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番町句会(7/13) [俳句]

きょうの兼題は「駒草」。見たことのある季題だと助かる。
師匠の句評を聴くことができるのも半年ぶり。よかったよかった。

(選句用紙から)

駒草や囲ひの外に二三株

季題「駒草」で夏。山の稜線などの、人通りの多い場所へ行くと、グリーンロープなどが張られて、高山植物などの植生を保護しているのを見かけるが、そうした「囲い」の中で育っている駒草が、少しずつ増えていって、囲いの外にも二、三株見られるようになった。それほど目立たしい花ではないので、遠くから見てそれとわかるように増殖しているわけではないのだけど、ごく近くで見ると、囲いの外側にもちらほら、といった風情が感じられる。

痩尾根に駒草へばりついて咲く

高所恐怖症気味なのであまり近づきたくない場所のひとつが痩尾根だが、そうした剣呑な場所を慎重にたどっていると、視線の先にふと、風にとばされないよう尾根にしがみついている駒草の姿があった―このような悪条件の下で懸命に咲いている駒草は、お花畑のような広い場所で咲いているものとはまた違って見える。


(句帳から)

駒草の斜面の荒れてゆくばかり
ヨット二艇タッキングまたタッキング
すれ違ひ登山電車の無人駅
交番にかぶさつてゐる凌霄花
水着着て居眠りをして電車かな

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