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第77回深夜句会(9/18) [俳句]

(選句用紙から)

山頂や月の気息の空にあり

季題「月」で秋。
いきなり「山頂や」ときて、どうなるのだろうと思っていると、月の気息つまり息遣いが空にある(漂っている)という。理屈をいえば、街並みでなく山頂にいるために、天球の上半分はすべて遮るものもなく、月の息遣いを間近に感じられるということだろう。それが理屈に堕しないのは、「山頂や」の感動があるから。

秋灯下神に捧げる踊とや

秋祭りの風景だけれど、季題は「秋灯」。なお、単に「踊」といえば盆踊り(秋)になるけど、ここでは秋祭にちなんだ踊りなのだろう。
秋祭りなので大都会ではなく近郊の町だろうか村だろうか、秋祭りの行事として舞踊が奉納されるという。地元に伝わる「○○踊り」みたいなものだろうか。よそから来てたまたま踊りを見ることになった自分は、居合わせた人に「これはどんな踊りなんですか?」とか聞きながら(「とや」)、好奇心半分で見物しているのだけど、境内に吊るされて揺れている電球が風でふらふらしている様子や、ちょっと肌寒くなってきた夜の空気が感じられる。

(句帳から)

山下りてきて鶏頭の村外れ
蜻蛉来るウッドデッキを洗ひ上げ

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