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これにて終了 [皿回し]

440円もする簡易書留で、皿回し論文審査の結果通知が届く。切手代は当方負担。

本試験の結果通知のように、「五分五分なんだが、さあ○か×か!」という緊張感はないのだけど、一応ちょっと気にしながら慎重にはさみを入れると、無事に通過したようで、厚紙が添えられたA4判が1枚。皿回し試験これにて全部終了と相成った。やれやれ。

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このA4判1枚を受け取るために要した時間と労力といったら。2005年の夏にTACへ通い始めて8年半、それ以前に少し間があいているとはいえ、簿記3級から数えれば12年にもなる。で、それだけの価値がある紙片なのかというと、いくぶん疑問である(むろん、皿回し事務所の跡取り息子or跡取り娘で既に事務所で就労中という方にとっては、職業人としての運転免許となる重要なものだろう。それについてどうこう言う立場にない。)。

そう思う最大の理由は、この試験(特に税法科目)があまりにも暗記偏重、それも条文や解説書丸暗記みたいな暗記偏重になってしまっていることだ。もっと考えさせる試験、例えば条文集を与えた上で事例を整理させるとか、口述試験で理解力を問うとかいうやり方はないのだろうか。現状は、試験のための試験とでもいうのか、なるべく合格者を出さないようにするための試験になってしまっていて、少なくとも、社会人が自らの職業生活に活かすために、若干でも見識を高めようとする目的にはあまり適っていないように思われる(そういう目的で受験する試験ではないと言われれば、まあそうなのだけど)。
このことは、合格するまで書かなかった(∵負け惜しみと思われてしまうのがいやだったので)が、未来の受験生に不毛な努力をさせないため、この機会に主張しておきたい。

試験自体にそんな問題がある反面、自分にとって合格通知(3勝)と不合格通知(2敗)のどちらが役に立ったかといえば、もう断然、不合格通知である。特に、2006年末の不合格通知(簿記論)は、受験生としての心構えというか竹刀の構え方というか、そういう基本を思い知らせてくれたような気がする。初受験のこの年、結果自体は8月に見えていたとはいえ、実際に不合格通知を手にすると、「このまま1科目も合格できず、すべての努力がムダになるのでは」という気がして、その後2007年の本試験まで、やみくもに問題集を解き続けたことを思い出す。どれだけできる「つもり」になったところで、合格できなければ何もしなかったのと同じなわけで、不合格通知には、少なくとも、驕慢の予防薬として著しい効能があるように思われる。また、「誰かのせいにするわけにいかない」という点でも同様のことがいえる。

ところで、もう15年近くずっと続いていた「次にやらなきゃいけないこと」が、ここでいったん途切れてしまう。引き続きスーパー皿回しに挑戦するという選択肢もあるし、実際、いくつかの科目は魅惑的なのだけど、あいにく、スーパー皿回しは1科目ずつ合格を積み上げることができないので(全部一度に合格しなければならないわけだから、まさに皿回しだ)、勤め人にとってあまり現実的ではない。他にやりたいことは山ほどあるので、しばらく悩むことにする。
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