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お祝い句会(7/18) [俳句]

師匠の古稀をお祝いして、かつての教え子有志による句会。そのあと宴会。

(選句用紙から)

昼顔の開ききらざる五角形

季題「昼顔」で夏。
昼顔のつぼみって、たたまれた洋傘のようにつんと尖っているのだけど、それが開きはじめると、丸とも四角ともつかない形に開いてくる。ついでに色も、白ともピンクともつかない色をしている。その開ききっていない状態が「五角形」として詠み手の目にとまった。「開ききらざる」が巧み。

梅雨曇イギリス館の昼灯

季題「梅雨曇」で夏。
イギリスにある建築物はイギリス館とは呼ばないので、イギリス以外の風景になるが、そこまで理屈をいわなくても、「梅雨曇」なのだから日本の横浜とか神戸とか、外国人居留地のような場所に残っている建物なのだろう。で、おなじ居留地にあるフランス館とかイタリア館じゃだめなのか、というと、これがだめなのである。ダメとまではいえないかもしれないが、ヨーロッパの建物って、ものすごく南の暑い方は別として、だいたい南へ行くほど窓が大きくなっていくのが相場なので、イギリス館というと、窓が小さくて暗い感じの建物を連想するわけだ。19世紀的な官僚機構を連想するからかもしれない。で、そこへもってきて梅雨曇りで暗いので昼灯、と書くと理屈になってしまって面白くもなんともなくなってしまうのだけど、眼前の風景として、館内の廊下とか室内とかが連想できればよいのだろう。

(句帳から)

七月やエリック・クラプトンも古稀

 
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