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番町句会(9/12) [俳句]

(選句用紙から)

秋風にケバブとケバブ売る男

ここでいうケバブは、ウズベキスタンあたりで料理している本来の(野趣に富んだ)ケバブではなく、日本の都会でよく見かける、自動車に載った屋台の「ドネルケバブ」でしょう。まずケバブのにおいが流れてきて、それからケバブの姿がどんと見えてきて、最後にそのケバブの影に、ケバブを切り落として商っている男の姿が。

十六夜や窓放たれてにぎわひて

季題「十六夜(いざよい)」で秋。十五夜よりも四十分かそこら遅い月の出になるのだが、それを愛でるのに「窓放たれて」「にぎわひて」とはどういう状況だろうか。個人の邸宅だと「にぎわひて」はちょっと無理があるので、居酒屋とかワインバーのような場所で、作者はそこを通りがかっているのだろう。そんながやがやした今どきのお月見を面白く描いていると思う。ただし師匠の句評では、「窓を放つのではなく、窓を開け放つのでしょう。」と。

(句帳から)

守衛から帰れと言はれ夜学かな
鎖場の先秋風の通り道
柿の実の落ちては轢かれまた轢かれ
→落ちては轢かれ落ちては轢かれ
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