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夏潮稽古会1日目(8/27) [俳句]

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今年は前半組・後半組の2組に分かれて稽古会。
きょうから始まる前半組は、師匠を含めて15人。

(選句用紙から)

せり出して川ごと落ちて滝となる

季題「滝」で夏。
吟行の楽しさは、みんなが同じ景色を見ているので、句会に臨んだとき「あれをこんな風に詠めるのか!」と驚きかつ楽しめる(むろん、勉強にもなる)ところ。そうすると、「その場ではよくわかるがそれ以外の読者にはよくわからない句」になることもあるわけだが、例えば句集を編むときその句をどうするかは、これはまた別のことがらとして考えるべきであろう。

さて山田牧場の手前にある雷滝だが、ことしは雨続きだったせいもあって水量が多く、落ち方もまことに勢いがよい。渓流をどんどん流れ下ってきた水がその勢いのままに空中にどーんと飛び出して、ふと足元に何もないことに気づいて、コミックのように「川ごと」落ちて滝になる、というのは合点のいく話である。

葛の花道いつぱいにバス曲る

季題「葛の花」で秋。
それでなくても狭い山道のヘアピンカーブが、復旧工事のため狭められて片側交互通行になっている。自分がドライバーだったらかなりいやな場面だが、バスはうまくハンドルをきって、道幅をいっぱいに使って曲がっていく。「葛の花」から、そこが傾斜地であることがうかがえるので、季題とその風景とのつき方が絶妙。句会でほぼ満票に近い賛同があったのも道理である。

(句帳から)

早い水遅い水ある瀑布かな
霧の奥からゲレンデの現るる
おどし銃こだましてをる棚田かな

夕食後、希望者を募って21時締切で「夜句会」。きょうのお題は「流星」「煙草の花」だが、たばこの花って見たことがない。

(選句用紙から)

落葉松の先をかすめて星流る
土埃たてバスの来る花煙草

(句帳から)

会津へと続く街道花煙草
流れ星ロッジの屋根のうしろから

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