを育成する効果は絶大で、東京のデパ地下で「たねや」さんを見かけると、思わず何かを買ってしまう習慣がついている。このあたり、運営の巧みなところだと思う。

それにしても、雨と高温に難渋した大会だった。実際に強い雨に降られていたのは2時間ぐらいなのだけど、その後も弱い雨や霧雨が断続的に続いたためにレインウェアを外す決断が遅れ、高温とあいまって消耗につながった。
気象データでみると、
・19日の最高気温:長浜23.5度、彦根22.0度、大津21.0度
・20日朝の最低気温:長浜16.7度、彦根18.8度、大津16.7度
・19日(全日)の降水量:長浜15.0mm、彦根14.0mm、大津14.0mm
となるが、湿度が高いためか、この数字以上に暑く感じた。
これまで、第4回は台風、第5回は低温、第6回は雨と高温といずれも悪条件だったが、最も過酷だった第4回の台風にくらべれば今回はまだマシ。とはいえ、3回参加して2回が雨って、確率的にかなりレアなのでは…たわむれに計算してみると、①準備編で

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10月の彦根の晴れ日数と降水日数の平年値は、晴れ日数18.1日、降水日数8.9日。ちなみに晴れ日数とは、「日照時間が可照時間の40%以上」の日数、降水日数とは「日降水量1mm以上」の日数で、びわ100参加者にとっては、むろん降水日数のほうが重要。ほぼ24時間歩き続けるわけなので、歩行中に1mm以上の雨にみまわれる確率は、8.9日/31日=0.287となる。
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としているので、10月の大会に3回参加したとして、
・3回とも雨にみまわれる確率 0.287x0.287x0.287=0.024
・3回のうち2回雨にみまわれる確率 (1-0.287)x0.287x0.287x3=0.176
・3回のうち1回雨にみまわれる確率 (1-0.287)x(1-0.287)x0.287x3=0.438
・1回も雨にみまわれない確率 (1-0.287)x(1-0.287)x(1-0.287)=0.362
のはずなのだが、0.176のクジをひいてしまったようだ。

それでも、雨に濡れたら濡れたで、そのまま歩き続けられる(薄いソックスなら、雨があがればやがて乾く)こともわかったので、次回以降、過剰な装備を省けるだけでもありがたい。

また、これも毎回同じことを書いているが、信号待ちがとても少ないこと(特に、スタートから松原町の信号まで11.8km、長命寺町信号から守山美崎公園手前の信号まで13.9kmにわたって、いずれも信号待ちがない)と、高低差が少ないことは、歩いていて気持ちがよく、びわ100のコース設計が優れているところだと思う。

しかし、これまでも最大の課題としてきた「後半の栄養補給」が、今回も最大の宿題として残ってしまった。60km地点以降のおよそ8時間、エイドでいただいたものを別とすれば、ドライフルーツとビスケットをわずかに食べただけだった。ふだん深夜早朝に食べる習慣がなくても、あれだけ歩けば空腹になって当然のはずだが、実際には、何も食べたくない(ゼリーさえ食べたくない)ので困ってしまう。温かいお茶を飲むのがやっとでは、体に悪いにきまっているので、何か対策を考えないと。

これに関連して、ゴール直後のひどい症状も、一体何がおきているのか(貧血?低血糖?脱水?)よくわからないだけに困ってしまう。スタート直前とゴール直後に採血して、どういう状態なのか分析したいところ。ゴール地点、隣のベンチでおいしそうに唐揚げ食べながらビールを飲んでいる参加者がうらやましい。日ごろの鍛え方が違うのか…

2019心拍数推移.png
(心拍数の推移。20時ごろから23時ごろまで謎に低下している。なお歩数は、10月19日83,659歩、20日60,641歩)

繰り返しになるが、ハード面で同じであっても、それを運営する人しだいで印象はいくらも変わるわけで、文字通り不眠不休でマネジメントやサポートにあたられた実行委員の皆さんに深い感謝を申し上げたい。来年も参加させていただきたいと思うと同時に、何年かに一度はサポーターとして参加するのもいいかなあなどと思ったりもする。

(★11.5追記)〔主催者から発表されたデータ〕
・びわ100コース(一般の部)
  登録者数 921
  出場者数 854
  完歩者数 590 (出場者数に対して69%、登録者数に対して64%)
       ↓
  完歩者590人のゴール時間帯別内訳
   午前7時まで(=21時間以内) 33
   午前8時まで(=22時間以内) 21
   午前9時まで(=23時間以内) 50
   午前10時まで(=24時間以内)57
   午前11時まで(=25時間以内)43
   正午まで  (=26時間以内)65
   午後1時まで(=27時間以内)68
   午後2時まで(=28時間以内)58
   午後3時まで(=29時間以内)66
   午後4時まで(=30時間以内)129 ※

・アスリートコース(健脚の部)
  登録者数 78
  出場者数 76
  完歩者数 70 (出場者数に対して92%、登録者数に対して89%)
       ↓
  完歩者70人のゴール時間帯別内訳
   午前7時まで(=18時間以内) 12
   午前8時まで(=19時間以内) 11
   午前9時まで(=20時間以内) 13
   午前10時まで(=21時間以内)6
   午前11時まで(=22時間以内)10
   正午まで  (=23時間以内)6
   午後1時まで(=24時間以内)1
   午後2時まで(=25時間以内)4
   午後3時まで(=26時間以内)0
   午後4時まで(=27時間以内)7

※完歩者の2割以上が、最後の1時間(29時間から30時間以内)にゴールしている事実は、いくつもの点ですばらしいと思う。
一つめに、これだけ多くの方が目標を達成されたという事実。これは、チェックポイントやエイドステーションなどでのサポーターの応援、さらには最後尾追跡(16時直前にゴールできるよう最後尾でペースをコントロールしているサポーターがいるはずで、コースに1kmちょっとのおまけ(余分)があることを考慮すると、コントロールには高度な技術が必要だと思う)など、参加者のがんばりと運営の心意気がマッチした結果だと思う。
二つ目に、制限時間をあえて30時間としていること。仮に制限時間が24時間だったら、完歩者は限られる…というか参加者が限られる(腕に覚えのある者に限られる)ものと思われ、それで大会の価値が変わるわけではないにしても、「大会の趣旨を体現する度合い」という点では、やはり午後4時までゴールを開けつづけることが、運営上楽なことではないだけにすばらしいと思う。

(★11.7追記)自分が知る範囲で、100キロウォークの各大会の制限時間を列挙すると、
30時間 びわ100
28時間 ぐんま100
26時間 行橋別府、三河湾、東京エクストリーム
24時間 つくば、しおや、晴れの国おかやま
となっていて、びわ100(と、ぐんま100)が「完歩する経験」を重視していることがよくわかるし、とても共感できる(制限時間が短い大会をdisる趣旨ではないので為念)。


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