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Coast to Coast Walk (第2日:Ennerdale Bridge→Rosthwaite) [ウォーキング]

 夜のあいだ雨が降り続き,朝からまた降りだしそうな天気。洗濯物は結局乾かなかった。

 Stork Hotelのご主人にEnnerdale Bridgeまでワゴン車で送っていただき,同宿の5人で歩き始める。たまたまスタート地点に居合わせたEnnerdaleの村人が,「ゆうべからの雨で,Ennerdale Waterの南岸は歩道に冠水している場所があり,歩けない」というので,北岸に沿って歩く。最初は5人だったのが,2人が「ぼくたちゆっくり行く」と言い出し脱落。そこからはずっと3人で歩く。

 小雨が降り出す。南岸に負けず劣らず北岸もboggyで,おまけに小径の両側のアザミやシダが道をふさぐように生い茂っているので,ひざから下がどんどん濡れて泥まみれになってくる。レインウェア+スパッツでかろうじて防ぐ。一緒に歩いているPeteとSueのご夫婦は,キャンプの道具を一式背負って歩いているというからすごい。全然休憩をとらず,かなりのピッチで歩いて行く。途中だいぶ差がついたが,こちらも少しピッチを上げてしだいに追いつき,3人で話しながら行く。日本ではトレッキングはやらないの?というので,日本の夏は暑くて,とてもトレッキングはできないよ〜と答えると納得した様子。雨が本降りになってきたので,お2人はレインスーツを着て,自分はポンチョをかぶる。

 歩きはじめて3時間5分,雨具に着替える以外一度も休憩なしでBlacksail YHAに到着。ここは本当の山小屋で,雨具を壁のフックにかけてから,やかんを火にかけてセルフサービスの紅茶をいただく。脱落した2人もやってくる。
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 1時間たっぷり休憩の後,PeteとSueに続いてLoftbeckの登りにかかる。ガレ場と小流れを標高差300メートルぐらい一気に登る。かなりの急傾斜である上,石がぐらぐらして歩きにくい。また踏み跡が明瞭でないところへ折からの雨と霧と強風で進路がよくわからない。ポンチョが風にあおられるので裾をたぐりたいが,ポールを両手で使って登っているときには難しい。ぜいぜい言いながらなんとか2人についていくと,Peteが慎重にコンパスを使いながら,自分で思っていたのと90度違う方向へ進んでいく。あれ?と思いながらついていくと,ちゃんと目印通りのstile(フェンスや石垣を人が越えられるように設けられた木製の段段)が現れる。危ない危ない。一人だったらぐるっと西北へ回り込んで,とんでもない方向―Blackbeck ternの方向に行ってしまうところだった。
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 Loftbeckの上,フェンスを越えると100メートルぐらいの間隔でケルンが積まれているのだが,濃霧の中ではありがたい。傾斜がゆるくなったので,歩くのが全然楽。さらに東側の谷に入りこみ,北斜面に移ると,嘘のように雨と霧が晴れる。信じられないほど何キロも先まで見える。すごい風景。

 Honister峠の石切り場に設けられた野茶屋で二人とお茶。「私たちは途中で休みをとらずに歩く流儀なんだけど,午前中も午後も君は後ろにいたから,君もそういう流儀なの?」と聞かれたので,「いゃ,正直いうと,コンパスがうまく使えなくて道に自信がなかったのでついてきたんです。」と白状。続けて「でも,休まず歩き続けるほうが楽だと思っているので,その点は同じです。お二人はけっこう早かったので,ついていくのが大変でしたけど,すごくフィットしていて経験豊かな感じにお見受けしましたが?」とふってみると,案の定Peteはこのルートは2回目,二人ともマラソンランナーだという。そりゃ速いのも道理だ。

 フットパスは東に向かってどんどん高度を下げ,Seatollerの村外れを通っていく。Rosthwaiteの近くまで来てなぜか鎖場。登るための鎖場じゃなく,川のほとりの岩場をへつっていくための鎖なのだが,高度がないので事故の心配はない(足を滑らせても川に落ちるだけ)。もう疲れていて,なんだか面倒な感じ。しかし,やっとたどり着いたRosthwaiteのホテルは,一転してなかなかラブリー。シャワーと洗濯を済ませ,下のパブでカントリースタイルのハンバーガーをビールで流し込んでいると,ものすごい筋肉痛が襲ってくる。階段を這うようにして登り,まだ明るいうちから爆睡。
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(区間距離15miles,所要時間7時間)
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