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Coast to Coast Walk (第3日:Rosthwaite→Grasmere) [ウォーキング]

 よく晴れて気持ちのいい朝。
 Rosthwaiteの村はずれから流れに沿った道を遡ってStonethwaiteまで南下し,集落の先から右岸側の尾根に向かって徐々に高度を上げていく。ところどころ急登があるが,比較的歩きやすい登りと急登が交互に現れるようになっていて,こういうトレールの作り方はうまい。振り返るとRosthwaiteの村が遠くに小さく見える。
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途中,初日に出会った2人と1匹に追いつくが,数分いっしょに歩いただけでまたあっさり引き離されてしまう。おそろしく速い。登りはじめて1時間50分で最初の尾根に到達。
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 この尾根(Greenup Edge)を越えると雨樋のようなU字谷が北北東方向に伸びているが,この谷を下ると全然違うところに出てしまうので,この谷を左岸側の上流から右岸側のやや下流へ斜めに横切り,右岸側の尾根のコルに出て,そのコルを越えた先の(向こう側の)谷を下りなければならない。これが難しい。(WainwrightはこれをWythburn trapと名付けている)。

wythburn trap.JPG

 コンパスを使って正しい方向を確認するが,左岸側の尾根の上からは,小ピークに隠れて右岸側のコルの位置が見えない。しょうがないので「大体あの辺をめざす」つもりで慎重に下りていくが,U字谷の底は小流れがデタラメに流下している石と泥の世界で,遠くを見ながら歩くなんてとてもできない。深いぬかるみに足をとられるし,頼みの石はすべりやすいしで難渋する。
 あーう!岩場で転倒し,腰を大きな岩にぶつける。痛い。
 頭ぶつけたり足折ったりしなくてよかった。ポールも折れなかった。しかし痛いものは痛い。手足をドタバタさせながらもがくようにして進む。
 今度は幅の広い流れがあって渡れない。うーんと考えていると,向こう岸の大きな岩に腰掛けて2リットルのペットボトル(すごい!)から水を飲んでいる老人(地元のトレッカーと思しき老人)が指をさして「あのあたりで渡れ!」というので半信半疑で流れを遡ると,確かに,水面下に踏み台になりそうな岩がある。慎重に渡ってことなきを得る。

 「横切る」意識が強すぎて道がよくわからなかったが,少し下流へ谷底を歩くと,ようやく,小ピークに隠れていた右岸側のコルが見えてくる。出口発見。慎重にそちらを目指す。さっきのトレッカーがそのコルにいたので「なんとかWythburn Trapにはまらずに済みました…」と声をかけると,にやっと笑ってすごい速さでグラスミア側への谷へ下りていった。みんな速すぎ。1時間以上かけて谷を下りていくと,下の方からグラスミアに滞在している家族連れのハイキング客と思しきパーティがいくつも登ってくる。Rosthwaiteまで歩くつもりだろうか。まさか。

 昼下がりのグラスミアまで下りていくと,これはもうイギリスを代表する大観光地なので,すごい数の人が歩いていて,ちょっと浦島太郎な気分。ただしこの村は,周辺の山々で岩登りをしたりハイキングをしたりする人たちのベースでもあるので,アウトドアショップが何軒もあって,とても助かる。不足しそうなトレッキングソックスを1足買い足すとともに,宿で登山靴を脱いでから近所やパブへ行くための簡単なサンダルとCtoCの細かいガイドブックを購入。
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夜9時をすぎても,空はまだ明るい。
(区間距離8miles,所要時間4時間20分)

(追記)
話を面白くするために大げさに書いていると思われそうだが,CtoCでは実際に最近もこんな事故こんな事故が起こっているので,くれぐれも地図とコンパスを忘れずに。
 
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