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エマーソン弦楽四重奏団(6/19) [音楽]

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エマーソンSQっていう名前は、設立メンバーにエマーソンさんという奏者がいたのだろうと思っていたのだけど、ラルフ・エマーソンの名にちなんでいたのですね。知らなかった。日本だったら「鈴木大拙SQ」なんて。知らなかったと言ってるそばからあれなのだけど、今や弦楽四重奏の世界ではスーパースターみたいな存在なので、これはなんとかして聴きにいかないと(何たるミーハー)…ということで、平日19時開演という悪条件を乗り越えるため、例によってさまざまの策を弄し、会場にたどりつく。なお、今回の来日にはヴィオラのローレンス・ダットンが同行せず、かわりにポール・ニューバウアーが出演しているとのこと。どうしたのだろう。

モーツァルトの冒頭から、そのアンサンブルの精緻なことに驚く。眼を閉じて聴いていると、同一人物が一つの意思のもとで4つの楽器を弾いているように聞こえる。また、主旋律に埋もれてしまいがちな「曲の構造」とでもいうべきものを示してくれる演奏でもある。
さらに、その精緻な演奏が予定調和のガラスケースの中にちんまり納まっているのではなく、クラシックのコンサートとは思われないようなライブ感のなかで繰り広げられていることに感心する。そして、そのライブ感を構成しているのは、スピードと、ひとつひとつの音のキレのよさだと思う。それが端的に示されたのが「ラズモフスキー第2番」で、少しおおげさにいえば、「今までラズモフスキーのつもりで聴いていたのは、何の曲だったのだろう」と感じるぐらいのスリリングな疾走感と盛り上がりを味わうことができた。

アンコールのハイドンでは一転して、静謐をたたえた美しさを聴かせてもらい、満足して家路に。

モーツァルト/弦楽四重奏曲第16番K.428
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第14番op.142
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番op.59-2「ラズモフスキー第2番」
(アンコール)
ハイドン/弦楽四重奏曲第33番op.20-3より 第3楽章

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(2014.6.19 武蔵野市民文化会館)

 
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