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追悼・大滝詠一さん [音楽]

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音楽を演奏するしないにかかわらず、あるいは好んで聴く聴かないにかかわらず、自分たちの世代でこの人の音楽に全く影響(呪縛?)を受けなかった者はいなかったのではないかなあ。

君の手紙読み終えて切手を見た
スタンプにはロシア語の小さな文字
(「さらばシベリア鉄道」)

時はまるで銀紙の海の上で溶け出し
ぼくは自分が誰かも
忘れてしまうよ
(「カナリア諸島にて」)

吹雪が急に止んで
遠い岬まで晴れてゆく
(「フィヨルドの少女」)

(6.4追記)
少し大げさにいえば、バックパッカーとしての自分は、その呪縛から解放されるまでに30年あまりを要したことになるのかもしれない。

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