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番町句会(10/10) [俳句]

会社を出るのが遅れ、締切時間に間に合わない!
移動する地下鉄の中で短冊を書く。きょうの兼題は「紫菀」「懸巣」。
結局3分遅刻したが、みなさまのご配慮で大事に至らず。感謝。

(選句用紙から)

小学校保育園とも運動会

季題「運動会」でとりあえず秋。
小学校保育園「とも」の「とも」が一句の眼目で、両者が別の場所にあるとすれば、「どちらも今日が運動会なのだそうだ」という伝聞として鑑賞可能というのが師匠の句評。うちの近所でも、自転車で移動していると小学校の運動会があって、またしばらく走っていくと今度は別の小学校の運動会があるなどという経験をしたばかり。他方、ふと思ったのは、地方の小さな村なんかで、小学校も中学校も保育園も同じ敷地にあるような、そんな小さな学校の風景としても読めるのではないかと。

日の紫菀雨の紫菀を愛すかな

季題「紫菀」で秋。
紫菀は、その可憐な語感の割にはけっこう丈のある花なので、わざわざ間近からじっとのぞき込まなくても、道から庭をのぞいたり、家の中から窓の外を見たりして愛でることができる。この句はおそらく、天気のよい日も、また雨降る日にも、例えばリビングの同じ場所から、あるいは門から玄関までの通路から、庭のどこかに咲く紫菀を愛でている。これが草丈5センチくらいの小さな小さな花だったら毎日そこまで歩いて見に行かないと「愛すかな」にならない。また、「照る日曇る日」的な言いかたをすると、あまりにあまりなのだけど、「日の紫菀雨の紫菀」にはそれぞれの風景が想像され、格調と矜恃が感じられる。

(句帳から)

コスモスをかき分けてくる電車かな
住まはれてをりし名残の紫菀かな
緑濃きレモンを買うて帰りけり
雨降つて町を濡らして虫の夜
秋雨のいつまでも降る日曜日

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