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句会(5/6) [俳句]

連休の最終日、三田の専売ホールで岸本尚毅さんの講演「虚子俳句へのミクロ的アプローチの試み」を聴講し、そのまま句会(5句出句)に。清記用紙が130枚を超えていて、どんどん書いて回さないといけない。最後に一人2句選とはこれまた厳しい。

(選句用紙から)

東京の子雀として育ちをり

季題「子雀」で晩春。巣立ちした子雀が「雀の子」。
「東京の子雀」がいい。どんな育ちかたをしているのかわからないが、自然には恵まれないこの東京に育って、やがてどんな親雀になるのであろうか。ちょっと生意気な子雀(というものがあるか知らないが)が育つのかもしれない。その「東京の子雀」に、さらに「として」とわざと説明くささを加えているところも面白く感じられる。

地平線まで芝櫻芝櫻

季題「芝桜」。虚子編「季寄せ」に「芝櫻」はないが、「ホトトギス新歳時記」では4月の季題とされている。今はいろいろな地方で、それこそ村おこしの一環?として芝桜が育てられたりしているけれど、まだ高校生のころ、紋別の近くの渚滑というところから山奥へ入っていくローカル線の終点の近くに、見事な芝桜の広がる風景があるのだ、と聞かされたことがある。夏休みだったのでそれを見に行くことはなかったのだけど、その後ずいぶん有名な観光地になったとも聞く。その山奥へ行くローカル線はとうに廃止され、本線のほうまで廃止されてしまったのには驚いたが(紋別を通る鉄道がないなんて!)、どのみち観光客はバスや自家用車で乗りつけるのであろう。なだらかな丘のはるかかなた、地平線までピンク色の芝桜がうねりながら続いている風景が想像される。

(句帳から)

校庭に白線ひいてをる立夏
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