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番町句会(7/10) [俳句]

(選句用紙から)

赤富士や別荘村を出外れし

季題「赤富士」で夏。
恥ずかしながらこの年まで、赤富士って夕暮に赤く染まる富士山のことだと思っていた。
朝早く目覚めて、まだ寝静まっている別荘村をぶらぶら歩いて出外れると、そこに大きな富士山が赤く染まっている。冬には誰もいないであろう高原の別荘村だが、この時期にはずいぶん賑やかで、しかしまだ早朝なので人の往来はなく、静かに朝を迎えている。

梅雨烏止まりて尾羽揃はざる

季題「梅雨」(梅雨烏)で夏。
目の前の手すりか電線かに烏が止まっている。その烏が羽根繕いをしているのをふとみると、梅雨がふりそそぐ中にいるその烏の、尾羽の端が寝ぐせのように不規則になっていて、揃っていない。雨は一年中いつだって降るのだけど、何日も雨がふりつづくこの季節らしい烏の風情。

(句帳から)
このあたり苺畑であったはず
→このあたり苺畑もあったはず
いくつもの橋を渡って極暑かな
→いくつもの橋を渡りて極暑かな
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