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三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』(筑摩書房、2009(ちくま文庫、2014)) [本と雑誌]

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ストーリーに乗り切れない。残念。
一つ一つのシーンを見ていくと、内容も描写もすごく楽しいし、心動かされる描写も数多い(このあたりはさすが)のだけど、全体を組み上げたときの中途半端さというのか、この話の中心がどこにあるのか、最後まで腹に落ちない。初出が雑誌でなく、「ウェブちくま」への連載だったからというわけではなかろうが、散らかったものが最後に収斂せず、そのまま終わってしまう感じ。クライマックスに向けて盛り上げていく三浦しをん節を期待しすぎなのかもしれない。

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